「荻野吟子記念館」で手にした
1枚の周辺マップ。
旅心を存分に刺激され、
急遽、予定を変更(追加)し
戦国時代からある
「葛和田の渡し」に向かいます。
途中にある
「成就院」(1651年創立)。
「伊奈利神社」。
あー、ワクワクが止まりません。
「荻野吟子記念館」脇の銅像の後ろには
階段があり、スムーズに土手に上がれるのですが、
地元の神社やお寺は必ずお参りしたいので、
「伊奈利神社」のそばの土手を
強引に登っていきます!
(ちょうど草刈りをしたばかりの土手でラッキー!)
記念館にいるときから気付いていましたが
ここら辺では、
優雅にグライダーが空を舞っています。
なんだか、厚い布と布とをこすり合わせるような音が
時折聞こえてきますが、
ウインチでグライダーを巻き上げる音のようです。
(離陸時はセスナで引っ張るしか、知識がなかった...)
けっこうな角度で、急上昇していきます...。
河川敷の駐車場に、クロスビーくんを置いて。
運行時間を、何度もチェック。
(行って、帰ってこれないと、地獄を見ます)
あとで、船頭さんに聞くと
なんと、
年中無休!! (風速8m以上、荒天時を除く)
うーん。
河川敷が広大過ぎて、どこが渡し場か、いまいちわからん。
はやる気持ちを押さえつつ。
ていねーに、
看板や掲示物を熟読。
ふむふむ。
「欠航時」は群馬県側に
赤旗が上がるのね。
そして、この
黄色い旗!!
この旗を
するするっと上げると、
対岸の船頭小屋の人が見てくれて
船が来てくれるとのこと!!
なぜだかわからないけど
このシステムにやたら感動してしまって。
本当に巡り合えてよかったー、としみじみ。
(ここに
橋が架かる予定があるようで、
戦国の昔から続く渡し船の歴史は
消えてしまうかも。行くなら今のうち!)
一応、「県道」なので
運賃はタダ!!
本当に船は
私一人のために
やってくるのか?
心配過ぎて
渡し場まで来ちゃいました。
もし、
「船頭小屋」の中で談笑なんかしてたら
旗に気付いてくれないんじゃないか、などと
いらぬ邪念を抱きながら、対岸を見ていると。
お―――!!
ポンポンポンポン(これは私の心の中の音)、と
船がけなげに向かってきます!!
(実際はヤマハのモーターボート用エンジン積載)
この渡し場のシステム上、
急いで旗を下ろしに戻らねば。
(でも、心はウキウキ、ワクワク)
本当にすぐに来てくれた!!
ありがとうございます!!
早速乗船。
ライフジャケットを装着して、いざ出発!
とっても暑い日でしたが
川面を渡る風は、快適そのもの。
船頭さん、
向こう岸から乗られていたお客さん、
操縦士さんとわたし。
計4名での
5分弱のぷちクルージング。
濃密な時間でした。
船頭さんが子どもの頃は
このような
木造の船のへりから
バンバン川に飛び込んでいたそう。
(もちろん
川の水は今よりずっときれい。
ちなみにこの日は、前日に上流で大雨があったため濁ってます。
ふだんはもっときれいです)
船頭さん:「ところで、これからどちらに?」
わたし:「対岸に
荻野吟子さんの生家の長屋門が
移築されたお寺さんがあるようで...」
船頭さん:「あ、
光恩寺さんね。
(もう一人のお客さんに向かって)
送ってあげたら?」
お客さん:「すぐそばでお店をやっていますので
いいですよ」
わたし:「あ、本当にすみません。歩いて15分くらいとのことなので
全然歩いて行けます。
あ、そうですか。いいんですか。
それではお言葉に甘えて...」
昔の人も、
乗り合わせた人と
いろいろな会話をしていたんだろうなー。
狭いスペースながら
360度パノラマの
最高の景色。
お互いの心も解放されます。
もう着きます。
みんなで
この看板を
フムフムと読みながら
またまた談笑。
こうして
ご厚意に甘えて、(大いに恐縮しながら)車に乗せていただき
「光恩寺」さんへと向かうのでした。
(こちらのお寺がまた、歴史のあるすばらしいお寺!!)
Posted at 2024/08/19 14:14:19 | |
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