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モータージャーナリスト 町山絢香のブログ一覧

2012年12月08日 イイね!

【FF五選・創刊号】 充足の実用車。

’87 スバル レックス 5ドア 0.55 SG 2速AT FF (39.8) 18.67(560kg/30馬力)


 足るを知る・・・。

 この言葉をクルマの形にしたかのような、そんなシンプルだけどエアコン・オートマは付いてて、最低限の快適装備は付いているという、昭和末期の軽四の典型であるレックスです。

 今回紹介するレックスは3代目で、FFになってからは2世代目になるのですが、前モデルと大きく変わったのは、パッケージングがスペース効率重視で室内の広さが劇的に増したことと、オートクラッチのセミオートマだったのを、スズキ製かどこかのを積んで2速フルオートマチックになったこと、そして5速MT仕様のエンジンが3バルブになって若干だけどパワーアップしたことなどです。

 今の時代からすると、パワステないしパワーウィンドーも集中ドアロックも付いてないシンプルそのものですが、これでも当時は最高額グレードで、新車当時ではラジアルタイヤやフロントディスクブレーキ・シガーライター・トリップメーターが付いた豪華?仕様だったのです。

 しかも、この物件エアコン付きで一通りの修理が施されてバッチリ効くようになっているのです。


 確かに、今の基準からするとボディ剛性は無きに等しく、安全装備も後席は2点式シートベルトに留まり、リアヘッドレストも未装着で貧弱そのものですが、これが乗ってて我慢してる感覚じゃないんです。

 と言うのも、ボディ剛性が無きに等しいと言えども、車重560kgの超軽量ボディで30馬力しかないエンジンなので、タイヤかた伝わる入力が極限に少なく、結果スペックの割には軽快な走りをするのです・・・。

 パワステなしのステアリングも、重さを実感するのは駐車場などでの据え切りの時のみで、一定のスピードが出た領域になると、パワステの必要性を感じないどころか、パワステなしだからこそ伝わるステアリングインフォメーションの高さを実感できるのです。

 と言っても、2速ATとの組み合わせなので、勾配のきつい坂道での失速は免れないでしょうが、当時は軽四で自動変速で横着が出来るだけでも、相当に有り難い時代だったのです。

 万が一、五体満足で走りと低燃費を求めるなら、素直に3ペダルMTにして・・・という状況でした。

 それが今や、MT車探すのに困難で、多数のMT難民を生み出す結果となっているのですが・・・。


 そんな足るを知るレックスですが、唯一にして最大の弱点と言えば、運転環境がストレッチポジションを前提とした設計であることがミエミエで、ステアリングコラムが低くてシートバックが上体を反らせた形状で、必ずしも実用車として理想的だったとは言い難いことです。


 とはいえ、ほんのじ10数年前なら代車として使われて、車検切れて不具合箇所が増えるとスクラップいなることが多かっただけに、こうしてワンオーナーで状態良く現存しているだけでも、相当な価値がある、と思うのですが、その価値に気づくのは、相当にカーライフの経験を積んだ中年以降のエンスーに限られるケースが多く、結果中古車市場に反映しにくいということ、よって旧車としての価値が付きにくい、ということです。

 なので、非エンスーな人からすると、何でこんな古くてダサい軽四に?と思うところでしょうが、これがエンスーだけが知っている、今時のエコカーが失ったプリミティブな実用車の美しさなのです・・・。
Posted at 2012/12/08 17:37:53 | コメント(1) | トラックバック(0) | スバル | クルマ
2012年12月08日 イイね!

第17回 わたしの五選 ~ 後編 ・ ベストカーオブザイヤー ~ 2次選考開始のお知らせ。

 引き続き、第17回わたしの五選~後編・ベストカーオブザイヤー~にお付き合いいただき、ありがとうございます。

 1次選考の結果、参加人数7名×5点=35点の過半数18点を満たした車種がなかったため、2次選考に入ります。

 今回は、上位7台から5台の選出になります。

 2次選考の対象となった7台は、次の通りです。

 尚、参加者の頭文字を取って、投票した点数を表示しています。


【2次選考対象車】

1位  11点 マツダ CX-5 (高4+さ4+O3)

2位  10点 トヨタ 86 (高5+A5+ひ4-4)

3位   9点 BMW 3シリーズ (町5+A4+高2+O1-3)

4位   9点 VW アップ (町3+ひ3+さ3)

5位   5点 スバル BRZ (ひ5+さ5-5)

6位   5点 スバル XV (O5+さ1-1)

7位   5点 日産 シーマ (ふ5)


 以上が対象車です。

 尚、今回の2次選考でノミネートされた車種の中に、ワーストカーとして選出した車種が3つ以上あって、2次選考で5台選びにくい場合は、上位だけ選考して棄権することも可能です。


【その他、ランキング】 (ワーストカーから点数を稼いで上位に繰り上がった車種あり。)

 8位   4点 いすゞ コモ (町4)

 9位   4点 スバル フォレスター (O4)

10位   4点 マツダ アテンザ (O2+ひ2)

11位   4点 三菱 プラウディア/ディグニティ (町2+A2)

12位   3点 クライスラー イプシロン (A3)

13位   3点 アルファロメオ ジュリエッタ (高3)

14位   2点 ダイハツ アルティス (ふ2)

15位   2点 日産 NT450アトラス (ひ1+A1)

16位   1点 レンジローバー イヴォーグ (さ2-1)

17位   1点 マツダ フレアワゴン (町1)

18位   1点 三菱 アウトランダー (高1)

19位   0点 レクサス GS (ふ4-4)

20位  -1点 トヨタ カローラアクシオ/フィールダー (ふ3-4)

21位  -1点 VW CC

22位  -2点 トヨタ ピクシスエポック

23位  -2点 メルセデスベンツ Bクラス

24位  -2点 メルセデスベンツ CLSクラス・シューティングブレーク

25位  -3点 BMW 6シリーズグランクーペ (ふ1-4)

26位  -3点 日産 NV350キャラバン

27位  -4点 日産 ノート

28位  -4点 トヨタ オーリス

29位  -4点 プジョー 208

30位  -5点 ホンダ Nワン

31位  -7点 三菱 ミラージュ

32位  -8点 ホンダ Nボックス

33位 -11点 ジープ コンパス

34位 -12点 日産 ラティオ

35位 -14点 スバル サンバー

 以上です。



 因みに、当方の2次選考は、次の通りに投票します。

1位 BMW 3シリーズ

2位 VW アップ

3位 日産 シーマ

4位 スバル XV

5位 トヨタ 86
 
Posted at 2012/12/08 15:06:20 | コメント(6) | トラックバック(0) | わたしの五選 | クルマ
2012年12月08日 イイね!

【100万人のクルマ選び】MINIとアストンマーティン シグネットを比較 洒落が利いているのはどっちだ!?

金持ちは小型車も持つ。金持ちであることを見破られたくない時もあるからだ。
でも普通の小型車では我慢できない金持ちもいる。
そんな彼らにロールズ(グッドウッドとはロールズ・ロイスの工場を指す)と
アストンが用意する小型車がこの2モデル。洒落の利き具合を見比べた。
ミニ MINI
インスパイアード バイ グッドウッド_RHD(AT_1.6)
10点

アストンマーティン シグネット
シグネット_LHD(CVT_1.3)
1点

 ロールスロイスのクラフトマンシップを持ったグッドウッドが手がけたミニは試乗済み。

 極力仰々しく見せない工夫が随所にあり、ターボなのにパワーバルジを廃止して、パドルシフトも廃止し、非常に肌触りの良い革シートで、正に究極の小型高級車でした。

 実際の乗り味で、高いボディ・サスペンションの剛性で安心感あるもので、信頼に足るどころか、JCWと同様に推奨できるミニとして、一目置いているくらいです。



 対して、シグネット。こちらは現物を確認していないのですが、少なくともiQの印象からすると、CVTの制御は緩慢でシート骨格その他コストダウンした形跡が多く、これをアストンブランドで・・・となると、相当に手直しする必要性があるように思うのですが、いかがでしょう?

 パワートレインはトヨタと共通と聞いているだけに、懸念されるところです・・・。;;

この文章は100万人のクルマ選びについて書かれています
Posted at 2012/12/08 12:26:58 | コメント(1) | トラックバック(0) | 100万人のクルマ選び | クルマ
2012年12月07日 イイね!

【選ぶならどっち?・第8号】 時空を超えた、RWD対決!

VS

’91 トヨタ MR2 2.0 Gリミテッド・Tバールーフ 4速AT MR (48.0) 7.33(1210kg/165馬力)


 実のところ、今回紹介するSW20型MR2は、今やかなり希少となった1型です。

(問題) 一見フルノーマルに見えますが、異なる部分があります。

      間違い探しを見つけてください。(答えは、編集後記にて・・・)


 年式からでも1型と判断できるのですが、ステアリングホイールの形状がセラと共通なのと、グリーンのボディカラーが1型専用であることからも判断できます。

 それはさておいて、1型と言えばターボのGTの操縦性に非常に大きな問題があって、タイヤの限界を超えたときの挙動が掴みにくくて、気づいたときにはスピンしているという、当時のドライバーを手こずらせた伝説の迷車なのです。^^;

 その後2型以降で、大幅にシャーシ特性を見直して何とかマトモに走るスポーツカーとして育て上げて、3代目MR-Sに引き継いだ経緯を持っています。

 あれから20年が過ぎた今乗ると、今回乗ったのがTバールーフ仕様であることを差し引いても、ボディ・サスペンションの剛性が著しく低く、今更走り屋御用達で足を固めてタイヤを鳴らして走らせる気持ちには、到底なれないものでした・・・。

 ただ、幅広いユーザーにスポーツカーライフを提供するという意味では、むしろ今の86よりも適しているのでは?とすら思ったのも事実です。

 今回搭載されてたエンジンは、FF乗用車でも使われてた3S-GEで165馬力を発生するものですが、最新86のFA20とは大きく特性が異なり、低速から太いトルクを発生させるもエンジン回転は86程鋭くは回らないものですが、4段しかないATと組み合わされたことで、十分に速くてかつ、穏やかな乗り味を提供しているので、速く走らされるイメージとは異なるものだった・・・というのは意外でした・・・。

 バブル時代に開発されただけに、まさか脱スピードを意識して設計したとは到底思えないのですが、お洒落でスポーツカーに乗るならば、俄然86よりも適している、という意味では非常に価値ある1台ではないか?と思ったのです。

 当時は、「だから所詮トヨタスポーツは軟弱」と酷評されてたのでしょうが、ドライバーを選ぶ硬派なスポーツカーがある一方で、スペシャルティークーペのような軟派なスポーツカーの存在もまた、貴重に思うのです・・・。



’05 BMW 118i 2.0 6速AT FR (99.8) 10.54(1360kg/129馬力)


 時代の変化とは恐ろしいもので、一見お嬢様の脚のように見える1シリーズは、7年落ちになっても衰えることのないボディ・サスペンションの剛性感の高さで、上記のMR2よりも遥かにアクセルを安心して踏めるもので、車重はそれなりに重いけど、シャーシパワーでは圧倒しているのです。

 最新の1シリーズからすると、NAエンジンで6速ATでパワー・スピードでは相当落ちるのですが、クルマを操っているという実感においては、むしろ旧型にアドバンテージがあることを、改めて確認しました。

 運転環境面で注文付ける要素はなく、シート骨格もしっかりしてて、走り屋やるなら上記のMR2よりも、むしろこっちと言えるくらいなのです。

 しかし、ただ1点の弱点だけで1シリーズ全体のイメージを低下させてしまったのですが、それがゴムを捻ったようなステアフィールであり、結果ステアリングを切った後の戻りが悪くて心地良くなかったこと、なのです。

 ボディの剛性感だって、先月絶賛したE46最終よりも、圧倒的に勝っているのです。

 このステアフィール問題を抜本的に解決したのが、初代最終モデルで電動PSが付いたもの・・・だったのですが・・・。


 もちろん、走り屋やるならサーキット走るなら、エンジンパワーが非力でもシャーシパワーが強い1シリーズですが、あのステアリングがねぇ・・・。

 今の時代だからこそ、ファッションとしてスポーツカーに乗ることの楽しさに、出来るだけ多くの人に気づいて欲しい、という意味でMR2支持とします!






















































(編集後記)

 (正解) 運転席・助手席がGT用本革エクセーヌである。

      アルミが、2型以降の15インチに変更されている。
Posted at 2012/12/07 18:18:39 | コメント(1) | トラックバック(0) | トヨタ RWD | クルマ
2012年12月07日 イイね!

【選ぶならどっち?・第7号】 ちょいプレCセグHB対決!

VS

 日産 リーフ Mo G 無段変速 FF (413.4) 13.39(1460kg/109馬力)


 電気自動車初のMCが行われました新型リーフですが、主に変更された部分としては、巡航距離が1割増したことと、パーキングブレーキが足踏み式になって、ブラック内装が追加され、更に廉価グレードのSが追加されて、性能は若干上がったけど、より普通のクルマに近い雰囲気になったことです。

 更に、最高額のGでは17インチアルミが装着され、今回の個体にはブラックレザーシートとなっておりました。

 と言えば相当な高級志向かと思いきや、電力消耗を抑えるためにパワーシートは装着されず、ヒーター使用頻度を下げるためにシートヒーターとステアリングヒーターを装着しているのが特徴です。

 とはいえ、基本的な乗り味はMC前を変わらないもので、最高出力こそ大したことないものの、発進時から大きなトルクを発生するモーターの威力で、大排気量車にも負けないトルクフルさの持ち主であることは相変わらずです。

 その一方、運転環境面で言えば欲しいテレスコピック機能は今回も装着されず、ドライビングポジション合わせで妥協を強いられるところも、そのままでした・・・。

 全体的に変わり映えしなかったのですが、17インチにインチアップしても極端に乗り味が変わらない、というのはシャーシ性能としてはいい方ではないか?と思うのです。



 マツダ アクセラ スポーツ 20Sスカイアクティブ アドバンスド・スタイル 6速AT FF (238.0) 8.70(1340kg/154馬力)


 対してアクセラ。今年追加された特別仕様車で、マツダスピードアクセラの雰囲気を持っていながら、ATでスカイアクティブ技術を堪能できるのが売りですが・・・。

 電動パワーシートが付いて、シート座面角度が適正化しやすくなったのはいいとして、基本的に17インチタイヤ装着の20Sと同じクルマであり、MC直後に乗ったときと印象が変わることはありませんでした・・・。

 即ち、荒れた路面を通過した時にピッチングが大きく、16・15インチとインチダウンすると収まる挙動であるだけに、17インチタイヤと脚とのマッチングの悪さが気になったところでした・・・。

 それにこの仕様。新型アテンザ20Sと30万円ほどしか差がないために販売面でも振るわず・・・なのです。

 アクセラと言えば、来年末がFMCの時期ですが、来年もう1回特別仕様車を出すならば、今度は15Sベースで、16インチアルミをガンメタ塗装してマツダスピード風にすると、相当にお買い得感出る仕様が出来ると思うのですが、いかがでしょうか?

 フルスカイアクティブ仕様と違いパワステは油圧式ですが、ステアフィール・ハンドリング面ではまだまだ旧世代の方に分があるだけに、上記の最終モデルが出たら、俄然魅力的になるのでは?と期待しているのです・・・。



 今回の対決結果ですが、コストアップ分が心地良さに繋がっていないという意味で今回のアクセラは支持できず。

 電気でもクルマの魅力を十分に発揮し続けているリーフ支持とします!
Posted at 2012/12/07 18:01:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日産 | クルマ

プロフィール

「メルセデスやBMWと比較するのはやめましょう──レクサス新型ESを考える
https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20190123-10378107-carview/

これね、次期GSが計画されてない、というのが謎の答えだと思うんだけど。」
何シテル?   01/23 21:07
モータージャーナリスト 町山絢香です。よろしくお願いします。
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「俺のカー・オブ・ザ・イヤー2015」 はどのクルマ!? 
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【 ムフロンの五選 ・ 厳選6号車 ・ 2合目 】積んで積んで走って走れ!  
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