kim5tのブログ一覧

いよいよ2023年も最後となりました。
最後にこの1年を振り返っておきたいところではありますが今日まで少々クルマを弄っていたのでそちらのネタの方を優先で。

先日のジュリアでの筑波サーキット初走行を終えて何より衝撃だったのが動力性能の低さ・・・。（2Lのチューニングエンジンという前提で）
それなりには速く走りたいという目標に対しては、これはもう足回りのセッティングとか以前の問題と感じた次第。
このエンジンの本来の実力はもう少々上にあるはず・・・・

そこで疑ったのがWEBERキャブのアウターベンチュリー（以下O/V）です。
キャブセッティングに手を付け始めた際、トルクステアさんから「O/Vはいくつ？」との質問がありそう言えばまだ未確認だったので早く確認しておきたかったのですが何分キャブセッティング初心者故、まずはいかにしてO/Vを取り外せばよいのか？からのスタートになるなので少々敷居が高く？後回しになっていた次第。
O/Vとは下図の9番の部品。
キャブのエア吸引路の入口側にインナーベンチュリー（I/V）部品8番があり、その奥にあるのがO/Vです。


なぜ奥にあるのにアウターなの？が最初の疑問でしたが、径方向で見てメインのガソリン吸出し口の周囲を囲う内側のリングを有するのがI/Vで、外径部を絞っているのがO/Vということのようです。
I/Vをセッティング交換することは余りしないようですがO/Vについては各種ジェットの調整を行う前にまずは決めておくべきパーツでキャブ特性にかなり大きな影響のあるパーツとなります。

現在の自分のジュリアの状況からするにひょっとしたらかなり小径のO/Vが使われておりエンジン本来のエア吸引量が得られていないのでは？との疑いがムクムクと盛り上がり、きっとそうに違いない！との確信にまで至り、冬休みに突入と同時に早速O/Vのサイズ確認に取り掛かりました。
まずはエアクリーナーを外し、O/Vはどこか？とキャブのインテークから中をのぞき込んだところでいきなり発見！
なんと分解せずともここから鋳出し文字のサイズ表記がしっかりと見えるではないですか！
その番号“36”


う～ん。36というサイズはそれ程絞ったサイズではない・・・寧ろ妥当なサイズか？（以前紹介したキャブのマニュアル本での知識からの自己判断）
しかし4気筒2Lのチューニングエンジンかつスポーツ走行重視ならもう少し径を拡げた38の方がよさそう！
年末ではありますがまだ営業していた専門ショップに急いで電話で注文。

と、ここでまた疑問が発生。
O/Vには、45DCOE9用と45DECOE152用（排ガス対策後）の2種類ありますがどちらですか？との質問。
自分のWEBERはイタリア製だし“角”もないから45DCOE9だろうと思ったものの念のため型式を確認することに。
するとなんとこんな刻印が。9も152も出てこない。
片方なんて40DCOEの刻印が有りますが・・・・



なんだかよく分かりませんが型式刻印の有るカバー部だけ別のものに交換されているのか？
しかしマニュアル本と照らし合わせた結果明らかになったのは、
所謂よく言われる排ガス対策後の目印である“角有り”の角とは、自分がこれのことと思っていたこちらのカバー部の凸形状



・・・のことではなく、ここにあるエアバイパスバルブのことであったことを理解しました！（本来は白いゴムキャップが付いているようです）


そして自分のキャブには上の写真の通りエアバイパスバルブが有る、つまり排気対策後のタイプであるということが確認できました。またひとつ勉強！

そんなこんなで翌日には無事38サイズのO/Vが届きました。
WEBER純正品ではなく削り出し加工したオリジナルのようです。サイズの刻印はありません。
小さなパーツですが1個4400円が4個必要ですからセッティングパーツの出費も馬鹿になりません・・・・


O/Vの交換は流石にジェット交換のように簡単ではなく、外すネジも多く、キャブ下側にもネジがあったり、また1か所のO/Vがなかなか抜けてこなかったりでかなりの時間を要しました。
しかし何とか無事交換完了。



そして大晦日の午後、近場で試走して来ました！
しかしその結果は・・・・

大外れでした・・・・

下で愚図り気味なのは想定内としても上まで回しても吹け上りは鈍く遅いままで明らかにもとのO/V36より遅くなりました。
ジェットも１）～４）まで試してみましたがいずれもダメ。（４）が一番まし）
１） O/V38　MJ160　AJ200
２） O/V38　MJ180　AJ200
３） O/V38　MJ180　AJ240
４） O/V38　MJ150　AJ200
（TC2000走行時：　O/V36　MJ170　AJ200）
キャブの吸気音が一段と派手になった以外は一切良いところなしの結果に終わりました。
余りの逆効果ぶりに寧ろO/V34に絞ってみたくなったくらい。
仕方ない。年明けたらまたO/V36に戻すか・・・
良い結果が出ていれば次のサーキット練習が楽しみになったのに残念・・・

という訳で課題山積のままの年越しとなりますが、まあこれもクルマ趣味の一環として楽しんでいます(笑)

ジュリア鍛錬その６。
本日は、ついに筑波サーキットTC2000を走ってきました。
ドライバーにとっては実に5年9カ月ぶりのTC2000走行です。
いや～長かった・・・・
でも再びここに帰ってこれて良かった・・・・
しかしここは緊張するんですよね・・・クルマが壊われないか・・・
何しろこれまで5度もエンジンブローを経験している場所なので。(笑)

ジュリアでの初走行となる今回は、残念ながらタイムを出すとかそういう状態ではまだないのはこれまでの練習で明らかなのでまずはTC1000よりも高速域となるここでちゃんと走れるかの確認が目的。

週末のスポーツ走行枠でしたが事前予約で午前中の2枠を確保。
タイムが1分9秒より遅い車の走行枠なのですが実はこの走行枠が1番人気のようで台数は25台以上いたようです。


さて走ってみてどうだったか？
・ブレーキはちゃんと効く。（踏力弱めを意識しておけば）問題なさそう。
・ヒール＆トーにシフトチェンジも違和感なくきまる
・やはりアンダー強めでコーナー立ち上がりのアクセルオンは遅くなる
・しかしアンダー故、高速の80R、最終コーナーでも安定しており姿勢を乱すリスクは低い
・エンジンも7000rpm以上までちゃんと吹け上るし、水温は電動FAN OFFのままでも70℃以下と寧ろオーバークール気味

絶好調じゃないですか！
といった感じなのですが・・・・

実は衝撃的な事実が・・・・

バックストレッチの最高速が僅か137km/hしか出ていない・・・・

トラブルとか不具合とかではないんです。
全く好調で全開で走った結果がこの速度なのです（涙）
まあTC1000での最高速からしても遅いのは分かっていたのですがまさかここまで遅いとは・・・・
そしてこの日のBestはなんと15秒台！！！
まずまず上手く走れたかなと感じたLAPがこのタイム・・・
衝撃的なタイムです。
TC1000でのタイムからすると12秒台くらいかと想定していましたがこれを遥かに下回りました。
無論まだブレーキングはかなり余裕を持って走っている状態だったりドライバー側の問題もあるのであと1，2秒は詰まるとは思いますが・・・・

さてさてどうしたものか？
でも何となくエンジンの感触からすると本来はもっとパワーが伸びてくれるはずという気はするのですよね・・・
小さなところをコツコツとやっていくか・・・
・キャブセッティングをもう少しやってみる
・デスビをポイントからフルトラへ
・キャブファンネル部の段差対策（エアクリ付けた際に少々段差発生しています）
因みにチューンアップの為にエンジンを開けることは絶対にできません！財政的に（涙）

でもジュリア納車から調度1年！！
TC2000の初走行をトラブル無く無事走りきれたことは何よりです。
引き続き来年もまた楽しく走れそうです！！

車載動画です。
途中２ヘアで前方にホンダのN-ONEが。ワンメークレース車両です。
バックストレッチで抜くかと全開で追いかけましたが追いつけず・・・
帰ってから恐々調べてみましたが一応ターボ車みたいですね。660CC NAでなくてよかった・・・
あっ！あとノントラブルと言いましたが実は走行中シフトノブが外れるトラブル発生。ネジが回ってポロリとしただけですが・・・。ピットインして嵌め直し。



おまけ
朝一で開催されていたProizさんの走行会の参加車にこんなクルマを発見。
マクラーレン720S？
FSWでは多いのかもしれませんがTC2000では大変珍しい！
オーナーさん1人で自走でやってきていました。
武闘派スーパーカー乗り好きです！！

ジュリア鍛錬その５。
本日は、再び筑波サーキットのジムカーナ場に。
筑波ビギナーズジムカーナを主催するZummy Racing Familyさんの練習会です。
なんやかんやでここをジュリアで走るのは何度目だろうか？


ジムカーナはモータースポーツの入門者になどと言う向きも有りますが運転は寧ろサーキットよりもハードです。
サーキットを走るよりも自分のドライビングの良かった悪かったがはっきり分かりやすいのもドライビングの鍛錬に向いています。
本日の参加台数は30台少々と少な目だったので1日で合計11本も走れてしまった。

前回のジムカーナ練習では無理やりリヤを流すことに執着し過ぎて変なドライビングになっていたのを反省し、今回は、基本に忠実なハンドリング！リヤを流すことは考えずタイムを出す走り！をテーマに走行に臨みました！

が、しかし・・・
中々思ったようには運転できないもので・・・
難しいですね・・・
まあクルマのセッティングにも問題はあると思うのですが・・・

今回はタイヤの空圧を前2.5、後3.5としてみましたが前回（前後2.8）よりは走り易かったような気がします。今日のコースが結構左ターンが多かったこともあるかもしれませんが。（私のジュリアは現状右ターンではドアンダー故）

11本も走ったにも関わらずドライバーの進歩はごく僅かでしたが経験の蓄積は出来ました。これも結構重要です。
そしてなにより本日はマイナーなものも含めクルマの方は全くのノントラブル！
これは大きな進化です(笑)


そして次は、1週空けて2週間後の週末にいよいよTC2000を走ってみる予定です。
TC1000での走りからまだまだまともに走れる状態ではないことは分かっているのですがどんな走りになるのか課題を確認しておきたいと思い。
エンジン壊したくないのでキャブのジェットをジムカーナ仕様からサーキット仕様に戻しておく（濃くする）のを忘れないようにしないと。

ジュリア鍛錬その４。
昨日は、再び筑波サーキットに。ただし今回はジムカーナ場での広場練習です。
昔、５ターボ時代に関越スポーツランド、宝台樹スキー場、筑波ジムカーナ場と何度かお世話になったないじぇる井桁さんの練習会に7年ぶりの参加です。
広場練習は基本的な走りを繰り返し練習できるので寧ろサーキット走行よりも練習になります。


今回の練習で分かったこと
・薄々気づいていましたがやはり右ターンと左ターンで大きな挙動の違いあり。
　右ターンはどアンダー。左ターンはややアンダー。
・楽しく走るならハイグリップタイヤは不向き。タイムトライアルならハイグリップタイヤだろうが今のところ目標無いし・・・。Enjoy重視のタイヤ選択もありか？しかし見栄え重視で225幅はキープしたい(笑)
・これまでのジムカーナ走行でも症状は見られたがしばしばキャブが被る。特にスピンしてエンストした後の始動には時間を要す。今回、スピン後再始動せず皆さんに押してもらって退場したこともあった。（プラグ交換してようやくエンジン再始動）
サーキット走行（TC1000）でも大スピンした後に中々再始動できなかったことが1度だけ有り。
取り敢えずMJを170→150に変更して多少改善。
・ドライバーの体力に課題有り。特に連続走行が多かった今回は疲れた。終盤は手足の指もつった。クルマが曲がらずどうしてもハンドルを回す量が多くなりガチであったのも一因ではあるが・・・

井桁さんのインプレション
・タイヤのグリップが勝ちすぎておりスライドコントロールを楽しめる状態ではない。
・これまでも色々なアルファロメオに乗ったことがあるが車体が緩かったり、パワーが無いクルマが多かった。このクルマは車体がしっかりしておりパワーもあるのでタイヤを変えれば楽しいクルマになると思う。

車体がしっかりしているの評価は一安心です！
しかし車載動画にもありますがどアンダーな上にSタイヤのこのクルマでは井桁さんでも初乗り1発目でのドリフト走行は難しい状況でした。



今回の鍛錬も良い経験を積むことができました。
引き続きノントラブルであったことも嬉しいところです。
そして次の週末もまた筑波でジムカーナ練習会です。3週連続の筑波通いなんて恐らく人生初です(笑)



今回パドックでお隣だったポルシェ９１１。９３０カレラです。
実は、かれこれ10年前宝台樹スキー場の駐車場で開催のないじぇる走行会でご一緒させていただいた方でした。
ずっと空冷ポルシェ一筋で走られているなんて素晴らしい！！