
震災で、気に入っていた食器が相当数割れてしまいました。
さらに、笠間・益子といった北関東の陶器の産地も、陶芸作品が壊れる、窯が壊れる、観光客が激減、といった被害を受けているとのこと。
益子恒例の春の陶器市も、予定を短縮せざるを得ない事態とか。
これは行かずばなるまい。
…ということで、久しぶりに令嬢308CCで遠出して、陶器を買いまくってまいりました。
朝7時に川越を出発。上尾→久喜→鷲宮→古河…と一般道を走りました。9時前に真岡に至ったところで雨が激しくなり、また、このまま行っても早く着き過ぎるので、マクドナルドで朝食を取りながら朝刊をめくり、一時間程時間をつぶしてから再出発。
10時半頃に益子に到着し、共販センターの駐車場に車を停めました。1日500円也。
益子訪問は8年振り。20年近く前に松戸に住んでいた頃は、日帰りドライブに適当な距離でもあり、よく来ていました。
その頃に比べると、共販センター周辺は道路拡幅に伴ってリニューアルした店が多く、以前よりもショップ巡りを楽しめる雰囲気。
まずは一通り店を見て歩き、欲しい物のあたりをつけます。
益子焼は、当地で創作活動を展開した民芸運動の指導者・濱田庄司の活躍により、民芸陶器として知られ、また首都圏への日用雑器供給がベースとなってきたという背景もあり、素朴で実用的なものが多い。
また、益子の土の特性上、薄作りが難しく、故に肉厚のシンプルな形のものが基本となってきたそうです。
(参考文献:金子賢治監修「やきものめぐり 東日本」JTB、2004年)
しかし久しぶりで来てみると、昔のイメージと異なり、店頭に並ぶ器はバラエティに富み、カフェに似合いそうなカジュアルな作品が多い。。
肉厚で黒釉の上に柿釉といった伝統的な益子焼の器に、逆に新鮮さを感じたほど。
欲しい物は一応、サラダボウルに使える深めの丸皿、同じく深めの楕円皿、いいのがあればコーヒーポット、と決めてはいました。
あと、そば猪口やマルチカップは用途が幅広いので数あっても比較的邪魔にならないし、ぐい吞みも場所を取らないので酒飲みのコレクションとしては適当なのですが…ちょっと弾け過ぎた。
今回、器を購入したお店ですが、
①
陶庫 … 米蔵を改装したという店内だけでも一見の価値あり。品揃はやや高級路線か。

②
もえぎ城内坂店 … 3層?4層?の複雑な建物の作りが面白い。品揃えは比較的ポップでカジュアルな印象。
③
G+00 … 陶芸店というより生活雑貨店のような、フレンチカントリー調?のこぢんまりしたセンスの良いお店。
④大宿窯 … 酒器、コーヒーカップ、お皿など、センスが良くて値ごろ感のある商品が多かった。
⑤
陶房ましやま … 若手作家の作品が充実。外国人作家の作品も。店中買い占めたいくらい。
⑥知床窯 … 町内各所にテントで出店していた窯元の一つ。知床半島と益子の両方に窯とギャラリーがあって、親子でやっていらっしゃるとのこと(応対してくれたのは息子さんかな?)。シンプルで透明感のあるイメージがよかった。
結局はこんなに買い込んでしまいました。
ま、がんばろう益子、ということで…
気がつけば13時半。霧雨の益子を出て笠間へ。
Posted at 2011/05/08 01:50:28 | |
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