丸木美術館開館
45周年記念「被爆ピアノコンサート」。
広島での被爆から67年目の夏、
「被爆ピアノ」はどんな音を奏でるのだろう。
「その時」を知っているピアノの存在そのものを
自分の目で見、心に刻み込みたい。
そして、斉藤とも子さんの朗読にも
興味があり参加。
出演者も観客も
節電された会場で
汗をかきかき(扇風機はあったけどサウナ状態っ)、
大いに盛り上がりました。
(この極限の状況が
一体感を生み出すのに
役立ったのは確実!!)
斉藤さんがショパンの手紙や日記を読み、
その後、それに関連したショパンの曲を
崔さんが演奏。
大国ロシアに蹂躙される
故国ポーランドへの強い想い、
故郷から逃れたまま
祖国に戻ることができなかった
ショパンの生涯が
現在の日本にも重なり、
何度も涙をこらえました...。
満州にいた斉藤さんの父(当時、学生)が
終戦後、
いかに朝鮮の方々に助けられながら
命からがら日本に戻ってきたか、
などの貴重なお話にも心打たれました。
<2012年7月15日(日)午後2時開演>
■出演:ピアノ 崔 善愛(チェ・ソンエ)
朗読 斉藤とも子
<被爆ピアノとは>
広島市中区千田町、爆心地より1.8kmの民家で被爆。
1932年製造、ヤマハのアップライトピアノ。
ピアノの側面には被爆時にささったガラスの破片跡が残り、
熱線で溶け出したと思われる赤いしみが白い鍵盤に 残っている。
昨年8月6日、
53年ぶりに広島市民球場で開催された
プロ野球の試合前にも、このピアノの演奏が行われた。
以下は、毎日新聞(7/13)からの抜粋です。
**************************************************************
崔さんは昨年の広島原爆の日に広島市で初めてこのピアノを弾いた。
かつて在日韓国人の立場で指紋押なつを拒否して最高裁まで争った崔さんは、
戦争被害を伝える被爆ピアノを演奏するのに当初は戸惑いを感じた。
しかし、ピアノを弾くために多くの関連本を読み
「戦争を憎む気持ちでは被爆者と同じ立場に立てる」と思えるようになったという。
コンサートは丸木位里、俊夫妻が共同制作した
「アウシュビッツの図」などが展示されている新館ホールで午後2時に開演。
崔さんはアウシュビッツ強制収容所があった
ポーランド出身の作曲家・ショパンの
「ノクターン遺作」「革命」「別れの曲」などを演奏する予定だ。
原爆小頭症患者支援活動などを続ける女優の斉藤とも子さんも朗読を行う。
崔さんは「ミサコのピアノ」の音の大きさと響きに驚いたという。
「多くのピアニストが弾いているうちに、ピアノが鳴り始めたのだと思う。
楽器は使い方次第でこんなに鳴るということも紹介したい」と話している。
**************************************************************
Posted at 2012/07/15 21:44:13 | |
トラックバック(0) |
美術館 | 日記