1945年2月10日、午後3時過ぎ。
中島飛行機製作所・太田工場を爆撃するため、
サイパンのテニアン島を飛びたった
B29編隊118機。
そのうちの
2機が
接触事故を起こし、
このお寺より西南約600mの
秋妻田んぼに墜落しました。
搭乗員23人は
全員死亡が確認され、
「光林寺」の本堂裏の墓地に
手厚く埋葬されました。
終戦後まもなく
進駐軍が
「光林寺」に駆け付け
遺体を引き取って行きましたが、
丁重に葬られていたことに驚いて、
大変感謝されたそうです。
「B29墜落」とは関係がありませんが
お寺の北側にある
「玉取神社」へ。
神社前には
竜宮の玉に見立てた
戦時中の機雷が。
最後は
「清岩寺」へ。
「秋妻B29日米合同追悼式」記念碑。
「B29墜落搭乗員慰霊碑」。
「グラマン搭乗員鎮魂碑」。
「清岩寺追悼記念式典に寄せて」。
元駐日大使の
「キャロライン・ケネディ」さんのものです。
清岩寺追悼祈念式典に寄せて
このたびは群馬県で開催される戦没米兵慰霊碑の除幕式にお招きいただき、
感謝申し上げます。
こうして追悼のメッセージをお送りできて光栄です。
こういった癒しの過程は、遺族、そして日米両国にとって欠かせません。
今回の追悼式のようなコミュニティ主導の活動は、
過去に敵対関係にあった国同士でも、
互いの違いや敵対心を忘れ、
親しい友人関係を築けるということを世界に向けて示してくれます。
日米同盟の未来は強固です。
これまで長いあいだ、
米兵の遺族は、故郷から遠く離れた場所で大切な家族を亡くした傷みと、
愛する人が家族のもとに戻ってこない虚しさに苦しみ、
心の傷を癒すための第一歩を踏み出せずにいました。
家族がどこに葬られたのか分からないがゆえに、
深い悲しみをいつまでも乗り越えられずにいたのです。
しかし、皆様のご尽力のおかげで家族を見つけたいま、
遺族の心に安らぎがもたらされました。
皆様の献身的な活動は、遺族の苦しみを終わらせ、
また、遺族に癒しを得る機会を与えてくださいました。
B29爆撃機とグラマンTBMの乗組員のご冥福をお祈りします。
これまでの七十年間で築きあげてきた絆が、
今後もますます強まっていくよう、
そしてその絆が、
この地域における平和、安定、繁栄の維持に必要な
将来の協調関係を日々思い出させてくれるよう、
私たちはこれからも協調して歩みつづけます。
平和と和解の過程が続くことは、
私、そしてアメリカ合衆国の願いです。
そして、ほかのどこよりもその過程が進んでいることを
実感できる場所、それが日米同盟なのです。
キャロライン・ケネディ
平和の尊さを実感しつつ、
お寺を後にします...。
Posted at 2025/11/30 17:20:00 | |
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