かつて、
遊女たちの心の支えに
なっていたであろう
廓の中の稲荷神社。
まずは、
「新吉原花園池(弁天池)跡」、
「吉原弁財天 本宮(もとみや)」に向かいます。
「福カフェ」の横を通り、
かつての湿地帯に思いを馳せながら
到着。
もう、一歩境内に足を踏み入れると
「浄閑寺」(別名「投込寺」)の時と同じ
重い空気感が漂っています。
それもそのはず。
「浄閑寺」は
安政の大地震で亡くなった
新吉原の遊女たちが多く葬られましたが、
ここ、
花園池(弁天池)では
関東大震災の時、大火が起こり、
当池に約490人の人々が逃れ、
溺れ死ぬ悲劇が起きてしまいました。
「吉原弁財天」にお参り。
「吉原神社」へ。
左側の病院は、かつて
遊女たちを診た
「吉原病院」があった場所。
吉原遊郭には、
吉原大門手前の
「吉徳稲荷」、
廓の四隅の
「榎本稲荷」、
「明石稲荷」、「開運稲荷」、
「九郎助稲荷」という
5つの稲荷社がお祀りされていました。
これらの
5つの稲荷社が
明治14年に合祀されて創建したのが「吉原神社」。
その後、近隣の
「吉原弁財天」も合祀され、
現在では
計6柱の神さまが祀られています。
今回特に
「九郎助(くろすけ)稲荷」さんに
会いたかったんです!
NHK大河「べらぼう」では擬人化され、
綾瀬はるかさんが演じています。
蔦重と花魁・花の井との
実に印象深い会話の数々も
「九郎助(くろすけ)稲荷」の境内で
交わされます。
「九郎助(くろすけ)稲荷」さんに会えました。
おっ。
「ミニ大門」。
末社「お穴さま」。
地中の神様で神社の土地をお守りしています。
ご朱印拝受。
「逢初桜(あいぞめざくら)」。
逢初とは
恋焦がれている人に初めて会うという意味があります。
江戸時代より
遊客の出逢いを叶える桜として
新吉原入口の「吉徳稲荷社」脇に植えられ、
同じく稲荷社脇にあった
「駒止松」、
さらに
新吉原入口の「見返り柳」と合わせて
「廓(くるわ)の三雅木(さんがぼく)」として
知られていました。
(現在の
逢初桜は
平成24年に植樹された枝垂れ桜)
吉原遊郭内の四隅に
祀られていた
稲荷社のうち、
最南端にあった「九郎助稲」。
やはり、
現地に行かないとですね。
迷いに迷って
古地図を頼りに
自力で見つけました!!
(途中郵便配達の人に聞いてみるも
「私、ここに来て1年くらいなんです。
その住所はわかりますか?」と言われちゃいました。
えーと、
昔の住所は、
古地図から
だいたいわかりますが......)
このあと、
蔦重の菩提寺へと
向かいます。
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神社仏閣 | 日記
Posted at
2025/02/23 00:00:38