先週の土曜、日曜、今シーズンのヒルクライム最終戦、ALL JAPAN HILLCLIMB FESTIVAL in 王滝に参戦してきました。
もう1週間経ったとは思えないくらい頭の中はまだヒルクライムの余韻で一杯です。(この1週間ちゃんと仕事してたのかよ・・・)
昨年後半よりジュリアでのヒルクライム参戦を開始。今年はここまでシーズンを通して全戦参加してきました。
この1年、ヒルクライムがクルマ趣味の中心といった感じで動いていただけに9月末TC2000でのミッショントラブルにより最終戦の参戦断念!となってしまった状況は残念でならなかったのですが、主治医の頑張りもあり、最後の最後で参戦できることになったのは何より嬉しかったです!!
ミッション修理の詳細についてはまた後日のブログで。
金曜日、会社で監査があったので流石に仕事を休むわけにはいかず。幸い監査は指摘事項無しでクリアーできたので残務を部下に押し付け、会社を早上がり。主治医の元からジュリアをピックアップしてきました。
自宅への帰路、この1.5カ月眠っていたせいか、あるいは東名の渋滞のせいか、エンジンの調子は被り気味でいまいち。
帰宅後、ヒルクライムへの出発に備え、取り敢えずプラグを交換。
これまで高地でのヒルクライムでは毎回スタート時に被り症状が出ることを踏まえプラグの番手は6番を試してみることに。(普段は8番)
明けてAM3:00横浜の自宅を出発。御嶽山の麓のヒルクライム会場まで4時間ちょいの道のりです。
往路の中央道でもエンジンの調子はいまいち。ちゃんと7000rpmまでスムーズに吹けはするもののなんかトルクが無い感じ。
AM7:00過ぎに現地到着。天気は快晴です!!
毎年最終戦は、いつものBRIGヒルクライムシリーズ戦に加え、同じコースでイタ車を中心とするOntake Salitaが併催。華やかさが加わって雰囲気も盛り上がります。
コースは、スキー場を横切る舗装路を駆け上がっていく全長4km超えのコース。シリーズの中でも最高のロケーション。
会場施設はパッドックも広く、トイレもスキー場センターの綺麗なトイレがあるしOntake Salitaの皆さんをお迎えするには絶好です。(逆に他のコースは中々辛い(笑))
アウトパルコ制作のGTAm兄弟!!
なんでも兄弟は全部で13人だそう!!
土曜日は、全車コンボイ走行でのレキに続き、プラクティス走行2本です。
このコースは昨年、既にジュリアでの走行を経験済み。
昨年は、天気がやや悪くSS1ほぼドライ、SS2ウエットの路面コンディションだったので取り敢えず昨年のSS1のタイム4’03”5が基準タイムです。
参戦OKとなった後の数日間、慌ててコースの復習をはじめ、昨年の自分の車載も繰り返し見ていましたが、まあ昨年は初走行で走りの詰めも甘く、またクルマの方もサスがソフトなセッティングだったりしていたので、今回の伸び代は大きいはずで、4分を切れるのは間違いなし、あとさらにどこまで詰まるだろう?くらいの皮算用でした(笑)
が、しかし・・・
プラクティス2本の結果は、ご覧の通り。
4分を切れず。前年チャンピオンの赤ジュリアにも負けている・・・
確かに1本目は何箇所かで少々のミスはあったし、2本目は西日が強く全く視界がないところでタイムロスをしたのでベストの走りではなかったものの走行直後のドライバーの感触としては当然4分は切れたものと思っていただけに、???な状態。
明日の本番に向けどうしたものか・・・・
その夜宿では、OAクラス最速の方の車載動画を見せてもらい何箇所かの走行ラインを変更。さらに自分の車載動画を繰り返し見て要修正点を頭にインプット!!
明けて本番の朝、宿から会場まで再び山を登って行くのですがその前に、プラグを6番から新品の8番に交換。
すると・・・エンジンが調子イイ!!! これだよ!これ!
(番手を変えたことよりも汚れの無い新品になった効果と思われます)
よ~し、エンジンも快調になったしこれで4分切りは間違いなし!!
乗り乗りな気分でスタートしたSS1。
スタートして、確かに昨日とは違う加速感!シフトアップポイントも昨日より早い!
そのまま乗り乗り状態で迎えた最初の3速→1速の左コーナー。
侵入が速すぎ、想定外のハードブレーキに。
そして登りにも関わらずそのままくるりとイン側に巻き込んでの180度スピン。
イン側の側溝を乗り越え車体半分がコースアウト状態で停止。
やってしまた・・・
ヒルクライムでスピンというのはかなりやばい訳ですが幸いクラッシュは無し・・・
(ヒルクライムでのスピンは人生2度目ですが前回も運よくクラッシュを免れています)
さてどうする?
最初に思い浮かんだのは、後続車の邪魔にならぬようそのままコーナーイン側の空き地に車を前進させ車を停めること。
いや、待て待て、コース側にバックさせても側溝を超えて脱出できるのでは?
よ~しバックだ!
あとから車載動画を見返すとその間僅か1、2秒だったようですが、本人的にはもっと熟考していた感覚(笑)
結局、バックで正解。そのままコース復帰して続きを走行できました。
しかしこの時点で勝負は決まり。(ヒルクライムはSS1とSS2の合計タイムを争います)
がっくり・・・・
でも、後から振り返るとこの時の1,2秒の判断が実はとても大きなポイントとなりました。
もしこの時、車をイン側に寄せてリタイアしていれば自分のポイントは0点。
一方、結局本大会の優勝は、シリーズポイントランク2位の赤ジュリアだったのでポイント10点を加算。前戦までの2者のポイント差は9点。
つまり、シリーズチャンピオンは逆転で赤ジュリアのものになるところだったのです!!
ひゃ~!! 毎回、何かしでかしている当方ですが、このスピンは本当にやばかった!!
一体全体、自分はほとほと運が悪いのか?
あるいはとてもイイのか? (笑)
さて、昼食の弁当を食べてあとはSS2です。
SS1の結果から、もはや優勝は望めないのであとはなんとかBEST TIMEだけは出したい。ここまで4分すら切れていない結果なのでこのモヤモヤを解消すべく納得の行く走りをしなくては!
そして本番の結果はこちら
SS2はノーミス。自分の感触的にも快心の走りができました。
赤ジュリアのタイムも上回りBEST TIMEを獲得。
4分を切って3分58秒台でした。
最後の最後で満足のいく走りが出来てヨカッタ・・・
シリーズチャンピオンも獲れたし・・・
これで明るく年越しできる!!(笑)
実は本当のところゴール後の感触では55秒台くらい出ているつもりだったのですがね(笑)
まあ、プラクティス含め今回の4本の走行については区間タイム測ってじっくり分析してみるつもりです。来年に向けて!
SS2を良い走りで終え、さあ下山して後片付けだ!
・・・と行きたいところだったのですが、実はここでもう一波乱が・・・・
隊列を組んで下山を開始して間もなく、エンジンに異変が・・・
この症状は・・・
間違いない。毎度お馴染みの・・・・
ガス欠です。
今シーズン2戦目でのSS2ゴール直後のガス欠に続く、2度目の失態・・・
これで確信しました。
私はとても運のイイ男だと!!(爆)
一応、先に見えたオフィシャルの居る場所まで惰性で下り、
私「済みませんガス欠なのですが・・・」
オフィシャル「どうします」
私「・・・・・」
オフィシャル「この先ずっと下りですけど」
私「はい。下ってみます・・・」
という訳で、そのままブレーキをリリースして滑空開始。
滑空してみるとこれが大変気持ちイイ!!
自分の車は、元々パワステも無し、ブレーキのサーボも無しなので操作にも全くの違和感無し。
このコースが一切下りのない登りオンリーのコースであることをあらためて確認しつつスタートラインをくぐりそのまま麓のパーキングに無事ランディング!!
いや~気持ち良かった!!
因みに私は同じことをそのまま繰り返すような馬鹿ではありません!
なんと!今回はちゃんと携行缶でガソリン10Lを持参してきているのです!!
(持ってきているなら前もって給油しておけよ・・・・)
と、(自分にとっての)ビックイベントだけに思わず長文になってしまいましたが、ようはこちらの動画をご覧ください。
(だったら最初にリンク貼っておけよ・・・)
VIDEO
楽しかったヒルクライムも今シーズンはこれで終了。
さ~てタイムアタックシーズンなので次は筑波サーキットへ・・・・
と行きたいところではあるのですが今年は自粛。
今年の度重なる修理で財政的に大ピンチなので故障リスクの大変高い筑波サーキットは当面我慢です。
年内のスポーツ走行はこれで打ち止め。このまま平和な年末年始を迎えたいと思います。まだかなり早いですが・・・(笑)
最後に、今大会のリザルトをどうぞ。
BRIGとOntake Salitaを合わせての非公式総合リザルトです。
トータルタイムではなくベストタイムでの順位となっています。
えっ?勝負はトータルタイムで決まるのではないかって?
自分がSS1でスピンしてタイムが悪るかった為の救済措置なので悪しからず。
EP82スターレットターボが久しぶりの参戦
この車、なんとあのパイクスピークヒルクライムに参戦車です!
来年も参戦予定!
しかもここまで自走でやってきたというから凄い!
今回は残念ながらマシントラブルで本番走らず。
こちらの996GT3もパイクスピーク参戦車!!
カラーリングはノーマルに戻っていますが。
OAクラス年間チャンピオン
Dクラス年間チャンピオン なんと8連覇!!
このランエボが今回の最速。3’23“台(プラクティスでは3’21”)
BRIGヒルクライムチャレンジシリーズ
今回も大会オフィシャルフォトを何枚も使わせていただきました!