今年も無事に1年終わりそうですが。
気が付くと、既に雪の上をクルマで走ってきています。
スタッドレスタイヤの交換をしながら、古い過去を思い出してました。
今でこそ、夏でも冬でも何でもないようにあちこちクルマで出掛けてますが、冬のシーズンだけでもあれこれあります。数えきれない程なんで、印象に残ったほんの一部だけ・・・
かつて雪道と言えば、免許取り立ての頃の時代は、スタッドレスタイヤはまだまだメジャーじゃなくて、簡単装着出来る「バイアスロンクイックロック」や、「シュネッツクイックバンド」が一般的な感じでした。いわゆる「サイルチェーン」というやつが主流で、スタッドレスタイヤは4駆乗りには売れていたみたいだけど、まだまだチェーン派が多かった・・・
カーショップでは、サイルチェーンがズラリと並んでいた時代です。
昔、家族のクルマがパジェロだった頃は、年末の家族旅行でスキーに行くのが恒例になっていて、免許取って年数の無い自分、家族旅行でゲレンデ通いしながら、雪道の運転技術を学んでいったもんです。
当時、パジェロに合わせて、悪路のドライビングの仕方を知りたくて、オフロードエクスプレスを良く読んでたり。
ただ、パジェロが4駆なのに、タイヤはまだオールシーズンタイヤ+バイアスロンクイックロックという組み合わせで、それでも安定していて、グリップが良すぎる位だった記憶があります。4駆のタイヤって、ちょっと違うのかな?
三菱のスーパートランスミッション「スーパーセレクト4WD」も、殆どはFRかフルタイム4WDモードしか使わずに済み、ちゃんとした4WDシステムなど出番が無い。
4駆を知らない自分はあんまり退屈だったから、試しにトランスファーギアを「センターデフロック4WD」に入れて走らせたら・・・(つまり、センターデフをロックさせるという意味が分からなかった)
安全設計上、2速までしかシフトアップしない設計だったから、高速道路上で焦りましたね。30km位が精一杯だったように思います。
「ワァ~ァ~~ンンンンン」!!!!!!
唸っているだけでスピードが上がらず、慌てて路側帯に停めて、1段下の4WDモードに落として回りの流れにうまく乗れたとか、んまぁ、クルマに詳しいつもりの自分の失敗談でした。
代がV35型になっても、タイヤは最初はバイアスロンクイックロックでゲレンデ通いしてたけど、途中で走行しやすいと評判になったブリザックに変わっていきましたね。
この代になる頃には、雪道の走らせ方も慣れてて、4駆モードを使わずに走ってました。
4駆で雪道に慣れた自分は、冬場はスキーを毎年やりたいので、自分でもゲレンデまで向かうのに何かしら滑り止め装置を考えていましたが、ゲレンデ周辺に付いてから寒さに震えながらタイヤチェーンをはめるのは、かなり大変なのが事実。
しかも、一発でキチンと装着出来ないとやり直さないと外れるし、吹雪いちゃうとたまんないもんですね。
なので、スタッドレスタイヤの方がはめたまま走り続けられると思って、わざわざ夏用と冬用のアルミホイールを作ってまでスタッドレスタイヤを買いました。
ただ、その当時のスタッドレスタイヤというのは、接地面のゴムが柔らかすぎて、走りだすと「フニャフニャフニャ」ってなっちゃって、コーナーを曲がったり高速道路を走るのが辛くて。それが、ツインターボエンジン搭載のソアラに装着だったから・・・少なくとも、普通の乗用車用のスタッドレスタイヤのゴムは、氷上性能を優先していて、高速道路を走るイメージが無い。ゲレンデまでのアクセスの殆どは高速道路なのに、これじゃ難しい。
スタッドレスタイヤの走らせ方の要領を得てない自分は、料金所からの発進加速でスネークダンスをしてしまったり
(アクセル踏みすぎて、ターボが効いた途端にリヤが左右に振れる)、交差点で曲がる時に派手にタイヤを「ギャキャキャ~」なんて鳴らしてしまったり・・・と、危なっかしいったらありゃしなかった。
お陰で、気が付くとリヤの溝が浅くなって、フロントが外減りしてしまっていて、スタッドレスタイヤの接地面がメタメタになってました。これじゃ、スタッドレスになりません。
そんなタイヤで、箱根までドライブに行った帰り道。もうすぐ地元に入りそうなバイパスの陸橋のカーブで、ブラックアイスが続く場所にさしかかっちゃって、磨り減ったスタッドレスタイヤをはいたソアラが直線でコントロールを失い(その時点で、斜めに前進していた)、右コーナー手前からカウンターステアを当てたままカニ走りしたまま前進して、何とか無事にアイスバーンを走り抜けていったなんていう、恐怖の体験もあります。「真横に近いアングルのまま前進する自分のクルマ」の左脇を、タイヤチェーンをはめたセブンイレブンの集配のトラックが
「ダ・ダ・ダ・ダ・ダ」
って無情にもすり抜けていくのが悲しかった。
結局、1シーズンでスタッドレスタイヤをダメにしてしまって、翌年にまたカーショップに新しいタイヤを頼みに行った時、店員の方にこんな事を言われて。
「スタッドレスタイヤはゴムが柔らかいから、高速で飛ばすと接地面が溶けてスベスベになっちゃって、アイスバーンでグリップしなくなります」
夏タイヤは、灼熱の太陽の下でも耐えるゴム質が与えられ、スタッドレスタイヤは、低温下でも柔軟性を失われない柔らかいゴム質が与えられている・・・
つまり、「スタッドレスタイヤは、熱に弱い!」って事。
だから、となると、加速はたおやかに。空転禁止。コーナリングはロールを押さえ気味に。ブレーキングは早めにジワッと。
が、良いようで・・・
「余計な摩擦を起こさない」ように、丁寧な運転をするのがベストなんです。
まぁ、スピードそのものを控え目にすれば良いのですが、なるべくタイヤに負荷がかからないように走らないと、本来のスタッドレスタイヤの性能を発揮しなくなるって事でしょ?
ただ、昔の国産のスタッドレスタイヤの溝は柔らかい傾向にあったから、試しに「ミシュラン」のスタッドレスタイヤに入れ換えてゲレンデに向かったら、今時のブリザックやウインターマックスのような、走らせやすいタイヤの硬さと溝の切り具合だった訳で。スタッドレスタイヤは、ヨーロッパ製の方が上だった。
ブリザックですら、Revo1が出るまでは、ヨーロッパ製のスタッドレスタイヤに比べるとまだ柔らかかったから、スタッドレスタイヤの履きはじめは大変だったなぁと思い出してます。
その後・・・
今の時代。
スタッドレスタイヤの氷上性能と走行安定性が向上して、国産のスタッドレスタイヤもヨーロッパ製のスタッドレスタイヤに負けない位に、非常に操縦しやすい物に進化しました。
冬の高速道路を走ると、スタッドレスタイヤ装着車が大半を占め、大体のクルマがかなりの高速で?ビュンビュン飛ばして走っているのが普通になりました。
負けん気強すぎないかあの人?
でも・・・・・・・・
スタッドレスタイヤの「ゴム質が柔らかく、熱に弱い」のはいつの時代も変わらないので、スタッドレスタイヤの氷上性能を維持すべく、ペースは常日頃控え目になっている今日この頃でした。
さてさて・・・・・
板の準備でもしましょうか。
板っつーのは、スキー板の事だよ・・・
お仕舞い。
他にも、書き出すとキリがない程だが、一先ずここで締めよう。
Posted at 2018/12/30 18:33:04 | |
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