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2019年05月26日 イイね!

【2019年北海道遠征 その9】札幌散歩Part3

その8 からの続きです。

今回の遠征記も、これにて最終となりました。

5月26日(日)、いよいよ北海道を発つ日、この日も札幌の宿で気持ちよく目が覚めます。

宿で朝食。ここの朝食バイキングも美味しく、ちゃんと新鮮な海鮮も選ぶことができました。

ちなみに、飛行機の出発時間は夜ということで、まだ時間がありますので、お土産を中心にあちこち見て回ることに。
で、まず向かったのは「イオン」ショッピングセンター。
目的は、「アスパラガス」と「いろはすハスカップ味」。

「いろはすハスカップ味」は、その名の通り、あの「いろはす」の「ハスカップ味」のこと。北海道限定で販売されています。
登別温泉で、湯上りに欲しい飲み物を宿の売店で探していたときに、目に留まったので試しに1本買い求めたのですが、ブルーベリー系の味で、よりサッパリ、スッキリとしていてこれは美味しい。
嫁も気に入って、以来、すっかり今回の旅のお供になっていました。


(帰宅後に撮影)
道内ではあちこちのコンビニや自販機で普通に売られていますが、北海道以外ではまずお目にかかれないので、お土産&自家消費用として、イオンで多めに買い求めようと思った次第です。

そしてもう1つは、「アスパラガス」。なぜかうちの嫁、前から「北海道に行ったらアスパラガスを買うんだ♪」と思っていたようです…
函館の朝市でも、よさげな物があったのですが、まだ初日、ということで見送り、最終日のこの日に買い求めることにします。

イオンで無事にどちらもゲット。
アスパラガスは、もちろん北海道産のグリーンアスパラで、幹は太目です。帰宅後にいただいたのですが、柔らかい! 普通、幹が太いと筋っぽいようなイメージがあるのですが、まったくそんなことは無く、軽くさっと湯通しした程度でも、柔らかく、甘味もあって、これが本当のアスパラの味なのか、ということを再確認できました。

札幌場外市場に向かいます。

新鮮な海鮮や野菜、果物が並んでいます。市場はお休みですが、お店は開いていて、どこも賑やかに呼び込みをしていました。

その後、一旦大通公園に戻ります。
しばし散策。この日も暑く、陽射しが強いです。


札幌市資料館。かつては高等裁判所にあたる建物だった、とのこと。
手前の水路を中心にした対称系が美しいです。


札幌の姉妹都市、ミュンヘンから送られたドイツの祭木「マイバウム」。その向こうにテレビ塔。
この日は日曜日。公園内ではイベントが行われ、屋台ブースがたくさん設営されていました。


札幌市内にあるもう一つの市場「二条市場」まで足を延ばします。
こちらでも、お店を見て回りながら、お土産を色々と物色しました。
その後も、名残を惜しむかのように、狸小路のアーケード街などをぶらぶらと見て回ります。

…ということで、いよいよ空港に向かう時間になりました。
もちろん、ここは下道でゆっくりと。
日曜の午後で賑わうR36を、新千歳空港へ向かいます。

空港近くのレンタカー会社に到着したのは16時。これまでずっと、お付き合いしてくれたデミオ君とは、ここでお別れです。

記念と感謝をこめて1枚。

初めて乗った車種でしたが、インプレッションとしては、1.3Lエンジンは、中速域の回転が非常に良くて、高速やバイパスなどの合流はまったくストレスが無いどころか爽快で気持ちよかったです。足回りは可も無く不可も無く、となってしまうのはどうしても同サイズのスイフトと比べてしまうからでしょうか。シフトレバーの操作感はスイフトよりも良かったです。ただ、アクセルがオルガンペダルなのが、慣れていないせいかずっと違和感が残りました。ナビは社外ナビかと思いますが、操作性はイマイチ。しかし、総じては大きな不満はありませんでした。

空港では、チェックイン&荷物を預けた後、お土産と夕食をいただくことにします。非常に大きな空港ですから商業施設や飲食店街も充実していて、出発まで2時間以上ありましたが楽しく過ごすことが出来ました。

今回の旅の最後の食事は、「海鮮丼」と2人で決めていました。「蝦夷産ムラサキウニ使用」にひかれて入った1軒のお店で、嫁はいくら、ほたて、うに。私はいくら、うに、と、それぞれのもっともお気に入りの組み合わせていただきます。


北海道の味をじっくりと味わいながら、これまでの旅の思い出話に花が咲きました。

その後、再びお土産を購入。



搭乗時間が近づいてきました。


まだ明るさの残る空の下、これから私たちが乗る機体が静かに待っています。

しかし、ここからの日暮れは早く、出発するときにはまわりはすっかり暗くなっていました。
そんな中、5日間の思い出とともに、飛行機は離陸します。

しばらくの間は、名残を惜しむかのように、北海道の灯りが眼下に見えていましたが、やがてそれも少しずつ消えていきました。

ということで、長きに渡った今回の北海道遠征記もこれにて完了、となります。

ここまでご覧いただきました皆様、ありがとうございました。
Posted at 2019/06/23 14:11:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2019年05月25日 イイね!

【2019年北海道遠征 その8】札幌散歩Part2

その7 からの続きです。

旧北海道庁舎を後にして、ここから程近い札幌駅へ。




駅周辺は、完全に「都会」でした。
ビルが建ち並び、ビジネスマンやお洒落な若い女性が行き交う様は、大都市の光景そのままです。

旅も終盤、ということで、この頃から本格的にお土産を検討することにします。
駅構内のお土産コーナーを見て回り、良さげなお土産をいくつかピックアップ。

少し歩き疲れたのと、小樽での朝食以来、何も食べていなかったのでここで遅い昼食にします。
駅前の商業施設の中に、北海道のラーメン店が集まる一角がありますので、そちらに向かうことに。

しかし、ここで1つの問題が・・・
実はうちの嫁、「とんこつアレルギー」の傾向があります。

とんこつで出汁をとったスープは、好きは好きなのですが、食べると6~7割くらいの確率で後から吐き気や寒気などのアレルギー症状が出ます。食べても出ないこともあり、さらにラーメン自体は好きなものですから余計に困るのですが、普段でも一緒に食べに行くラーメン店は決めていて、初めてのお店はとんこつ入りかどうかを確かめてから行くように気をつけています。
(ちなみに、とんこつの出汁がだめなだけで、豚肉や豚の背脂などは問題ないようです)

さすがに旅先でアレルギー症状が出るのは避けたいところ。
最初から「とんこつ入り」を謳っているところは普段からも避けているですが、最近はそうでなくてもスープにとんこつを使っている所は多いです。

どの店も店先に呼び込みの店員さんがいますので、今はまだ時間的にも客が少ない時間帯なのを幸い、店員さんにとんこつが入っているかどうか、を聞くことに。

「とんこつのアレルギーで…」と言うとどこも丁寧に答えてくれました。
中には、うちのお店は全部入っているけど、あのお店なら大丈夫かもしれませんよ、とわざわざ他店を紹介してくれる所もあって、ちょっと申し訳ない気持ちに…
札幌の味噌ラーメンは、ほとんどのところでとんこつを使っているのですね。

結局、すべてのお店のほぼ全部のメニューでで入っていることがわかりましたので、中でもいちばん親身に応えてくれたお店に入ることにして、嫁はラーメンではなくチャーハンを注文することにしました。

私は函館塩ラーメンにします。


あっさり、すっきりとした塩ラーメンで、美味しかったです。

お腹が落ち着いたところで、一旦チェックインのためホテルに戻ります。
札幌駅からホテルのあるすすきのまでは、長い地下街が続いているので最初はそちらを歩きながら、とも思ったのですが、この後の予定を考えて地下鉄で戻りました。

ホテルにチェックイン、一旦部屋に落ち着いた後、夕刻近くになって出発。
これから、藻岩山の夜景見物に向かいます。こちらも嫁のリクエスト。

藻岩山は札幌市郊外にあり、標高531m。山頂から札幌市街の夜景が一望できます。北海道随一の大都市、札幌の夜景ですから、その迫力は相当なもので、今は長崎、北九州とともに「日本新三大夜景」として認定されるようになりました。


夕刻のすすきの交差点。人も車もかなり多いです。


藻岩山のロープウェイ乗り場までは、市電で向かいます。

街歩きのときに市電に乗るのは楽しいものです。ゆっくりと流れ行く街の風景を車内に居ながらに眺めることができることも大きいのですが、地元の人たちと乗り合わせることで、日常の何気ない生活を感じることができます。
ちょっと旧めの車両が「チンチン♪」というベルの音とともに「ゴロゴロ」と、すすすきのの雑踏の中を動き出しました。

走ること20分ほどで、最寄の「ロープウェイ乗り場」停留所に到着。
ここからロープウェイ乗り場までは無料のシャトルバスが走っています。
バス乗り場に向かうとすでに長い列。
乗り場までは、登り基調ではありますが距離にしたら1kmもありませんから、歩けないこともありません。バスがくるのは15分後ということで、ならば、とバスを諦めて乗り場まで歩くことにします。他にも同じように歩き出す人が多数。


歩くこと10分ほどで乗り場に到着します。

乗り場も、すでに長い列ができていました。外国人観光客のほかに、日本人の観光客の姿もよく見かけます。この日が土曜日、というのもあるかもしれません。

ロープウェイで中腹まで登り、そこでさらにケーブルカーに乗り換えて山頂まで向かいます。ケーブルカーはピストン輸送していますが、小型なもので、1回でそこまで多くの人を乗せることができず、待つこと約30分ほど。ようやくのことで山頂展望台に到着しました。

ここからの眺めがこちら。




360度、ではありませんが、300度くらいは宝石箱をひっくり返したような光の粒々がどこまでも広がっています。

初日に見た函館の夜景は、海の漆黒の部分と街の煌びやかな部分のコントラストが素晴らしいのに対して、札幌の夜景はまさに広大!人口200万近い札幌市のほぼ全体が見渡せるくらいですから、相当なものです。

私にはそれぞれの特徴が際立ってどちらも甲乙つけがたいものがあります。
いずれにしても、時間をかけてでも訪れて正解でした。

1時間弱ほど滞在して、帰ることにしますが、その頃には帰りも行きに輪をかけたような混雑。ケーブルカー乗り場の列が展望台の中まで伸びています。


その先のロープウェイ乗り場も長蛇の列。

結局、山頂から下りるだけでほぼ1時間かかりました。
再び市電に乗り、すすきのまで戻ります。

市電から降りるなり、まさに「喧騒」でした。信号が青に変わるなり、道路を渡る人で埋め尽くされます。
名古屋の夜の人通りも相当なものですが、それを上回るような人通りで、私も嫁も一瞬、呆気に取られるほどでした。


土曜の夜のすすきの交差点。画像処理が大変なので人ごみを避けて撮っています。

今回の旅、最後の夜の夕食は、すすきのでいただくことにします。
目移りするくらい様々なお店があるのですが、札幌ならば、本日2食目ですがやはりラーメンにしたい…。さきほどの経験から、ホテルを出る前にに下調べをして、とんこつを使わず鶏ガラ100%のスープを使用している、というお店を見つけましたのでそちらに向かうことに。

私は、ここはやはり、ということで味噌ラーメンを注文、嫁はコーンバターラーメン。

こちらが味噌ラーメン。
濃厚な味噌もさることながら、麺が美味しいです。札幌ラーメンらしい太目の麺は私好み。嫁も元々ラーメン好きなので、こちらのラーメンで大満足だったようです。
土曜の夜、大賑わいのすすきのの片隅で、嫁と肩寄せあって2人でラーメンをすする時間は幸福感いっぱいで、意外とこの旅の最後の夜に相応しいものだったかもしれません。

お店を出た後は、少し散策してから宿に戻ります。
先ほどにも増して人通りは激しくなり、とてもまっすぐに歩けないほど…
今までの行程では無かった、札幌の夜の雰囲気に驚きながらも、夜景とラーメンも含めて、ここまでの充実した旅を実感させてくれました。

その9 に続きます。

Posted at 2019/06/16 21:03:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2019年05月25日 イイね!

【2019年北海道遠征 その7】小樽散歩Part3&札幌散歩Part1

その6 からの続きです。

翌5月25日朝、気持ちよく目が覚めます。
朝食はホテルのバイキング。

こちらのバイキングがまた、種類も多く、特に良かったのは北海道各地のご当地グルメが揃っていたこと。
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「ザンギ」「ジンギスカン」「スープカレー」等々、こちらに来たら食べてみたいなあ、と思っていたものが、ほぼすべてここでいただけたのは、ご当地グルメ好きとしてはとても嬉しかったです。
写真左側は、こちらも小樽のご当地グルメ「あんかけ焼きそば」。

お腹一杯いただいたところで、街歩きに出発!

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この日もいい天気。「チャリタク」も街に似合っています。

まずは再び、「北のウォール街」色内大通りを歩きます。
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アンワインドホテル&バー。昭和初期の建物で、かつては外国人専用の「越中屋ホテル」として使用されていた建物です。長らく閉鎖されていたのですが、今年になって、高級ホテルとして改装オープンしたそうです。

堺町の通りへ。
前の日の夕方はお店も閉まっていて閑散としていた通りも、今は観光客で大賑わいです。オルゴールのお店やガラス細工のお店、キャンドルのお店などが並んでいて、嫁はあちこち嬉しそうに見て回り、自分や友人へのお土産で色々と選んでいました。

通りの先に有るのが、小樽オルゴール堂。新旧様々なオルゴールの展示や、販売もおこなっています。
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オルゴール堂の手前は常夜塔。

オルゴール堂を見て回ります。こうして見ると、オルゴールも色々なタイプがあるのですね。中には数百万もするクラシックなオルゴールもあります。
こちらも中は混雑。やはり半分以上は外国人観光客です。

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ヨーロッパのどこかの街の街角、といった雰囲気です。天気も良く、本当に多くの人が佇んでいました。

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小樽、といえば運河沿いの風景が有名ですが、街全体が私にとっては宝石箱のような、旧い近代建築が並んでいて、こちらも十分すぎるくらいに見ごたえがあります。
前日から丸1日以上滞在しましたが、まだまだ見ていないところも色々とあり、名残惜しいのですが、スケジュールの関係もあって、車に戻ります。

車で最後に運河沿いを走り、再訪を誓ってこの街を後にしました。

いよいよこの旅も終盤。最後の宿泊地、札幌に向かいます。

札幌までは高速ではなくR5を辿ることに。
片側2車線の広い通りで、市街地を通る割には山も海も近く、適度にカーブが多い様は、ルート自体は昔ながらのような印象を受けます。旧くから開けた街である小樽と札幌を結んでいる幹線道路、何か特別なもんがあるとかではないのですが、どことなくレトロチックな雰囲気を感じたりします。同じような雰囲気として思い出したのは、九州のR3の小倉~門司港付近でした。

そんな山も海も遠ざかり、札幌市内に入る頃には大きなビルが目立つようになりました。道幅も広く、交通量もあるのですが走りやすい中心部に入り、すすきの近くのホテル駐車場に到着。
車を預けた後、チェックインまで時間があるので、まずは徒歩で市内観光。

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札幌中心部に咲くライラックの花。
この時期の北海道は、まさにライラックの花がどこも満開。最初の函館からここ札幌まで、あちこちで淡い紫の花から良い香りがするライラックの花を目にします。嫁もこの香りが気に入ったようで、通りかかるたびに香りを楽しんでいました。今回の旅を象徴する花です。

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狸小路のアーケード街。
道幅も広く、綺麗で賑やかなアーケード街です。

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そして大通公園までやってきました。ここでもライラックをテレビ塔とともに。

この大通公園、名古屋の久屋大通公園と雰囲気が非常に良く似ています。
テレビ塔があり、両脇を大通りが走り、さらには噴水も似たような配置でありますから、実際にその場所に立つと、一瞬、名古屋にいる、と言われてもそう信じてしまいそうになるくらい。
名古屋と札幌、どちらも知っている人からみたら、同じような印象を持つ人は多い、と思います。特にこの日は晴れて気温も高かったこともあって、なおさら、でした。

そんな中ですが、このライラックの花と、近くの屋台で売られているとうもろこしやじゃがいもを頬張っている人をあちこちで見かけたことに、違いを感じます。

大通公園から程近い場所に「時計台」があります。
私は以前訪れたことがあるのですが嫁は当然のことながら初めて。
ちょっと違った角度から何枚か撮ってみました。
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市街地の真ん中、という周囲の風景から、抱いている印象と違った、と思う人も多いそうですね。嫁も、私から前もって聞いていなければ、びっくりしたかも、とのこと。

私も昔、初めて訪れた時には、当初の印象との違いにびっくりしたのですが、今回改めてみると、建物の雰囲気や庭内の緑と白い時計台との組み合わせなどがとても素晴らしく、十分訪れる価値はある、と思いました。

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札幌グランドホテル。
ワイン色のタイル張りという重厚な外観がとても印象的です。後で調べたところ、昭和初期開業の由緒あるホテル、とのこと。建物は開業当時のものではないようですが、歴史とともに、長年、札幌の中心的なホテルとしての役割を果たしている気品を感じさせてくれる建物でした。

「旧北海道庁舎」に向かいます。

旧北海道庁の庁舎は、明治時代建築の赤レンガ造りで、国の重要文化財に指定されています。
周りは静かな公園になっていて、池にはカルガモがのんびりと泳いでいました。
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池のほとりに佇む嫁。

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旧道庁舎。赤レンガ造りの重厚な建物です。

内部も、使用されていた当時のままの内装が残されていました。
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内部は写真撮影可でしたので、その中から1枚。
赤絨毯の先にあるアーチ型の窓から、昼下がりの穏やかな陽光が差し込んでいます。

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その旧道庁舎の前からまっすぐに伸びる赤レンガ敷きの通り。周囲は洒落た飲食店が並んでいて、開放的で美しい都市空間を作っていました。

まだまだ札幌市内街歩きは続きますが、長くなりますので、続きはこの後に。

その8 に続きます。

Posted at 2019/06/15 14:48:27 | コメント(2) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2019年05月24日 イイね!

【2019年北海道遠征 その6】小樽散歩Part2

【2019年北海道遠征 その6】小樽散歩Part2 その5 からの続きです。

かつては、「北のウォール街」とも称された一角にある旧三井銀行小樽支店は、今から約100年近く前に竣工、2002年まで実際に銀行として業務を行っていました。大正~昭和初期の代表的な近代建築です。

小樽に、ウォール街と並び称されるほど銀行が集中したのは、何でも人口に対する富裕層の割合が、当時は図抜けて高かったことだそうです。
船舶業や物流業などで財を成した人や会社を求めて多くの銀行が競って小樽に進出して、これだげの金融街を形作った、とのこと。
ちなみに、この情報もすべて先のボランティアガイドさんから教えていただいたものです。

そんな栄華を誇った小樽の歴史を、こちらの建物は静かに物語ってくれています。

館内は撮影OKでしたので、こちらでいくつか紹介。
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銀行ロビーを上から。カウンターの造りや、小さな照明なども凝ったつくりになっています。

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会議室。映画やドラマに出てきそう、というより、タイムスリップした感じです。応接室なども、応接セットはもちろん、置時計や細かな装飾品にいたるまで、当時のものが残されています。ゼンマイ仕掛けの時計が静かに、チックタックと・・・今も時を刻んでいました。

金庫室に入ります。入り口の扉は当然のことながら、1mちかい厚さがありました。人が中にいるときに誤って扉が締まったときのために、中から脱出できる扉が別にあります。

地下も入ることができます。階段を降りると、あきらかに室温が数度下がりました。

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貸金庫室になっています。床がタイル張りなのは、寒さによる結露を防ぐため、とのこと。確かに寒くて、防寒着を着ていないとあまり長くはいられませんでした。

このような近代洋風建築の銀行はよく見かけますが、内部を当時のままに公開している所は珍しいと思います。ちょうどこの頃に時代を見てみたい私にとって、当時の雰囲気を直に感じることのできる素晴らしい所でした。

感動のうちに旧三井銀行を後にして、隣接する「似鳥美術館」へ。
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こちらも、旧北海道拓殖銀行の建物を使用した、重厚な造りになっています。
ステンドグラス美術館に旧三井銀行、そしてこちらの似鳥美術館はその名の通り、あの「ニトリ」が運営しています。

大規模何美術館で、日本画、洋画のほかに彫刻、さらにはグラス装飾まで、様々な美術品が並んでいました。
驚いたのは著名な作家の作品が多いこと。横山大観や山下清から、ルノワール、シャガールまで、これだけ収集されているのは凄いです。私も思わず1点1点の作品に見入ってしまいました。

嫁がここでいちばん楽しみにしていたのは、地下1階のアールヌーヴォー、アールデコのグラスやランプの装飾品。

こちらのフロアは撮影OKですので、1点だけ。
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エミール・ガレやドーム兄弟による色彩豊かなランプが上品かつ煌びやかに並んでいます。

嫁が大満足だったのは言うまでも無く、私も思った以上に興味深く鑑賞してしまいました。美しい作品は心の癒しになります。

こちらの3館を見学するだけで、午後の時間の大半が過ぎていきました。
すでに夕刻近く。一旦、チェックインのためにホテルに戻ることに。

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旧き良き街並みが当たり前のように続く中、ホテルに戻ります。

チェックイン後、部屋でこの日の夕食をどうするかを相談。
小樽といえば、「寿司」ということでは一致しているのですが、どのお店に行くか・・・?
色々と調べて、1軒のお店に決めます。

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ホテルから程近いところにそのお店はあります。料理もさることながら、こちらも元は銀行だった建物を、そのまま利用している洋風近代建築、という所に惹かれました。

開店直後にお店に。
内部はレストランに改装されていますが、天井や壁の装飾は銀行だった頃のままでしょう。そして金庫室だったところも分厚い扉がそのまま残されています。その中はお手洗いになっていました。

そんなお店の雰囲気を楽しんでいると、ほどなくして握りの12貫盛り合わせがやってきます。
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本当に新鮮なネタで、美味しいのなんの…ついつい箸が進んでしまい、嫁に「じっくり味わいたいから、もっとゆっくり食べて」と言われる始末。

特筆すべきは、「ウニ」。北海道を訪れて、初めていただくウニですが、一口入れた途端、ちょっと…というかかなり、の驚きが。
ふわっ、と溶けて消えます。クリーミーを通り越して、口の中には何ともいえない快感が広がります。もちろん、臭みはまったくなく、溶けた後には旨味だけが残って、シャリときれいに絡まりあい、するっ、と喉に消えていきました。
こんなのは初めてです。

嫁も、ウニは最後まで残しておいて、おもむろに一口…ウニが苦手な彼女ですが、ここのウニは全然別物!と驚いていました…しかし、これでますます、他では食べられなくなった、とのこと(笑)

食後、2人とも上機嫌で、まだ明るさの残る街を歩きます。

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手前の線路は、旧手宮線。廃線になっていますが、踏み切りも残っています。

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寿司屋通り。その名の通り、寿司屋さんが並んでいます。これだけ寿司屋さんが多いのですから、小樽のお寿司が美味しくないわけがないです。

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堺町の通りを歩きます。有名な北一ガラス館やオルゴール館に続く通りで、レトロな建物の中に雑貨屋さんなどが並んでいます。時間が遅く、すでに終了しているお店もあって通りの人はまばらでした。

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そして運河へ。

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ライトアップされて、昼とはまた違う風景を見せてくれます。
照明の当て方が非常に上手いと思いました。どのように当てているのかな?と探してみたら、運河の対岸の下部から照明を当てているようです。
こちらも、昼間に比べると人の通りは少なくなっていましたが、ナイトクルーズの遊覧船には多くの観光客が乗っていて、それぞれに運河の夕景を楽しんでいます。

運河沿いの大通りを反対側に渡って戻ります。こちらにも、石造りの倉庫が。
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夜の小樽もまた、私の心を掴んで離しませんでした。

部屋に戻り、途中で買い求めた地ビール「小樽ビール」で乾杯。
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運河沿いの灯りを眺めながら…ビールが進みます。

こうして、小樽の夜はふけていきました。

その7 に続きます。
Posted at 2019/06/09 15:16:45 | コメント(2) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2019年05月23日 イイね!

【2019年北海道遠征 その5】小樽散歩Part1

その4 からの続きです。

この日の宿泊地は小樽。
登別温泉を出発して、さてどのルートで小樽に向かうか? 前日の夕食時に検討します。

羊蹄山のふもとを通り、ニセコ、余市あたりをドライブして向かうか、それとも高速で一気に小樽まで行って街歩きを楽しむか…で、2人で一致した結論は後者。今回はあくまで街歩き主体で、ということにします。

道央道を経由して2時間ちょっとのドライブになります。千歳~札幌あたりまでやってくると、沿線にも建物が増え始め、一見、本州で走っているのとそんなに変わらない風景になってきます。
銭函あたりで、日本海が姿を見せました。この日も良い天気で、青い海が陽光にあたってキラキラと輝いています。

午前11時過ぎ、小樽市内の宿泊予定のホテルに到着。
そのまま車と荷物は預かってもらい、さっそくに街歩きを開始。

昔、北海道を訪れた時には、おそらく、小樽は立ち寄っていないはず。(なぜ立ち寄らなかったのか不明ですが)ですので、今回、私も初訪となる街です。

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石造りの重厚な外観のホテルからスタート。

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まずは駅方面に向かいます。
そこかしこに、大正~昭和初期の建物が並んでいます。

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小樽駅。駅舎も、昭和初期に建てられた歴史のある建物です。駅構内は、観光客や地元の人たちで大変な賑わいでした。
いつものように市街地の地図をいただいて再スタート。

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駅からまっすぐ、港に伸びる中央通り。中央通りを再び港方向へ。

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都通りのアーケード街。広くて明るいアーケード街です。

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旧手宮線の廃線跡。北海道最初の鉄道で、今は一部の線路がこのように残されています。線路沿いは遊歩道になっています。

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運河沿いに戻ります。運河の目の前にあるのは、ホテル。ホテルの建物と運河はちょっとだけ欧州のどこかの街並みの雰囲気がでています。

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運河沿いを歩きます。まわりは観光客のほか、運河沿いで写生をしたり、アクセサリーなどを販売する人たちなどで賑わっています。

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運河沿いの建物の反対側に回ってみました。
どの建物もみな、内部はレストランなどのお店になっています。重厚な入り口と蔦の絡み具合が良いです。

小樽運河のいちばんの撮影スポット、といえば港町の交差点からの眺めです。
さすがに、その場所は観光客で大混雑。ここでも外国人観光客が大半を占めています。
せっかくだから、2人並んだ写真を撮ってもらおうか、と思っていたら、それを察したかのように、ボランティアのガイドをしている初老の男性が「撮りましょう」と言ってくれました。
それをきっかけに、そのガイドの方から色々なお話を聞くことができました。

小樽が栄えたきっかけは北回り航路の入り口だったことですが、航路は瀬戸内海から日本海の沿岸をこまめに寄港していたこと。日本海だと荒天で難破しかけても何とか港に立ち寄れますが、太平洋だと日本から逆に流されたら、そのまま港にたどり着けない危険があったために自然と日本海回りが主流になり、日本海に面する小樽が発展した、という話。
また、小樽にこれだけの近代建築が残っているのは、空襲が無かったことと、バブル期にたまたま小樽は不景気で、再開発の波にのまれなかったことが大きかった、という話などなど…さらには、私たちが岐阜県から来た、という話から、郡上から高山、奥飛騨あたりには行ったことがあり、非常に良かった、というお話を聞けたりと、本当に勉強になり、楽しいひと時を過ごすことができました。

こちらのボランティアさんたちは、専門の知識を習得して観光ガイドの団体に属していて、決まった制服に緑の帽子、といういでたちで運河沿いなどに立っているそうです。

時刻はお昼過ぎですが、登別温泉で朝食をガッツリと食べてきただけあって、お腹はそこまで空いていません。ということで、昼食は軽くスイーツにします。

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ガイドブックを見ていて、嫁が「食べたい」と言っていたのがこちらの「サンタのヒゲ」。メロンの上にソフトクリームが載っている、富良野で有名なお店なのですが、富良野のほかにも、ここ小樽にもお店があります。

しかし、店頭のお知らせによると、あいにくとこの日は使用しているメロンが道内産ではない、とのこと。道内産のメロンになるのは6月に入ってからのようです。(こうしてお店からお知らせしてくれるのは親切ですね)
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ということで、代わりにこちらのお店でソフトクリームを購入。

ソフトクリームだけでも十分美味しいです。濃厚なミルクの味がたまりません。

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歴史的建造物には、みな、そのことを示す銘板と紫色の案内板がある、とさきほどのガイドさんに教えていただきましたが、こうして見ると、そんな建物がズラリ、と並んでいます。下の写真の建物は、内部がアイスクリーム屋さんになっていました。

その一角にある、「小樽芸術村」に向かいます。
ステンドグラス美術館と、旧三井銀行小樽支店、それに似鳥美術館と、美術館や博物館が集積しています。

嫁のリクエストで、ステンドグラス美術館と似鳥美術館を訪れることは前から決めていました。旧三井銀行は代表的な近代建築の銀行で、こちらは私が見たかった所。
ちょうどその3館共通の入場券がある、ということで迷わずこちらを購入。
JAF会員証でさらに割引になるのは嬉しいところです(^^

まずは、ステンドグラス美術館へ。
多くの見事なステンドグラスが鑑賞できて、どれも本当に美しいです。
そこまで興味のなかった私も思わず見入ってしまいました。
展示品はノーフラッシュでの撮影はOKでしたが、ここでたくさん載せても何なので、1枚だけUP。
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写真ではその美しさはなかなか再現できないです。

かなりの時間、ステンドグラスの鑑賞で過ごしました。次に向かう前に、立ちっぱなしで疲れた足を休めるべく、館内のカフェで一息。

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店内には落ち着いたクラシック音楽が流れ、窓の外は美しい運河の風景。昼下がりのカフェは、身も心もゆったりとなります。
ちなみに、こちらのコーヒー代も、3館共通券を購入することで無料になりました…^^;

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次に向かうは、旧三井銀行小樽支店。
当時の銀行の姿をそのまま残しています。

内部に入ると、ちょうどプロジェクションマッピングの上映が行われていました。装飾を施された天井に、綺麗に合わせて映像が動くさまに、こちらもしばし見入ってしまいます。(ずっと上を向きっぱなしで、若干首が痛くなりましたが(笑))

プロジェクションマッピングが終わった後、いよいよ館内を見学しますが、
長くなりましたので…

その6 に続きます。


Posted at 2019/06/02 22:33:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記

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「街歩きの記録『東北地方編』 https://minkara.carview.co.jp/summary/12892/
何シテル?   01/20 22:53
ルーミーやハスラーで行く、ドライブラリーと下道ドライブ、1泊や日帰りの街歩き小旅行、更には日常生活で興味のあるお話などなど、ブログで細々と綴っていきます。 ...
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