
益子から笠間へ向かう道は、穏やかな丘陵地帯を往く道。プショーの足回りの良さを実感できます。
自転車で走るにも良さそうな道で、もし今日、天気が良かったならば、車にロードバイクを積んできて、笠間をベースに岩瀬→益子→笠間と、自転車での周回と陶房巡りを一緒に楽しもうかとも考えていました。
新緑が雨に洗われて、湿潤な空気も爽やか。
ところが笠間の市街地に近づくと、屋根にブルーシートを掛けた民家や公営住宅が目立ち始めました。
この地域の揺れが如何に激しかったかを物語っています。
笠間は17〜8年ぶり。
笠間焼は私が最も好きな陶芸の一つで、永年使い込んでいる食器の多くが(そして今回の震災で割れてしまった食器の多くも)笠間焼です。当時、3人ほど気に入っている作家がいて、その方々の作品を今も幾つも使っています。
笠間焼の特徴は、「スタイルがないのがスタイル」と言われる自由闊達さ。
益子焼に比べて価格帯は少し高めながら、鉄分を含んだ土のしっかりした手触り、また日本の伝統的な陶磁器の枠に嵌まらないデザインなどが好きでした。
むかし何度か行った共販センターに行ってみましたが、昔と比べて品揃えが遥かに貧弱。周辺の窯元も客の姿疎ら。
代わって、工芸の丘の麓を走る道(ギャラリーロードといったっけ?)に沿って、幾つも魅力的なギャラリーができ、多くの客で賑わっていました。
「
回廊ギャラリー 門」(上の写真)と「
きらら館」の2店に立ち寄りました。どちらも、雰囲気を楽しみながら陶器を選ぶことができ、何時間いても飽きないお店です。
益子で色々買い込んだばかりですが、ここも一目惚れした陶器がたくさんありまして…

もっと色々な店に行きたいところだし、笠間稲荷や日動美術館にも行きたいのですが、次の目的もあるので、17時前に笠間を後にしました。
友部ICから北関東自動車道→常磐道を経由、三郷ICへ。そして松戸へ。
松戸駅の西口にある「
関やど」という店で、夕食にそばを食べるためです。
松戸に住んでいた20年近く前、よく、会社の先輩から呼び出され、日曜の午後2時頃からこの店で吞んでいました。20代の若造が、休日の昼から、そば屋で冷酒…この辺から私の人生の歯車は狂い出したような。
そんな過去の経緯はともかく、ここの更級そばは「そばは喉で食え」と言われるのがよくわかる味。そばの風味、つゆの味、喉ごし、どれも好きです。
20時には閉店してしまうので、18時に店に到着。先客は3組。隣では、ビジネスマンが一人、ビールを空けながら新聞のページをめくり、また奥の方では老夫婦が冷酒の杯を酌み交わしています。私も、いたわさ、かも焼、厚焼き卵などを肴に吞みたい!
昔と変わらずおいしかったのですが、この店、量が少ないことをすっかり失念していました。「おやつ程度」と考えた方がいいかもしれない。
一日の最後の残光の中を、新三郷の"IKEA"へ。近年、地方勤務だったこともあり、IKEAの日本上陸以降、行ったことがなかったのです。ただ、かなり前にニューヨーク旅行の際、ラガーディア空港近くのIKEAに行き、ちょうどマンション購入直後だったのであれこれ買い込み、帰路は荷物が3倍になったことがありました。
斯様に生活雑貨好き/インテリア好きにはキケンな店。また、新婚のカップルなんか、一日中あそべるだろう。新築前とか、マンション購入前とか、夢見て楽しむにも最適。
一方、マンション購入から10年、しかもその間に地方赴任が入って物が増え過ぎてる私みたいな者は、アジアンとプロバンスのよくわかんない折衷のようなインテリアを今から北欧モダンに変更するなんて至難の技であり、身の廻りの整理グッズを多少買う程度にしておかないと、部屋から物が溢れてトランクルームを借りる程度じゃ追いつかなくなりますので、多用途ハンガーや安価なフレームなど若干の必要品で我慢。
到着は19時頃だったので、駐車場も店内も空いており、ゆっくりすることができました。
21時の閉店まで店内を見学。外環道→関越道経由で22時頃に帰宅。
一日で300キロちょっとの走行距離は、東北在住時は普通だったのですが、最近は長距離乗っていなかったためか、結構肩が凝りました。
Posted at 2011/05/08 09:53:30 | |
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