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モータージャーナリスト 町山絢香のブログ一覧

2012年12月07日 イイね!

【選ぶならどっち?・第8号】 時空を超えた、RWD対決!

VS

’91 トヨタ MR2 2.0 Gリミテッド・Tバールーフ 4速AT MR (48.0) 7.33(1210kg/165馬力)


 実のところ、今回紹介するSW20型MR2は、今やかなり希少となった1型です。

(問題) 一見フルノーマルに見えますが、異なる部分があります。

      間違い探しを見つけてください。(答えは、編集後記にて・・・)


 年式からでも1型と判断できるのですが、ステアリングホイールの形状がセラと共通なのと、グリーンのボディカラーが1型専用であることからも判断できます。

 それはさておいて、1型と言えばターボのGTの操縦性に非常に大きな問題があって、タイヤの限界を超えたときの挙動が掴みにくくて、気づいたときにはスピンしているという、当時のドライバーを手こずらせた伝説の迷車なのです。^^;

 その後2型以降で、大幅にシャーシ特性を見直して何とかマトモに走るスポーツカーとして育て上げて、3代目MR-Sに引き継いだ経緯を持っています。

 あれから20年が過ぎた今乗ると、今回乗ったのがTバールーフ仕様であることを差し引いても、ボディ・サスペンションの剛性が著しく低く、今更走り屋御用達で足を固めてタイヤを鳴らして走らせる気持ちには、到底なれないものでした・・・。

 ただ、幅広いユーザーにスポーツカーライフを提供するという意味では、むしろ今の86よりも適しているのでは?とすら思ったのも事実です。

 今回搭載されてたエンジンは、FF乗用車でも使われてた3S-GEで165馬力を発生するものですが、最新86のFA20とは大きく特性が異なり、低速から太いトルクを発生させるもエンジン回転は86程鋭くは回らないものですが、4段しかないATと組み合わされたことで、十分に速くてかつ、穏やかな乗り味を提供しているので、速く走らされるイメージとは異なるものだった・・・というのは意外でした・・・。

 バブル時代に開発されただけに、まさか脱スピードを意識して設計したとは到底思えないのですが、お洒落でスポーツカーに乗るならば、俄然86よりも適している、という意味では非常に価値ある1台ではないか?と思ったのです。

 当時は、「だから所詮トヨタスポーツは軟弱」と酷評されてたのでしょうが、ドライバーを選ぶ硬派なスポーツカーがある一方で、スペシャルティークーペのような軟派なスポーツカーの存在もまた、貴重に思うのです・・・。



’05 BMW 118i 2.0 6速AT FR (99.8) 10.54(1360kg/129馬力)


 時代の変化とは恐ろしいもので、一見お嬢様の脚のように見える1シリーズは、7年落ちになっても衰えることのないボディ・サスペンションの剛性感の高さで、上記のMR2よりも遥かにアクセルを安心して踏めるもので、車重はそれなりに重いけど、シャーシパワーでは圧倒しているのです。

 最新の1シリーズからすると、NAエンジンで6速ATでパワー・スピードでは相当落ちるのですが、クルマを操っているという実感においては、むしろ旧型にアドバンテージがあることを、改めて確認しました。

 運転環境面で注文付ける要素はなく、シート骨格もしっかりしてて、走り屋やるなら上記のMR2よりも、むしろこっちと言えるくらいなのです。

 しかし、ただ1点の弱点だけで1シリーズ全体のイメージを低下させてしまったのですが、それがゴムを捻ったようなステアフィールであり、結果ステアリングを切った後の戻りが悪くて心地良くなかったこと、なのです。

 ボディの剛性感だって、先月絶賛したE46最終よりも、圧倒的に勝っているのです。

 このステアフィール問題を抜本的に解決したのが、初代最終モデルで電動PSが付いたもの・・・だったのですが・・・。


 もちろん、走り屋やるならサーキット走るなら、エンジンパワーが非力でもシャーシパワーが強い1シリーズですが、あのステアリングがねぇ・・・。

 今の時代だからこそ、ファッションとしてスポーツカーに乗ることの楽しさに、出来るだけ多くの人に気づいて欲しい、という意味でMR2支持とします!






















































(編集後記)

 (正解) 運転席・助手席がGT用本革エクセーヌである。

      アルミが、2型以降の15インチに変更されている。
Posted at 2012/12/07 18:18:39 | コメント(1) | トラックバック(0) | トヨタ RWD | クルマ
2012年12月07日 イイね!

【選ぶならどっち?・第7号】 ちょいプレCセグHB対決!

VS

 日産 リーフ Mo G 無段変速 FF (413.4) 13.39(1460kg/109馬力)


 電気自動車初のMCが行われました新型リーフですが、主に変更された部分としては、巡航距離が1割増したことと、パーキングブレーキが足踏み式になって、ブラック内装が追加され、更に廉価グレードのSが追加されて、性能は若干上がったけど、より普通のクルマに近い雰囲気になったことです。

 更に、最高額のGでは17インチアルミが装着され、今回の個体にはブラックレザーシートとなっておりました。

 と言えば相当な高級志向かと思いきや、電力消耗を抑えるためにパワーシートは装着されず、ヒーター使用頻度を下げるためにシートヒーターとステアリングヒーターを装着しているのが特徴です。

 とはいえ、基本的な乗り味はMC前を変わらないもので、最高出力こそ大したことないものの、発進時から大きなトルクを発生するモーターの威力で、大排気量車にも負けないトルクフルさの持ち主であることは相変わらずです。

 その一方、運転環境面で言えば欲しいテレスコピック機能は今回も装着されず、ドライビングポジション合わせで妥協を強いられるところも、そのままでした・・・。

 全体的に変わり映えしなかったのですが、17インチにインチアップしても極端に乗り味が変わらない、というのはシャーシ性能としてはいい方ではないか?と思うのです。



 マツダ アクセラ スポーツ 20Sスカイアクティブ アドバンスド・スタイル 6速AT FF (238.0) 8.70(1340kg/154馬力)


 対してアクセラ。今年追加された特別仕様車で、マツダスピードアクセラの雰囲気を持っていながら、ATでスカイアクティブ技術を堪能できるのが売りですが・・・。

 電動パワーシートが付いて、シート座面角度が適正化しやすくなったのはいいとして、基本的に17インチタイヤ装着の20Sと同じクルマであり、MC直後に乗ったときと印象が変わることはありませんでした・・・。

 即ち、荒れた路面を通過した時にピッチングが大きく、16・15インチとインチダウンすると収まる挙動であるだけに、17インチタイヤと脚とのマッチングの悪さが気になったところでした・・・。

 それにこの仕様。新型アテンザ20Sと30万円ほどしか差がないために販売面でも振るわず・・・なのです。

 アクセラと言えば、来年末がFMCの時期ですが、来年もう1回特別仕様車を出すならば、今度は15Sベースで、16インチアルミをガンメタ塗装してマツダスピード風にすると、相当にお買い得感出る仕様が出来ると思うのですが、いかがでしょうか?

 フルスカイアクティブ仕様と違いパワステは油圧式ですが、ステアフィール・ハンドリング面ではまだまだ旧世代の方に分があるだけに、上記の最終モデルが出たら、俄然魅力的になるのでは?と期待しているのです・・・。



 今回の対決結果ですが、コストアップ分が心地良さに繋がっていないという意味で今回のアクセラは支持できず。

 電気でもクルマの魅力を十分に発揮し続けているリーフ支持とします!
Posted at 2012/12/07 18:01:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日産 | クルマ

プロフィール

「メルセデスやBMWと比較するのはやめましょう──レクサス新型ESを考える
https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20190123-10378107-carview/

これね、次期GSが計画されてない、というのが謎の答えだと思うんだけど。」
何シテル?   01/23 21:07
モータージャーナリスト 町山絢香です。よろしくお願いします。
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