映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六』観ました。軍部の良心として描かれる五十六。そんな五十六に惹かれる、新聞社の良心としての若き新聞記者。どちらも印象的です。この映画の、新聞社への批判的なまなざし、大衆はいかに騙されていくか、少数の意見はいかに無視されていくかを描いている部分もこの手の映画にはないものがあります。山本五十六が若い新聞記者に何度か言う言葉。『目を、耳を、心を大きく開いて、世界を受け止めよう。』戦争中の新聞社と現代の多くの新聞社とを比較してみると大本営発表をそのまま報じる姿は、遠い昔のことではなく現在にも脈々と受け継がれていることが実感できる映画。