今朝は
王子駅周辺をお散歩。
まずは
「王子神社」。
王子神社は
中世に熊野信仰の拠点となった神社。
歴代領主・将軍の崇敬が厚く、
明治には准勅祭社に。
王子村は古くは岸村といいましたが、
1322年、紀州熊野三所若一王子が勧請され、王子村と改められました。
(のちに紀州つながりで、徳川吉宗さんとの関係ができ、
飛鳥山に桜が植樹されるのですね)
戦災を免れた「大イチョウ」。
樹齢約600年。
「太田道灌 雨宿りの椎」と伝えられる巨木は、戦災で焼失。
残念。
理容業界の神様とされる「関神社」と「毛塚」。
「関神社」は、全国でも珍しい「髪の神様」です。
御祭神は百人一首でも有名な蝉丸公で、
姉「逆髪姫」のために髢・鬘を作ったという伝説により、
髢(かもじ)、鬘(かつら)や床山業界の方々の信仰厚い神社です。
「毛塚」は釈尊が多くの弟子を引き連れて、
祇園精舎に入られた時、
貧女が自らの髪の毛を切り、
油にかえて献じた光が、大突風にも消えることなく煌煌と輝いたという
言い伝えから、
毛髪を扱う業者によって毛髪報恩と供養のために建立。
「王子神社」脇の
音無親水公園の小川に架けられた橋、
「舟串橋」。
すぐ隣が王子駅とは思えない美しさ。
(ここを500mばかり西に向かうと
先日行った、近藤勇さんの菩提寺「寿徳寺」)
江戸時代は
こんな感じ。
江戸。
明治。
現代。
「王子稲荷神社」へ。
参道が幼稚園内にあるので
平日はわき道からお参り。
関東稲荷総社の格式を持ち、
江戸時代より庶民に親しまれてきました。
(歌川広重「名所江戸百景」、王子稲荷)
大晦日、稲荷の使いである狐が、
近くの榎の下で身なりを整え、
この神社に初詣をするという言い伝えがあります。
(歌川広重「名所江戸百景」、王子装束ゑの木大晦日の狐火)
小田原北条氏についで、
徳川将軍家代々の祈願所と定められてきました。
現在の社殿は11代将軍家斉公により寄進されたもの。
すばらしいです。
乃木希典夫妻の崇敬も篤かったそう。
境内一番奥(上)にある
「狐の穴跡」は、落語「王子の狐」の舞台になっています。
最後は「名主の滝公園」。
名主の滝は、王子村の名主畑野家が、その屋敷内に滝を開き、
茶を栽培して、一般に人々が利用できる避暑のための施設としたことに
始まります。
園内は回遊式の庭園となっており、
男滝(おだき)、女滝(めだき)、独鈷の滝(どっこのたき)、
湧玉の滝(ゆうぎょくのたき)の4つの滝が復元されています。
(滝は地下水をポンプで汲み上げて水を流しているそうです)
(水が流れていればなーー)
Posted at 2020/08/16 15:27:43 | |
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