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2023年05月01日 イイね!

【2023年春 遠征記その6】因美線~津山線~赤穂線 そして帰路へ

【2023年春 遠征記その6】因美線~津山線~赤穂線 そして帰路へその5 からの続きです。
今回のお話は、いつも以上にテキスト文が中心になりますこと、ご了承ください。

智頭の街を後にして、再び乗り鉄しながら帰路につきます。帰路のルートは智頭急行が一番近道ですが、以前乗ったことがあるので、ここは未乗の因美線で津山まで向かいます。


ちなみに、今回の帰路の乗車券は前日に鳥取駅で購入しました。その時の様子をお話しするのを忘れていましたので、ここで一旦、話を戻したいと思います。

翌日の朝は時間がない、ということで、前日、鳥取駅に降り立ったその足で「みどりの窓口」に向かいました。
最近ではたいていの乗車券や特急券、指定券などは「みどりの券売機(自販機)」で購入できますので、最初はそちらで試しますが、私の求める経路は出ません。案内役の係員さんがいたので聞いたところ、その経路なら係員の居る窓口に行ってください、とのこと。
窓口は1か所しかなく、すでに数人並んでいますので最後尾に並ぶことに。

そのおじさんが現れたのは、私が案内の係員さんに聞いているときでした。彼も最初は券売機で買おうとして係員とやりとりしていましたが買えなかったらしく、同じように窓口に並びます。

その後、列は進みますが、私のすぐ前のお客さんのところで、若干、時間がかかっています。
その時の、後ろのおじさんと案内役の係員さんの会話。
おじさん「窓口は増やせないのかね」
係員「すみません、前は他にもあったのですが、コロナでお客さんが減った時に窓口も減らしてしまいまして・・・」
おじさん、明らかに私の前の客が時間がかかっていることに焦れている様子。
・・・かと言って先に譲るほどでもなさそう・・・(係員との会話から、緊急を要するような用件ではなさそうなのは推測できましたので)

ようやく、前のお客さんが終わりそうなとき、すぐ後ろに並んだ別のお客さんに「まだ時間がかかりそうだよ」と話す声が聞こえてきます。

さっきの私と係員さんとの話から、私も「時間のかかる客」と認定された様子・・・ならば、その予想を良い意味で覆してあげましょう、とちょっと気合が入ります。できる限り話を頭の中で何とかまとめ、窓口の係員さんにテンポよく伝えます。
係員さんもちゃんと汲み取ってくれて、1分かからずに乗車券を発券、購入できました。1人勝手に気合を入れていましたが、果たして、おじさんの期待に応えることができたのでしょうか・・・。

話を元に戻します。

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因美線、津山行き智頭駅ホームに入線してきました。特急列車はすべて智頭急行線の方に向かい、因美線を通して走るのは基本的に普通列車のみ。午後は平均すると2時間に1本ほどの運行本数ですが、なぜか午前中の本数は少なく、8時17分発の次がこの12時54分発です。ロングシートとクロスシートが半分ずつの車両で、以前、伯備線の各駅停車に乗った時と同じ車両のようです。

発車するとすぐに智頭急行線と別れ、あとは単線の線路が続きます。
座っていても前の様子はよくわかるのですが、見ていると25㎞/h制限の標識がかなり頻繁に現れます。
当然のごとく列車はそのたびに減速、解除標識が現れると加速、を繰り返します。そこまで大きなカーブがなくても制限が続くので不思議に思い、帰宅後調べたところ、落石防止のため、とのことでした。

こちらも若桜鉄道と同じく、途中には趣のある駅舎のある駅が多いです。
また、前日乗った山陰線にあったような、駅の周りには何もない「秘境駅」があることでも知られています。
美作河井駅には古い転車台も残されていますが、リサーチ不足でそれを知ったのは帰宅後…反対方向に座っていたので見ることができず残念・・・。
運行本数が少ないのでなかなか難しいのですが、各駅をじっくり巡る価値のある路線です。

そんな駅でも乗車する客がいます。中には、乗車してすぐ次の駅で降りるお客さんも。1日7~8本の運行本数で、器用に鉄道を利用できるものだ、と感心してしまいます。

高野駅を過ぎると住宅地が増え始め、やがて左側から姫新線の線路が近づいてきて東津山。そして14時03分、終点の津山駅に到着します(トップ写真)

ここでの乗り換え時間は約30分、いったん改札を出ます。

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津山は10数年前に街歩きして以来、2回目。
時間がないので駅前周辺の散策にとどめます。

津山駅は、今乗ってきた因美線のほか、姫新線と津山線、全4方向からの鉄道が交差する鉄道の要衝です。

とはいえ、今や4方向とも通常は特急、急行列車が走ることはありません。関西方面や岡山方面は、高速バスが結んでいます。
前回訪れた時から様変わりして駅前には大きなバスターミナルも設けられていました。

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そんなバスターミナルの片隅に「C11」蒸気機関車が保存されています。

しかし、鉄道要衝という事実は変わりなく、近くには構内の扇形機関庫を中心とした鉄道博物館があります。
改札前にある鉄道博物館の案内図の前で、1本遅らせて立ち寄ろうかどうしようか、しばし考えたのですが、今度ゆっくりと訪れることにして、今回は最初の予定通りに。

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津山線岡山行きのキハ40系はすでに入線していました。
ボックス席に座って発車を待ちます。

その間にも、頻繁に列車の到着、出発を告げるアナウンスが流れ、ホームや待避線を列車が行き交います。1路線当たりの本数はそこまで多くないのですが、それでも4方向からの路線が集中すると結構慌ただしい感じ。昔はもっと乗客も多く、それこそ大賑わいの駅構内だったことでしょう。

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ホームの柱といい、レトロチックな雰囲気の駅はほっ、とします。

定刻に発車。2両編成の列車は各BOX席に乗客1組ずつ、といった感じ。
車窓は先ほどの因美線にくらべると人家もあり、並行するR53も交通量があってロードサイドにお店も点在していて明るい感じ。途中からは、中国山地に端を発して岡山市内まで流れる旭川も一緒になります。

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とある駅では、大きな亀が駅舎に・・・
駅の名は「亀甲」その名の通り亀の甲羅をそのまま駅舎にしています。

野々口駅でR53とは別れますが、旭川はずっと線路に平行します。蛇行する川に合わせてか津山線もほとんどトンネルを介さず、忠実に寄り添っていきました。

備前原駅を過ぎると岡山市街地の様相、そして終着の岡山駅に到着。

この先もまだまだ鈍行列車を乗り継ぎます。今回はまだ未乗の赤穂線を経由することに。
この赤穂線経由の乗車券にしたことが、↑の通り前日に乗車券を窓口でしか購入できなかった所以です。

30分ほどの乗り換え時間がありますので、少しだけ改札を出ます。
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これまでとは様相ががらりと変わり、岡山駅前は都会そのものでした。
駅ビルには新しい雑貨店や洋服店が並び、全国チェーンのよく知っている飲食店も。
ほんの数時間前までは静かな街歩きや誰もいない駅を見てきた目には、賑やかさに慣れるのに時間がかかるくらいです。

ホームに戻り、赤穂線播州赤穂行き列車を待ちます。
既に夕刻近くで、今はちょうど学生の帰宅のラッシュ。ホームの列車を待つ列も学生が目立ちます。
やがて向かいのホームに停車していた列車が発車。動き出した車内から男子高校生のグループが盛んに手を振っています。こちらのホームに並んでいる同じ学校らしき女子高校生グループに手を振っている様子。
手を振られた女子高校生たちも気づいていますが、はしゃぐ男子たちとは対照的に極めて冷めていて、仕方なくという感じで1人がちょっと手を動かしただけでした。

そんな対比を面白く眺めているうちに、播州赤穂行き列車が到着。4両編成の座席はすぐに埋まりました。

夕方の備前路を走ります。東岡山から赤穂線に入り、大多羅、西大寺、大富、邑久と、駅に着くたびにまとまった数の乗客が降りるも、乗車する客もいてまだまだ車内は混雑。

山陽本線よりは海側を走る赤穂線ですが、このあたりはまだ点在する低い山が見えるほかは住宅地と田園がかわるがわる現れます。しかし、これまで乗ってきた沿線と比べると平地が広々としている様子。

備前市の中心駅、備前片上を過ぎても岡山から乗り込んだらしき通学客はまだまだいます。通学客が見当たらなくなったのは、日生駅を過ぎたころ、もう兵庫県との県境は目の前です。

日生の街は、かつて名物「カキおこ」を食べに訪れたことがあります。日生港あたりをあちこち回ったのですが、車内から見ていてもその時に通った個所を見ることはできました。
港がある、ということで、赤穂線もようやく海沿いに出ることになります。

日生駅の次の寒河駅を過ぎると兵庫県に入ります。
しかし、その次の駅は備前福河駅。あれ?兵庫県なのに備前国?
まさにその通りで、旧国名だと備前国に属するのですが、越県合併により今は赤穂市に編入されているとのこと。

17時44分、播州赤穂駅に到着。ここまで、なかなか見どころのある赤穂線の旅でした。

播州赤穂は、関西を縦断する新快速の始発駅。後は最短、米原で乗り換えるだけで帰宅できます。まだ4時間ほどはゆうにかかるのですが、これまでよりも気分的には少し日常が近づいてきているような感覚があります。
ということは、今回の遠征の「〆」も近い、ということで・・・長きにわたった今回の遠征記、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

このときもすぐの接続で長浜行きの新快速に乗り継ぎます。しかし、米原到着は21時前、その時間だと駅弁もなく、夕飯を食いっぱぐれる可能性大。
ということで姫路駅で一旦下車して夕飯にします。

ここではもちろん・・・
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「えきそば」。天ぷら入りを大盛りで!

温かくて、そして美味しい「えきそば」・・・今回の旅もきれいに締めることができました。
Posted at 2023/05/20 23:20:51 | コメント(2) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記
2023年05月01日 イイね!

【2023年春 遠征記その5】智頭散歩

【2023年春 遠征記その5】智頭散歩その4 からの続きです。

智頭急行経由の岡山行き特急「スーパーはくと」が郡家駅に到着します。

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空いている自由席に腰を落ち着けて車窓を眺めていると、途中駅で運転停車。

どうやら山陽本線で列車障害があった影響で遅れが発生する、とのこと。
次の乗り換え時間が僅かなら気をもむところですが、この時は少々遅れても問題がないので、のんびりと車内で待ちます(気を揉んでいたほかの乗客の方がいたら申し訳ないのですが)
それにしても、山陽本線の障害が因美線のダイヤに影響するとは、理解はできるのですがやはりピンとこないものはあります。

14分遅れで次の停車駅、智頭駅に到着。ここで途中下車します。

智頭駅のある智頭町は、昔から姫路と鳥取を結んでいた智頭街道、因幡街道、そして岡山と結ぶ備前街道の宿場町として栄えた街です。鉄道もまた、関西・岡山~鳥取を結ぶメインルートとなる智頭急行への分岐点になっている、ということもあって、今も昔も交通の要衝です。

ここでの乗り換え時間は約2時間。昼食の時間も見込んでいますが、それでも街歩きするには十分な時間があります。

実は智頭駅を訪れるのは2回目です。
前回は この時。 今回とは逆に関西方面から智頭急行で山陰地方へ向かったのですが、大雪の中に降り立ちました。

今回はうって変わって初夏らしい陽気の中での晴天の下。やはり、印象も大きく違います。

まずは街歩き開始。駅前通りをまっすぐに歩き、千代川の支流、土師川の橋を渡って左に折れると、智頭の市街地。

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土師川の清流。穏やかなせせらぎが陽光に反射してキラキラしています。

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静かな商店街が伸びています。
チェーン店などがなく、個人商店がならんでいて、歩いていても飽きません。どこにでもありそうな地方の街ですが、逆に新鮮な感じがします。

その先を流れる千代川を渡ると交通量の多いR53、こちらが現在の智頭街道。国道を渡るとその先は、旧智頭街道沿いに家並みが続きます。

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国道を行き交う車の喧騒から離れて、また静かな街並みです。

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黒板塀の続く家並み。

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江戸時代から続く造り酒屋「諏訪酒造」さん。

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このあたりでは珍しい洋風建築なのが、旧智頭町役場、今は「下町公民館」として利用されています。旧くからの街並みに建つ洋風建築は、不思議と周囲に溶け込んでいて、違和感なく街の風景を形作っています。

宿場町だけでなく林業の町としても栄えた智頭の街には、「杉玉」をさげる旧家を多く目にします。
そんな杉玉を作っているのが、こちら
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杉玉工房さん

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後で調べたところ、ひときわ重厚なお屋敷である「米原邸」のあるこちらの交差路が、姫路方面への智頭街道と岡山方面への備前街道との分岐点のようです。

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左手が、智頭宿の代表的な旧家「石谷家住宅」。国指定重要文化財です。

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中町公民館。さきほどの下町公民館と同様、こちらも洋風建築。

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西河克己映画記念館。旧家の建物がそのまま記念館となっています。
智頭町出身の映画監督で「青い山脈」「伊豆の踊子」などの昭和の名作映画の監督さんです。

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古くからの交通の要衝となっている街は各所にありますが、ここ智頭の街もまた、往時の賑わいを思い起こさせる雰囲気をあちこちで感じることができました。

歩いているうちに、時刻はお昼近くになってきました。お食事処を探します。

旅先での楽しみの一つが、よさげなお食事処を探すこと。ドラマ「孤独のグルメ」ばりにあちこち探した結果、駅近くの「とっと処」というお店に決めます。

お店に入ると鉄板焼き屋さんのような大きな鉄板がカウンターの前にあり、お勧めというホルモン焼きそば、焼きうどんなどは目の前で調理してくれます。ほかにも、ラーメンやチャーハンなど、バラエティーに富んだメニューが。

ホルモン焼そばに興味がありますが、自身の腸のことを考えてあえて避け、豚肉入り焼うどん定食を注文。
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目の前で焼いてくれる焼うどんは、しっかりと味も沁みていて御飯が進みます。
これがホルモンにしても、旨味がしっかりとうどんに沁みて美味しい子tが容易に想像できます。

お腹も大満足で、智頭の街を後にしました。

その6 に続きます。

Posted at 2023/05/14 13:52:31 | コメント(1) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2023年05月01日 イイね!

【2023年春 遠征記その4】若桜鉄道と若桜散歩

【2023年春 遠征記その4】若桜鉄道と若桜散歩その3 からの続きです。

翌朝、鳥取市内の宿で気持ちよく目が覚めます。

今日はいい天気。宿の朝食を食堂オープンとともにいただき、朝7時にチェックアウト。駅へと向かいます。

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朝の鳥取駅前。清々しい青空と、新鮮な空気がたまりません。
外はほぼマスク無しで、新鮮な空気を思いきり味わうことができるようになったのはうれしいことです。

この日、まず乗り込むのは因美線、智頭行き。

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ホームへ。
目指す列車はまだ入線していませんが、乗客の列はできていました。すべて、制服姿の高校生です。

今日は平日、普通に学校の授業がある日でこの時間ですから、通学客が多くなるのはうなずけます。
そうこうするうちに列車が入線。4両編成のディーゼルカーは、徐々に高校生でうまります。私も端っこにちょこん、と座らせてもらうのですが、後から後から、どんどんと高校生が乗り込んできてやがて座席はいっぱいに。
しかし、私の座る隣だけ誰も座ろうとしません。いつも見かけないおじさんが1人だけいるところには座りずらいのでしょう・・・何となく視線も感じられて、かなり肩身が狭いのですが、そのうちに勇気ある(?)男子高校生が、仲間と顔を見合わせながら、そっと私の隣に座りました。
ちょっとだけ安心。
「オッス!」「オッス!」(おはようございます)・・・部活の先輩に元気よく挨拶する声もあちこちで響きます。

こんな感じで、ほぼ99%が学生の列車は定刻に発車。
鳥取市街の住宅地を抜けると高架から地上に降りて、田園と住宅が混在する中を走り抜けます。
津ノ井、東郡家と停車し、15分ほどで郡家駅に到着。
この駅で高校生たちの波が大きく3つに分かれます。

まず3分の2ほどの高校生がホームに降ります。車内に残った3分の1ほどの高校生はそのまま智頭方面へと向かいます。おそらく通う学校が違うのでしょう。
そして、下車した高校生のうち約半分はそのまま改札を通って駅の外へ。そして残った高校生は、ここから分岐する若桜鉄道の若桜行きに乗り換えていきます。

私はというと、若桜行きへ乗り換えるのですが、その前に手持ちの乗車券だと区間外になるので郡家で若桜までの乗車券を買おうと改札の外に出ます。
しかし、若桜鉄道の乗車券は車内で購入するようで、そのまま改札を出る高校生と逆流するようにホームに引き返し、若桜行きの2両編成の列車に乗り込むことに。

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発車を待つ若桜行き。車内はすでに高校生で満員で、立つスペースを見つけるにも苦労するくらいでした。
郡家駅を発車し、次の八頭高校前駅で高校生たちは全員下車していきます。

残ったのは私と乗務員さん、ほかに1人か2人くらいいたでしょうか。

普段はワンマン運転ですが、朝のあのラッシュでは確かに運転士さんだけではさばききれないでしょうから、車掌さんが乗務しています。
車内が空いたところで、その車掌さんから乗車券を買い求めます。
郡家~若桜の往復、と告げると、往復でしたら1日乗車券の方がお得です、とのことで1日乗車券を購入。これだと、後で記念にもなりますし、私としても非常にありがたいです。

私が乗り込んだ若桜鉄道は、旧JR若桜線が第三セクターとなって存続したもので、終点の若桜駅までを結びます。さきほどの因美線やこの若桜鉄道からしたら、このように利用してくれる高校生は大事なお客さんなのでしょう。

郡家駅から若桜駅まで8つの駅がありますが、簡易的な造りの八頭高校前駅以外はどの駅も趣があります。

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八東駅。石積みホームの向こうに、貨物室と車掌室が合体した貨車が保存されています。
駅舎は撮れなかったのですが、石積みのホームとともに、国の登録文化財指定を受けているそうです。

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丹比駅(帰路に撮影)。
こちらも文化財登録されているそう。

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徳丸駅(同じく帰路に撮影)。若桜鉄道の中では比較的最近設立された駅ですが、木の壁や照明等、趣向を凝らしたものになっています。

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安部駅(同じく帰路に撮影)。
映画「男はつらいよ」のロケ地にもなった駅舎。駅名標は、ほかの駅もそうですが往時の国鉄のままです。

このように、停まる駅停まる駅、下車したい駅がたくさんあって、乗っていても全く退屈はしません。駅と駅の間はのどかな田園風景。小さい川が流れ、春の花が咲いていて、まさに童謡「春の小川」の世界です。

体感時間は非常に早く、あっという間に終着駅の若桜駅に到着します。
もちろんこちらの駅舎も立派な駅舎です(トップ写真)。

若桜駅を訪れたのは、この駅舎を見ることと、市内の街歩き。まずは、観光案内所でマップをいただいて街歩き開始。
若桜駅のある若桜町は、戦国時代までは若桜鬼ヶ城の城下町として、江戸時代からは鳥取と姫路を結ぶ若桜宿の宿場町として栄えた街で、今でも旧街道沿いに伝統的建造物保存地区が広がっています。

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まずは駅前通りから「かりや通り」を散策。

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「かりや」とは、1階の庇部分を伸ばして雨や雪を避けて通行できるようにした造りのことです。
そんな、「かりや」のある家屋が、一般の民家やお店として並んでいます。

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水路が通っていて、街を歩いているとずっと水の流れる音が聞こえてくるのも、若桜の街の特徴でしょう。

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若桜橋までやってきました。
国の登録有形文化財で、昭和9年に作られた鉄筋コンクリート製のアーチ橋です。

ここから引き返して駅方面に戻ります。帰りは「かりや通り」に平行する「蔵通り」を歩きます。

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さきほどはクルマの通りも頻繁にあったのですが、こちらはうって変わって静かそのもの。
蔵が連なって並ぶさまは壮観です。

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休憩交流処「かりや」。「かりや」のある代表的な造りです。

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駅前通りに戻ります。

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折り返しの列車の出発までの間は、駅舎を見ながら過ごすことに。

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駅舎内の待合室、そして改札口。

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カフェも併設されています。

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静かな駅前に佇んでいると、時が止まったかのよう・・・そのうちに、遠くからディーゼル音が近づいてきました。折り返し列車の到着です。

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折り返しの鳥取行きに乗車します。先ほどはラッシュ時対応で2両だったのですが、今は1両のみとなっていました。

車内は他に乗客が数人。
再び趣のある途中駅に見入っているうちに、郡家駅に到着。ここで乗り換えます。
ここからはまた一区間だけ特急に乗車するので、まずは駅で特急券を購入してホームに戻ります。

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郡家駅ホームにて、左側が今乗ってきた列車、右が若桜行き。

こちらの若桜行き、車体に大きく「隼」の字体がデザインされています。
若桜鉄道の途中駅で「隼」駅があり、そこにちなんでいますが、よく見ると、
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車体には、スズキの1300㏄バイク「隼」が・・・!
スズキと協賛しての車体デザインなのですね。

まもなく、その若桜行き「隼」が発車していきます。
そして、発車した後のホームに、次に乗る岡山行き特急「スーパーはくと」が到着しました。

その5 に続きます。

Posted at 2023/05/07 20:07:22 | コメント(2) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記

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