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とあるみんカラのブログで、マツダ車は全車・全グレード・全スポーツカー化を行っているとの記事があって、なるほどと思ったものです。
走る楽しさを求めるとは、決してスピード狂になって周りの迷惑顧みずになることではなく、必要十分な動力性能を確保した上で、いかに自らの懐に負担を掛けない程度の維持費に抑え(その一環が燃費の良さなのですが。)、少しでも長い未来においてクルマを楽しめる環境を作っていくか?をテーマに、ドライバーにとっての快を探求していくこと、ではないか。
それこそが、人間の英知に基づいたクルマという、非常に便利で精密で面白さに満ちた乗り物で、リバティな自由(やりたい放題のフリーダムではない!)の象徴ではないか?と思うわけです。
そんな思いを、今最も受け継いでいる日本の自動車メーカーがマツダではないか?と思うのです。
マツダ アクセラ 直4横1.5 セダン 15S 6速AT FF (184.8) 11.44(1270kg/111馬力)
新型にFMCされて初のアクセラセダンです。
今回の3代目からは、5ドアHBのスポーツとのキャラクターを明確に分けて、走る楽しさに比重を置いたスポーツにのみ、2Lガソリンと2.2Lターボディーゼルと搭載し、走り楽しさを確保しながらも、低燃費・低排出ガスに比重を置いたハイブリッドは、セダンのみに搭載します。
ハイブリッドの試乗車がまだですが、今回はスポーツと唯一共通のパワーユニットとなる、新開発スカイアクティブGの1.5Lになります。
スポーツのガソリン車に乗った印象をおさらいすると、絶対的なスピードよりもハンドリングの質感・エンジンフィールを含めた心地良さで、20Sよりも15Sに軍配が上がりました。
そして、今回セダンの15Sの試乗となったのですが、クルマ全体の出来としては概ね良好。
後席着座姿勢も、シルフィ程極端な寝そべりシートではなく、概ね良好なもの。
その意味で言えば、日本製Cセグメントセダンとしては最良。
ただ、脚の動きとしては、スポーツ程のまとまりは感じられず。
これも、単なる個体差の可能性も否定できない要素はあるのですが、おそらくトランク下部に燃料電池を配置することを前提とした脚の設定で、スポーツ比荒れた路面で跳ねやすい特性になったのでは?と推測。
この辺の真偽については、ハイブリッドに試乗して、改めて考察したい。
といった不確定要素はあるものの、先代のCVTから6速ATに改めて、機械的な制御で低燃費を求めるのではなく、あくまでもドライバーの意思でエンジンを回して扱う領域を残した上で、真っ向から燃焼効率を向上させることで低燃費を求めていく。
この姿勢に、マツダの良心を感じたものです。
なので、外観がどんなにフォーマルなセダンであっても、今のマツダ車にはスポーツカーの精神が、しっかりと引き継がれているのです。
マツダ CX-5 直4横2.2DT XD・Lパッケージ 6速AT FF (298.2) 8.74(1530kg/175馬力)
対するは、一部改良されたCX-5。
新型アクセラ同様に、シフト操作がゲート式からストレートなティプトロタイプになって、操作性が飛躍的に向上。
ただ、CX-5の改良点がただそれだけ、とは到底思えなかった。
先に乗ったのは、後に参考車両として紹介する17インチ仕様で、追々述べるとして。
こちらの19インチに革シートの仕様。
いずれもFFのディーゼルだったのですが、気持ちの問題と思われるでしょうが、電動PSのフィーリングが落ち着いたものになり、操舵力の唐突な変化が影を潜めて、非常に扱いやすいハンドリングになったことが印象的。
これならば、オールスカイになって電動PSが・・・と懸念する必要はない。
とはいえ、欧州のプレミアムスポーツと比べちゃうと、ステアリングに伝わる情報量やシフトダウンの速度では見劣りしてはしまうけれど、初期型から改善された跡は十分に感じられたのです。
やはり、アクセラのXDにおけるスペシャルチューンの出来具合を見てから、買いか否かは判断したいと思うのですが、少なくとも19インチになったことによる弊害はなし!
と思うと、ロングドライブ時の疲れにくさから来る、長くクルマと付き合っていく為のクルマ選びという観点から、昨年のCOTYカーオブザイヤーを受賞したのが、トヨタ86じゃなくてマツダのCX-5だった、というのが納得いくところでした。
もしも、今当方が86とCX-5のどっちを評価するか?となると、当時はともかくとして、今なら断然CX-5なのです。
(参考車両)
マツダ CX-5 直4横2.2DT XD 6速AT FF (260.4) 8.69(1520kg/175馬力)
こちらが、最初に乗った改良後のCX-5・17インチ仕様!
最初に乗って、明らかに変わった部分は、上記で記したとおり電動PSのフィーリングが向上したこと。
ただ、新型アクセラと対決させるにあたって、革シート19インチ仕様を代表にしたのは、所有する悦び面で、17インチ布シートでは見劣りするところがあったため。
厳密に言えば、ホワイトレザーの2013アニバーサリーを選びたいところですが・・・。
先のアクセラの項で述べたように、スポーツカーの精神を受け継いだクルマであるのは、このCX-5も例外には非ず。
では、どちらを支持するか?ですが。
やはり、低速から太いトルクを発生して独特のエンジンフィールを奏でるディーゼルを買って、
CX-5支持です!
Posted at 2013/11/06 20:45:11 | |
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