今日は
1100年前に建立された浄山寺の大開帳の日。
毎年、2月24日と8月24日の2日間のみのご開帳です。
江戸時代には、湯島天神や
北関東一円で出開帳が行われるほどの人気があった
お地蔵さまと、いよいよご対面です。
こちらの木造地蔵菩薩立像。
これまで秘仏として調査されたことがなく、
慈覚大師円仁(794-864)の作と伝えられてきました。
ところが。
2011年3月11日、東日本大震災で倒れ
両足が損壊したため、修復と鑑定を行った結果、
平安時代初期にあたる
9世紀に作られた非常に古い像であることが判明。
地蔵尊としては、日本最古のものと並ぶほどだそうです!
こ、越谷に
そんなに古い仏さまがいらっしゃるとは......。
約1160年前のお地蔵さまに
息がかかるくらい間近でお参りできるなんて
至福のときです。
(実際はガラスに遮られますが)
無名の存在から、埼玉県文化財、
国の重要文化財へと瞬く間に
有名になりました。
(2012年、解体修理。
2015年、埼玉県指定有形文化財、
2016年、国指定重要文化財に!!)
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<文化財の概要>
【大きさ】像高91.2cm
越谷市野島に所在する曹洞宗浄山寺の本尊で、
「野島の地蔵尊」として知られています。
平安時代初期、9世紀に遡る作と推定されています。
ほぼ全身をカヤの一材から彫り出した一木造の地蔵像で、
両手先・両足先、両足枘(ほぞ)のみを別材(いずれも後補)としています。
表面の彩色は後補のものです。
先の東日本大震災で両足をき損し転倒したため、
平成24年に解体修理が行われました。
その際の調査で、平安時代初期の古仏であることが判明し、
平成27年3月には県指定有形文化財に指定されましたが、
関東でも屈指の古さを誇る木彫仏として貴重なものであり、
今回重要文化財に指定されることとなりました。
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越谷といえば、
徳川家康がよく鷹狩りに訪れていた場所で
のちに御殿も建てられましたが、
こちらのお寺にも家康さん、来られています。
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天正19(1591)年、徳川家康が当寺に詣でた折、
寺領として300石を寄進したが、
時の住職はこの寄進を過分であると辞退、
そこで家康は懐紙(鼻紙)を取り出し
高三石と記して住職に与えた。
このため、
家康の朱印状を「鼻紙朱印状」と呼んだと伝える。
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これ、ですね。
読み下し文。
右側が、3代将軍・家光さん、
左側が、4代将軍・家綱さんの
御朱印状。
(当寺には、2代秀忠を除き、代々の御朱印状が保存されています)
日本最大級の「鰐口」もあります。
直径、なんと、約1.8m。
ご由緒書きが、レトロでいい感じ♪
おみやげを買って。
Posted at 2019/08/24 20:00:41 | |
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