
今日は
うらわ美術館で
「江戸の遊び絵づくし」展を拝見。
謎とき、隠し絵、判じものなど
計157点にもおよぶ江戸時代の「遊び絵」を
約3時間半かけて堪能いたしました!
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【 概 要 】
浮世絵版画と聞いて、さて何を思い浮かべますか?
美人画でしょうか、それとも名所絵でしょうか。
本展では「遊び絵」と称される不思議でおもしろいジャンルを紹介します。
現在、芸術作品として世界的に評価の高い浮世絵版画ですが、
元は庶民の娯楽や情報源などとして江戸時代に人気を集め、発展してきたものです。
殊に「遊び絵」には、視覚的な魅力とともに、
言葉遊びやパロディの要素が様々に凝らされ、
独特なおもしろ味が醸し出されています。
眺めていると
頭をひねり体も使って、
いつの間にかその絵の世界へと引きこまれてしまいます。
謎解き、隠し絵、身振絵など、
150点 余りの「遊び絵」を、本展では七つの章でご案内いたします。
斬新なアイデアやユーモラスな表現に好奇心と想像力が刺激される、
たのしい展覧会です。
【 構 成 】
一章 「よって、たかって、こしらえる」 ……「寄せ絵」他
二章 「ふしぎなからだ -合体・あべこべ・顔三つ!?」 ……「隠し絵」他
三章 「幸せはこぶラッキーアイテム」 ……「七福神」「有卦(うけ)絵」他
四章 「チャレンジ! 江戸っ子と知恵くらべ」 ……「文字絵」「判じ絵」「地口絵」他
五章 「身振り手振りでこれな~んだ?」 ……「身振絵」「影絵」他
六章 「みんな大好き♪ おもちゃ箱」 ……「組上絵」「鞘絵」「仕掛絵」「折り替り絵」他
七章 「人も世相も茶化しちゃえ! 戯画ワールド ……「くぎ絵」「擬人絵」「鳥羽絵」他
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まぁ、広重、北斎、
国芳の画力には
圧倒されました。 本当にうまい!!
同じようなテーマで描いた絵でも
他の人とは、デッサン、レイアウト、ユーモア
どれをとっても図抜けています。
「みかけハ こハゐが とんだ いゝ人だ」 歌川国芳
(まげも、要チェック)
「人かたまつて人になる」 同上
国芳は、その反骨精神とユーモアが
わたしの好きなジョン・レノンに通じる部分があります。
「人かたまつて~」などは
一見絵では遊んでいますが、
幕府から「教養あるものを出版せよ」とのお触れを受けて
うしろに、弘法大師の歌とされている
『人おほき人の中にも人ぞなき 人になれ人 人になせ人』
(この世に人は多いが立派な人は少ない。
立派な人となれ。
立派な人を作れ。)
という教養高い(?)歌を載せ、
画題と絵と歌をリンクさせて
「これでどうだ」と言わんばかりの
なんともうならせる作品となっています。
「役者絵は禁止だ」と幕府に言われれば、
こんな「蔵に書かれた落書きですよ」という体の絵で
肩すかしをくらわせます。
役者絵がだめでも
ネコやイヌ、ネズミなどの顔が
歌舞伎役者になっていたりと、
150~160年以上も昔のものなのに、何度も
「ニヤリ」とさせられてしまいました。
あと、国芳といえばニャンコ。
こんなシリーズもあるんですよ。
タヌキの○○○マ、シリーズ。
(私が名付けました)

(大事な部分で「船」を作っちゃいました!!
あー、イタタタ...)
大事な部分で
金魚の影絵。
歌川広重の
「即興かげぼしづくし」シリーズもお気に入り。
最後に「はんじもの」の問題です。
これは、「本・碁・鵜」→本郷。
これは、「煎り・矢」→入谷。
では、これは??
「絵・飛ばし」→江戸橋。
じゃ、これは??

答えは、..........。
いりませんね。
では、本題。
国芳の「はんじもの」。
これは、どう解く?????
む、むずい。
それもそのはず。
実はこの「はんじもの」、
現代に至るまで「答えが何かわからない」という
謎の一枚。
誰か、謎ときが得意な人に
ぜひぜひ解いてほしいです!!
最後は、今回の展覧会のメインビジュアル
『年が寄ても若い人だ』 国芳。
「年が寄る」は
「干支が寄る」ということですね。
わたしの「ひつじ」は、服(のしわ)に隠されています。
斬新なアイデア、
ユーモラスな表現で
頭がほぐされた1日~~~。
Posted at 2017/01/09 20:08:40 | |
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