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こんばんは。朝夕はめっきり涼しくなりました。
秋の夜長、いかがお過ごしでしょうか?
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前回の記事のように、加速ポンプのロッド、
摺動部を研磨しただけでは今ひとつ抵抗感が残ったので、
できるだけ摩耗させたくない加速ポンプのシリンダー/ピストン部と合わせて、
以前にも紹介したマイクロロンのペーストを塗布、熱定着させてみました。
方法は簡単で、綿棒やつまようじでまんべんなく塗りこんだら、
屋外でヘヤドライヤーを使い、段ボール箱の中で触れなくなるくらいの温度まで加熱します。
(溶剤の蒸気(臭気)が発生するため屋外で行いました)
当方は二回加熱し、自然に冷めたら、塗りこんだペーストを拭き取っておきました。
(以前塗布したまま放置したところ、結晶状に固まりかけていたので)
効果は永続的ではないかもしれませんが、
若干ながら潤滑油なしでも作動が軽くなったのでひとまず良しとします。
ガソリン通路となるシリンダー/ピストン部分はグリスなどでの潤滑ができないのと、
ガソリンに浸らないロッド摺動部分も、グリスなど塗らない方が動きが軽い
(=スロットルオフ時の追従(開度0になる辺りの閉まり具合)がよい)ためです。
(ごく薄く、フッ素グリスを塗っておきます)
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ところで上の写真は、加速ポンプロッドをキャブレターボディに装着する、
真鍮板のリテーナー(= retainer = 保持具)を脱着しているところです。
リテーナーの”クワ型”部分にすり割りがあり、
ボディ側の穴に対して少し縮めながらはめ込みますが、
雑誌や書籍の脱着工程の写真を見ると、
プロでもマイナスドライバーでこじって脱着している場合が多いようです。
脱着を何度も繰り返し行い、ボディ側が擦り減ってしまうと、
ガタが出てリテーナーがゆるくなる(外れやすくなる)恐れもあるので、
すり割りの両側にあるくぼみに、写真のようにスナップリングプライヤー(穴用)を引っ掛けて、
押さえながらすり割りを縮めて脱着すると摩耗を防げると思います。
くぼみだけでは工具の引っかかりが弱く、何度もやっているうちに滑ってしまったので、
工具の先端を差しこめるように小穴を開けたところ、具合がよいです。
当方の場合、ピンバイス(=人力(笑))で1.2mm径の穴をあけて、
工具先を差しこんで馴染ませました。
写真で工具の向こう側に見える、スターターバルブのリテーナーも、
可能なら穴あけ加工しておくとよいと思います(まだやっていませんが)。
加速ポンプロッド、スターターバルブとも、
ボディの穴に対し縮めて装着するリテーナーの張力や、壁面との摩擦に頼って取り付けてあるだけなので、
分解・組み立て作業中も、ボディ上面のフタ(フロートやチェックバルブが装着される)はなるべく取り付けておくのが得策です(ジェットカバーの蝶ねじで留めるだけで可)。
フタをしていないと、リテーナーが緩んだ場合、
ばねの反力で中身とともにどこかに飛んで行ってしまう可能性があり、
特に屋外での作業時は注意が必要と思います。
(小物に至るまで、部品入手が容易なのが救いではありますが)
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