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kumayuのブログ一覧

2019年12月30日 イイね!

【2019年冬 遠征記その6】大阪散歩

その5 からの続きです。

今回の旅行記も最終回となりました。

フェリーは瀬戸内海を順調に東進し、12月30日の朝6時30分、目が覚めます。まったく揺れもなく、快適に眠れたようです。

起きるなり、まずむかったのは甲板。すでに外は明るくなっていますが、相変わらず雨は降り続いていました。
フェリーは、本四連絡橋の3橋の下をくぐるのですが、しまなみ海道と瀬戸大橋の通過時間は真夜中で、まだ夢の中。しかし、最後の明石海峡大橋の通過時刻は7時10分ということで、ここの風景だけは是非とも押さえておきたいところです。

スマホとコンデジを手に甲板に出ますが、雨と風が容赦なく吹き付けてきます。寒くて寒くて、震えながら庇の下で雨をしのいでいると、ほぼ定刻に明石海峡が姿を現します。

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雨に煙る明石海峡大橋と淡路島。船上からでないと見られない風景です。
あっという間に橋の下をくぐります。

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時速は40㎞/hほどですが、みるみるうちに橋は小さくなっていきました。

ここまで来たら、到着までもう少しです。

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朝食後、名残を惜しむようにロビーで寛ぎます。

いよいよ大阪湾に入ってきました。速度もゆっくりになって少しずつ港に近づいている感じ。身支度をととのえて、ロビーで下船を待ちます。

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大阪南港が見えてきました。定刻の8時30分、到着。

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ここまで連れてきてくれた「フェリーきたきゅうしゅう2」。
のんびりできて、ゆっくりと休めて、楽しい楽しい船旅でした。
次回も是非、使ってみたいです。

後は帰宅するだけなのですが、このまままっすぐ帰るのも勿体ない、ということで、久しぶりの大阪街歩きに行くことに。

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ポートライナーと地下鉄を乗り継いで、やってきたのはミナミ。
実は、このあたりにやって来るのは数年ぶりだったりします。

通天閣や新世界あたりを歩きます。まだ午前中だからか、歩く人は少ないのですが、それでも24時間延慶の串カツ屋さんなどがあちこちで店を開けていて、威勢の良い呼び込みの声も聞こえます。

強めに降っている雨を避けるように、「ジャンジャン横丁」から「動物園前」のアーケード街を歩きます。

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そこまで広くはない道幅の両側には、飲食店をはじめとした様々なお店が並んでいます。作り物では無いレトロ感と人情味を感じる、この雰囲気が良いです。

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こんな幟も。

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難波の交差点まで戻ってきました。今度は道頓堀の方へ向かいます。

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通りから1つ曲がると法善寺。
だんだんとにぎやかになってきました。

朝食が結構早かったので結構空腹気味。ということで、大阪のこの辺りに来たら必ず立ち寄るのが
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金龍ラーメン。この付近に数店舗ありますが、ここのラーメンが無性に食べたくなります。特に、こんなに雨が降って寒い日の熱いラーメンは最高。麺を茹でる鍋から立ち上る湯気が、もうもうと通りまで湧き立っています。

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ここのラーメンでは、キムチと刻みニンニクを載せるのが私好み。
一気にスープまで平らげます。体もホカホカになりましたが、お腹はまだ5分程度。軽いものならもう1食いけそうですので、散策しながら美味しそうなものを探すことに。

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雨降る道頓堀を歩きます。人が多いですね…しかし、華やかな電飾看板などを見ているとどこか心も浮き浮きしてきます。久しぶりの道頓堀の通りをひとしきり歩いた後、「なんばグランド花月」前で見かけたのが、「肉吸い」のお店「千とせ」。
大阪グルメといえばたこ焼きやお好み焼き、かすうどんなどが思い浮かびますが、この「肉吸い」も大阪発祥です。「肉うどん」のうどん抜き、と言ったらわかりやすいかもしれませんね。
確かに本場の肉吸いは食べたことが無く、量的にもちょうどよさそう、ということで開店前の行列に並ぶことに。

待つこと約20分で開店、お店に案内されます。
頼んだのは肉吸いに小玉、つまり玉子かけごはんの小を付けたもの。

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出てきたのがこちら。早速にいただきます。
まずは汁を一口…関西風のあっさりだしに、牛肉の旨味が絶妙です。
ご飯に卵を混ぜ、まずはその上にお肉を載せて…お肉とご飯の組み合わせが美味しくなかろうはずがなく…次は、玉子の混ざったご飯に汁を少し混ぜでTKG風にサラサラッと…いろんな食べ方ができます。
今回の旅グルメの最後に相応しい、大満足の「肉吸い」でした。

お腹も満足、体も暖まります。

いよいよ、本当の家路につく時間になりました。帰りは近鉄線で名古屋を経由するルートで…急ぐ必要はないので、特急は使わず急行を乗り継いで帰ることにします。

大阪難波駅から近鉄に。上本町から名古屋方面行の急行に乗り換えました。

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始発の電車に腰を落ち着けます。あとは2回の乗り換えで帰宅…座って落ち着くと、靴の中に雨水が滲みてきていることに気付きます。

今回履いて来た靴ですが、歩きすぎたせいか、鹿児島にいるあたりですり減った靴底に穴が開いてきました。現地で買い換えようか、と思ったのですが、お出かけには必ず履いていて馴染みのある靴と、はるか九州の地で別れるには忍びなく…フェリーから降りる際にコンビニ袋を足に被せ、その上に履くことで、ここまでしのいできました。
これだけ雨の中歩くと、中はかなり水が滲みてきています。しかし、何とか帰宅まではもってくれました。

雨の中を近鉄電車は発車。大阪近郊の街の中を抜け、奈良~三重県に入るとトンネルが連続する山間部を走ります。
津、四日市、桑名と馴染みのある地まで戻ってきました。
雨はいつの間にか止み、空には薄明かりがさしてきていました。

ということで、ここまでご覧いただき、まことにありがとうございました。

ブログを更新している間に、2020年が明けました。
皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
Posted at 2020/01/05 17:18:20 | コメント(1) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2019年12月29日 イイね!

【2019年冬 遠征記その5】太宰府天満宮参拝とナイトクルーズ

その4 からの続きです。

久留米駅から西鉄電車に乗って15分、二日市駅で乗り換え、向かうは太宰府駅。
太宰府天満宮に参拝です。

この時
以来の太宰府天満宮です。
この後、子供の大学受験が無事に終わり、今回はそのお礼参り、ということで立ち寄ることにしていました。

二日市駅で電車を待ちます。2駅先の太宰府駅からやってきた電車からは、多くの乗客が下車します。まだ年末で、参拝の客はそこまで多くないだろう、と思っていたので、これはちょっと意外…

電車はそのまま折り返して太宰府に向かいます。こちらも、発車する頃には4両編成の電車の座席があらかた埋まるほどの乗車率でした。
やはり、学問の神様、若い人の姿が多いですね。

10分足らずで太宰府駅に到着。

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駅前は、一足先に初詣が始まったかのような混雑でした。
そういえば、新しい元号「令和」も、ここ太宰府にある坂本八幡宮がゆかりの地ですね。

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参道も、まっすぐ歩けないほどの混雑です。いつもの通り、画像処理が大変なので人の波を外して撮影しています。
以前訪れた時はまだ早朝だったため、参道も境内も静かでした。その時の印象があったので、今回の混雑により驚きを感じたのでしょう。

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沿道では猿回しの大道芸も…

しっかりとお参りを済ませ、新たに御守りも購入して、駅に戻ります。参道では、名物である梅ヶ枝餅を頬張る人の姿も多く見かけます。

太宰府駅から再び二日市駅まで戻ります。

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ここまで乗ってきた電車。車体の平安絵巻の図柄が美しいです。

ここからは、本日の目的地である小倉に向かいます。まずは、普通電車で久留米方面に1駅戻り、紫駅で下車。

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風情のある駅名です。平安時代、一番高貴な色とされた紫色の染料となる紫草が栽培されていたことが由来だそうです。
駅前にも菅原道真公の歌碑があり、平安時代情緒を感じます。

JRで小倉まで向かうのですが、JR二日市駅には、西鉄の二日市駅よりもこちらの紫駅で降りた方が近いので、一旦戻る形になった次第。

紫駅からは歩くこと数百mで、JR二日市に到着。
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JR駅では太宰府天満宮の最寄り駅、ということで、駅舎も神殿造りの立派なものです。

ここからは、JRで一気に小倉まで向かいます。
小倉駅で少し時間が欲しかったので、博多から新幹線利用も考えたのですが、小倉行き特急「きらめき」が博多でちょうどいい時間に乗り換えられる、ということでそちらに乗車。小倉には17時20分に到着します。

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日が暮れた小倉駅に再び降り立ちます。

いよいよ、九州を離れる時がきました。ここで軽く夕食の後、本屋に立ち寄って、雑誌と文庫本を1冊、購入。
これまでずっといい天気だったのですが、ここに来て、今回の旅で初めて、雨がしとしとと降ってきました。

雨がそぼ降る中、駅前のバス乗り場に向かいます。
これから乗り込むのは、こちらのバス。
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新門司港に向かう連絡バスです。
今回の旅の帰路は、大阪まで向かう夜行フェリーを選択したのでした。フェリー乗り場である新門司港に向かう交通手段は、この連絡バスかあとはタクシーしかありません。従って、このバスに間に合うように、この日の行程を立てていたのです。

18時40分、バスは満員の乗客を乗せて、小倉駅を出発します。雨に濡れる街並みを車窓から眺めながら、今回の旅を思い起こしていました。

40分ほどで新門司港のフェリーターミナルに到着。
乗船手続きもスマホ予約だとスムーズで、すぐに乗船できました。
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これから乗り込む名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅう2」。大阪南港行き。

船内にはすでに多くの乗客が乗船しています。ファミリーからカップル、私のような1人客、さらには部活の遠征試合帰りの高校生や中学生の団体まで、様々な人で大賑わいです。

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今回は、個室の1人部屋を予約していました。ネット予約で9000円弱。時間はかかりますが夜行移動なので気にならず、新幹線や飛行機利用に比べてもリーズナブル、と言えるでしょう。

荷物を置いて、再び船内探索。
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エントランスロビーと売店。
売店には、お土産のほかに軽食やお酒、さらにはタオルや洗面用具などの日用品、酔い止め薬まで、様々な物が売られています。

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売店の横には、レストランなどの営業時間の他に、瀬戸内海を渡る本四連絡橋の予定通過時刻も。

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甲板にも出られます…が、この日は雨も降っていて寒く、あまり長い間居られません。

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甲板から、新門司港の夜景を眺めます。

他にも、レストランや大浴場など、のんびりと船旅を楽しむ施設が色々とあって探索は飽きさせません。夜行のフェリーは初めてなので、その辺の子供たちと同じような感じで、ちょっとテンション高めにあちこちと歩き回っていました。

窓が並ぶカウンター席があり、乗客がそこでお酒やカップラーメンなどをつまみながら佇んでいます。私も缶ビールとおつまみを買い込んで、そこに落ち着きます。

「蛍の光」が流れ、出航時刻になりました。

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少しずつ離れていく港の様子を、ビールとおつまみ「九州味ポテトチップス」をいただきながら見送ります。

最初の頃は遠くの街灯りが見えていましたが、やがてそれも消えて窓の外は漆黒になりました。
それに比べて、船内ロビーはどこまでも明るく、あちこちで談笑していたり、ソファに座ってのんびりテレビ鑑賞する人たちなどで賑わっています。

私ものんびりのんびりと寛いだ後は部屋に戻り、買ってきた週刊誌と文庫本でしばし読書。船内にWifiはあるのですが、それでもネットはほとんど繋がらない状態ですので、こういう時は読書に限ります。

揺れも全くなく、部屋の中は静か…やがて、うつらうつらとしてきて…こうして瀬戸内海クルーズの夜は更けていきました。

その6 に続きます。
Posted at 2020/01/04 11:48:45 | コメント(4) | トラックバック(0) | 小旅行 | 日記
2019年12月29日 イイね!

【2019年冬 遠征記その4】柳川散歩と久留米ラーメン

その3 からの続きです。

12月29日、遠征3日目の朝、この日も鹿児島市内の宿で気持ちよく目が覚めます。

朝食後すぐにチェックアウト。朝の清々しい街の空気をいっぱいに吸い込みながら鹿児島中央駅に向かいます。

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朝の鹿児島中央駅。

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駅前では、すでに年越しそばの販売所も。注目したのは、「年越し黒豚そば」。ちょっと、興味があります。

実は、最初の予定では、朝すぐに鹿児島を発つつもりでした。しかし、前日に鹿児島市内を巡っているともう少しだけ市内に滞在したくなり、前夜から色々と予定の変更策を検討していたのです。
しかし、出した結論は、この後の行程を考えて、当初の予定通りでいくことに。
まあ、これで次回訪問する理由もできた、というものです。

短い滞在で名残惜しいのですが、新幹線ホームに向かいます。

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「さくら」に乗り込み…

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熊本で在来線に乗り換えて、再び大牟田に。ここですぐに西鉄に乗り換えて…

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降り立ったのは、西鉄柳川駅。水路が市内を縦横に走る「水郷」として有名な街です。

柳川の街は、30年以上前に一度訪れた事があります。しかし、その時のことは、川下りの遊覧船に乗っている写真があったことからわかるだけで、実は記憶としてはほとんどなく、今回、改めて訪れる事にした次第です。

これまで訪れた、栃木や佐原など、水路が走る街は好きな私。駅でマップをいただいて街歩きを始めます。

柳川藩の城下町としての歴史を持ち、詩人北原白秋の出身地でもある柳川の街。
大きな川にはさまれ、そこから分流している掘割沿いに歩きます。
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そんな掘割沿いを歩きます。水路沿いの道に良く似合うのはやはり、柳並木です。

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遊覧船がゆったりと行き交っています。今の時期は「こたつ舟」。その名の通り、こたつ付きの遊覧船が楽しめるそうです。

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遊覧船は直角に曲がり、幅の狭い水路へと消えていきました。途中、橋の下もくぐったりして、見ている方がスリリングです。

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「水辺の散歩道」を歩きます。
このあたりは観光客の姿も少なく、たいへん静かです。
そこまで寒さも感じません。そんな中を歩みを進めて行きます。

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柳川観光の中心部付近にやってきました。「立花邸」に到着します。柳川藩主の立花氏の邸宅があったところです。写真は明治時代の洋風建築「西洋館」。

このあたりから観光客の姿も多くなってきました。同時に、川下り遊覧船の乗り場も各所にあり、観光バスが発着していて一気に賑やかになってきました。

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こたつがセットされている遊覧船です。

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水天宮。

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水郷の街らしく、うなぎ屋さんを多く見かけます。美味しそうな良い香りがあちこちからしてきます。

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こちらは、遊覧船の乗客用の売店になります。ここで飲み物やお酒などを買って、こたつ舟でゆっくりとするのも乙ですね。

久しぶりに訪れた柳川の街でしたが、水辺の道と歴史ある街の散策は楽しくすごすことができました。

滞在予定時間が少なくなってきました。ここから少し急ぎ足で駅に戻ります。この日は、夜の予定がありますので(これに遅れると帰れない(笑))、スケジュールもタイトになってきています。

西鉄電車に乗り込み、次に降りるは、
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西鉄久留米駅。
久留米市は福岡、北九州に次ぐ福岡県第3の都市です。
行きにJR久留米駅で乗り換えたのですが、JRの駅と西鉄の駅とでは数㎞離れています。

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駅前を少しだけ散策。アーケード街もにぎやかです。

時間はちょうどお昼時、ということで久留米といえば、濃厚な豚骨スープで有名な「久留米ラーメン」でしょう。
電車内でのスマホのリサーチと、駅にあった広告の「久留米の味」といううたい文句に惹かれて選んだお店がこちらの

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「大砲ラーメン」さん。

駅から歩くこと約10分、お店に近づくと、豚骨スープの独特の香りを感じるようになります。到着すると入店待ちの人がわんさか…です。
いつもなら、これだけの行列を見ると諦めて店を後にするのですが、今回は、さきほどの柳川をかなり歩いたことによる足の疲れの上に、また空腹のまま来た道を戻る気になれなかったこともあり、そのまま名前を書いて待つことに。ちなみに前にはすでに20数組の名前が…まあ、ラーメンだからある程度は回転も速いでしょう、と空いていたベンチに腰掛けます。
お店の方で待ち客の為に温かいお茶のサービスもしてくれていますので、それをすすりながら待つこと約45分、お店に案内されました。

頼んだのは、「食べ比べセット」。お店の創業当時のスープの復刻版のものと、現在の定番のスープの両方が食べ比べられる、というもの。どちらも、久留米ラーメンならではの、継ぎ足して作られる「呼び戻しスープ」を使用しています。これに、「チャーシューおにぎり」を付けて。

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左が定番のラーメン、右が昔ラーメン。サイズはどちらもハーフサイズです。

早速にいただきます。確かに味の違いはありますが、どちらも豚骨のコクと旨味が十分に出ていて、それに中細の麺も相まって美味しい。
左の定番のラーメンは、昔ラーメンに比べて若干のクセがある感じなのですが、それがより独特の魅力も感じて、あくまで私個人の好みとしては左側の定番のラーメンの方かな、という感想でした。

しかし、どちらもこれだけ並んででも食べる価値はある、と思います。また、チャーシューおにぎりもこのラーメンによく合います。おにぎりと一緒にスープを一口すすると、口の中でおにぎりのチャーシューとラーメンスープが見事に合わさって新しい旨味が誕生する、という感じでしょうか。

これでお腹も満足。駅に向かいます。
もう少し、街歩きなどをしてゆっくりしたかったのですが、お店の待ち時間もあって予定よりも若干遅れ気味ですので、やむを得ず、西鉄電車に乗り込んだのでした。

その5 につづきます。
Posted at 2020/01/03 15:43:21 | コメント(1) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2019年12月28日 イイね!

【2019年冬 遠征記その3】鹿児島散歩

【2019年冬 遠征記その3】鹿児島散歩 その2 からの続きです。

荒尾駅を出た2両編成の普通列車は、そのまま熊本に向けて南下します。
年末のお休みに入ったからか、車内は家族連れも多くにぎやかでした。

熊本駅で多くの乗客が降りて、車内はだいぶ静かになります。熊本平野の広大な田園風景を車窓に眺めていると、ほどなくして新八代に到着。ここで降車します。

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新八代からは、九州新幹線「さくら」に乗り換えます。
在来線と接続できるのですが、ちょっと変わった構造で、一旦駅の外に出るような感じで、隣り合う新幹線の駅に入ります。

「さくら」は定刻に発車。今が帰省ラッシュのピークですが、さすがにこのあたりまで来ると空席も目立ちます。そんな中も快調に走りぬけ、14時50分、鹿児島中央駅に滑り込みました。
改札口はこの時期らしく、多くの出迎えの人が待っていました。新幹線から降り立った人たちと久しぶりの再会を祝している横をすり抜けて、私がまず向かったのは駅構内のレストラン街。
朝早い朝食に加えて、さっきまで長い時間歩き続けていたので空腹も最高潮に達しています。

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鹿児島ラーメンの昼食。
とんこつベースですが、結構さっぱりといただけます。麺も博多ラーメンのような細麺ではなく中細麺、といった感じでしょうか。
美味しくて、あっという間に平らげます。

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未踏の地、鹿児島にようやく降り立ちました。

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駅前広場には、薩摩出身の幕末の偉人たちが若いころの像もあります。

いよいよこれから鹿児島市内の街歩きです。
しかし、大きな街で見どころも多く、限られた時間ではすべてを見て回ることはできません。
ですので今回は「明治日本の産業革命遺産」をメインにした旅、ということで尚古集成館のある「仙巌園」を目指します。

鹿児島市内は「シティビュー」といって、30分に1本の間隔で、市内の主な名所を全部巡ることのできる市バスが走っています。天文館、鶴丸城址、薩摩義士像、西郷洞窟、西郷隆盛像、城山、南州公園と車内から見物できて、運転手さんも簡単なガイドをしてくれますので、今の私にはとてもありがたいバス路線です。

以下、バス車内から
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天文館の繁華街。

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西郷隆盛像の前にある、鹿児島市中央公民館。昭和初期の建物です。
ちょうど信号待ちでしたので西郷像も撮ったのですが、やはり車窓越しですと上手く撮れていなかったのでここでは掲載しません。

また、これも写真ではうまく撮れなかったのですが、鶴丸城址付近の通りに面した石垣には、西南戦争時の弾丸が当たった跡もいまだに残っていたりします。

やはり今度は、この付近をじっくりと歩いて回る必要があることを痛感しました。

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車中から楽しく観光をすること約40分で、仙巌園に到着。

島津氏の別邸として築かれた仙巌園、こちらの庭園は一見の価値があります。
入場料を払って園内へ。来場者の都道府県アンケートも行われていて、私が「岐阜県」の項目に印をつけると係員の方から「遠くからありがとうございました」と声をかけてもらいます。

庭園からは、雄大な桜島が一望できました(トップ写真)。桜島を実際に見るのはもちろん初めてですが、その無骨な山容と、大きな雲のような噴煙をゆっくりとあげている様は大迫力です。

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桜島と錦江湾を背景に、計算されて作られた庭園もまた見事。非常にダイナミックです。

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パノラマでも1枚。

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今の時期は、園内で牡丹も展示されています。「わら囲い」に囲まれた牡丹の花は、どことなく可愛いです。

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江南竹林。島津氏の時代に琉球から取り寄せた孟宗竹の竹林です。

お土産屋さんもあって、薩摩切子のガラス容器の展示、販売もされています。美しく彩られた薩摩切子も眺めつつ、広い庭園をゆっくりと散策します。

仙巌園に隣接する尚古集成館へ。

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島津斉彬公の時代に建設された日本初の洋式工場が残されており、仙巌園を含むこのあたり一帯が、世界遺産に含まれています。

今は博物館になっていて、薩摩の歴史が一目で分かるように展示されていました。
内部は撮影禁止なので写真はありませんが、鎌倉時代からの島津家による薩摩国の歴史や発展の様子を詳しく知ることができます。閉館時間ギリギリまで、ゆっくりと見学しました。

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尚古集成館から歩いて2~3分のところにあるのが「旧鹿児島紡績所技師館」。「異人館」とも呼ばれている、江戸末期の洋風建築です。

だんだんとあたりも暗くなってきました。バスで、鹿児島中央駅に戻ります。
中心部に近づくと交通量も非常に多く渋滞気味。

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鹿児島中央駅に着く頃にはすっかり暗くなっていました。

宿にチェックイン後、夜の散策のために街へ。
まずは鹿児島随一の繁華街、天文館に向かうべく、市電に乗ります。が、市電も大混雑。やってきた電車に何とか乗り込みましたが、積み残しの客も出るくらいで車内も身動きできない混雑です。

その状態のまま電車は発車し、4停留所目の天文館電停で降ります。ここで客の大半が一緒に降りていきました。

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縦横に走るアーケード街はどこも人の波。
年末の土曜日の夜、ということもあるのでしょう。通りもお店も大賑わいで、まっすぐ歩けないほどの混雑ぶりです。

いつものことながら、こういうところでは写真は控えて、少し人が途切れたところでだけの写真になります。

1時間ほど散策した後、そのまま徒歩で駅方面に戻ります。

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大久保利通像もライトアップされています。

いよいよ夕食。
良さげなお店は色々とあるのですが、どこも混雑していて、ようやくあるお店のカウンター席に腰を落ち着けることができました。

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「さつま揚げ」に「薩摩地鶏のから揚げ」、お酒はもちろん、鹿児島産の芋焼酎。これをお湯割りで暖かくいただきます。
から揚げは柔らかいお肉に旨味が凝縮されていて、さつま揚げは中はフワフワ、外はカリッとしていてこれも美味しい!
地元の料理に地元のお酒…この瞬間が、何とも言えません。

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続いて「鶏飯」。甘辛く煮付けた鶏肉がご飯に載っています。これもたまりません。九州は鶏肉料理が有名ですが、鶏肉好きの私には嬉しいです。

焼酎もこれが2杯目です。

食事を終えて気持ち良い酔いの中、大満足で駅前を散策します。

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美しい駅のイルミネーション。駅前も多くの人が行き交っています。

初めての鹿児島の街ですが、明日にはもうこの地を発たないといけません。もう少しここでゆっくりしていっても良かったかなあ…そんな思いの中、南国鹿児島の夜を歩くのでした。

その4 に続きます。
Posted at 2020/01/02 23:51:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2019年12月28日 イイね!

【2019年冬 遠征記その2】世界遺産 宮原坑、万田坑を訪ねて

【2019年冬 遠征記その2】世界遺産 宮原坑、万田坑を訪ねてその1 からの続きです。

翌12月28日、小倉の宿で気持ちよく目が覚めます。この日も良い天気。

いつものように朝一での朝食後、チェックアウトして小倉駅へ。

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新幹線ホームに向かいます。

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やってきた「さくら」に乗り込みます。予定よりも1本早い新幹線に乗ることができました。

このまま久留米まで行き、在来線に乗り換えて、降り立った駅は、
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大牟田駅。

そう、この日は、「明治日本の産業革命遺産」に選ばれた宮原坑、そして万田坑に向かいます。
もともと明治以降の近代遺産に興味のある私、以前、みん友の「TMK」さんの こちらのブログを拝見して以来、いつか訪れてみたい、と思っていたのですが、今回ようやく、訪れる機会を得ることができました。

宮原坑の最寄駅である大牟田駅に着きはしましたが、さてどう向かうか?
バスはいまいち勝手がわからず、タクシーは楽だけど、せっかくここまで苦労して節約旅行で来たのに…という思いがよぎると使う気になれず、またレンタサイクル、という手も考えたのですがこの後万田坑まで行って、またここまで返却しに戻るのも…そもそも到着が早すぎてまだ営業時間前です。
ということで、最後の手段、「徒歩」で向かいます。

宮原坑までは地図で見る限り2.5㎞程度、街歩きも考えて徒歩にはちょうどいいかもしれません(その時には、この後の行程をしっかり考えていませんでしたので)。
一躍、朝の大牟田の街をテクテクと向かいます。

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良い天気で、顔に当たる冷たい空気が何とも気持ち良いです♪

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歩くこと20分あまり、宮原坑の櫓が見えてきました。

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入口ちかくに橋があり、下には廃線跡。三池炭鉱の各坑口から出炭した石炭などを運ぶ専用鉄道の跡です。ここを辿ると万田坑まで近そうなのですが、後で聞くとやはり歩くことはできない、とのこと。

入口には、数人のガイドさんが遠巻きに私がやって来るのを眺めています。
「ようこそ宮原坑へ」ということで、そのうちの1人のガイドさんにずっと案内してもらうことに。

まずは、宮原坑の概要や歴史をレクチャーしてくれます。
(後で聞いた所によると)私の父親よりも年上というそのガイドさん、自作のイラストなども交えて、とてもわかりやすく説明をいただきました。

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今、現存しているのはこの「第二堅坑櫓」や巻揚機室など。
地下150mほとの立坑を掘り、そこから横に掘り進んで石炭を産出するのですが、このあたりの地質は地下水が豊富で、常に水を汲み上げないといけないので大規模な汲み上げポンプが必要でした。当初は蒸気をエネルギー源として汲み上げていたため、大きな煙突が建っていたとのこと。

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こちらは「巻揚げ機室」。
150mの地下から、作業者や石炭を、エレベーターのように吊り揚げていました。
煉瓦の積み方も、「イギリス式」で堅牢な積み方だったそうです。

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こちらが巨大な巻揚げ機

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巡っている間、ガイドさんが詳しく説明してくれます。
坑内は30℃以上で湿度90%の過酷な環境だったこと。それ故に開業当初は人が集まらず、近くの刑務所から囚人を動員していたこと。それは官営から民営になり、作業環境が改善されるまで続いたこと。坑内の台車の運搬には、最初は馬が曳いていて、坑内に馬小屋も作られていた。ということは、馬は一度入ったら、生涯をずっと過酷な環境の坑内で過ごしていたこと、等々。

そしてガイドの最後には、有名な民謡「炭坑節」を披露してくれました。

♪月が~出た出た~

この地に生まれ育った、というガイドさんの力強い歌声が、高い櫓まで響き渡ります。最初は私1人だけに披露してくれるのがちょっと気恥ずかしかったのですが、一緒に手拍子を合わせて聴いているうちに、ここで働いていた労働者たちの気持ちや思いを感じることができて、ちょっと、というかかなり、心打たれます。

ガイドさんのお蔭もあって、大変有意義な宮原坑見学ができました。

ガイドが終わった後もしばらく佇み、写真などを撮ってから、お礼のために事務所を訪れます。お礼を言うだけのつもりだったのですが、ここでもさらに色々と便宜を図っていただくことに…。
ガイドのKさん、本当にありがとうございました!

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こちらが入口。ガイドさんが待機していて、開場時間内なら無料で案内してくれます。お越しの際は、ガイドさんの説明を聞きながら巡ることをお勧めします。

次に訪れるのは、万田坑(トップ写真)。
宮原坑からだと、距離にして約2㎞、といったところでしょうか。
三井炭鉱鉄道の廃線跡に沿うように進みます。
ちなみに宮原坑は福岡県の大牟田市ですが、万田坑は隣の熊本県荒尾市に位置します。ということで、途中で県境越えになります。
通常、境界線は山や川などが多いのですが、この辺りは普通の住宅街の中に境界線があります。境界線マニアにはたまりません(笑)

ワクワクしながら県境まで歩きます。
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この道路が境界線になります。左側が福岡県、右側が熊本県。
地図アプリで見ると確かにここなのですが、あたりに境界線であることを示す目立った目印はありませんでした。その、「何も無さ」が却って良かったりします。

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熊本県に入ってほどなくして、万田坑が見えてきました。

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こちらは有料入場となります。同じようにガイドさんが案内してくれるのですが、開始時間が決まっている、とのこと。近くの案内所でチケットを買い求め、館内の展示を見ていると、ほどなくしてガイドの時間になりました。
ここでは、私の他に、ファミリーらしき他の観光客の方と一緒に案内、となります。
入口で、他のガイドさんからもにこやかに出迎えてもらった後、ガイド開始。
こちらでも、詳しく丁寧に説明してくれました。

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右側にあるボックスが、立坑をエレベーターのように上下して人や石炭を運んでいたそうです。
時間は1分から2分ほどですが、薄暗い上に振動が激しく、慣れないとかなり恐かった、とのこと。
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当時の作業風景が、そのまま残されています。

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万田坑には、立坑の他に斜坑もあります。その名の通り斜めに昇り降りする坑道で、その先は海底地下まで続いている、とのこと。
宮原坑やこの万田坑を含む一帯のエリアは地下の石炭層が数mと厚く、良質な石炭が多く採れたそうです。
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ここでは、今から数十年前に起きた大規模な粉塵爆発事故の説明を詳しくしてくれました。事故で亡くなった方の遺族のために、隣に繊維工場を誘致して、働く場を提供したことなど、初めて聞く話も多く、大変興味深い内容です。
囚人労働や、坑内から出ることのなかった馬の話、そして大規模な事故の話など、心の痛むエピソードもありますが、それにより、炭鉱の本当の歴史を(一部かもしれませんが)知ることができました。来て良かったと思います。
それにはまた、双方のガイドさんの、わかりやすく詳しい説明があってこそ、なのは言うまでもありません。

万田坑を辞して、荒尾駅まで歩きます。距離は約2.5㎞ほど。
しかし、大牟田駅からここまでの歩きに加えて、見学の時もあちこち歩き回ったこともあって、さすがに足が疲れてきました。
地図アプリを元に駅まで向かうのですが、駅が見えてきた、と思ったら入口はなく、ぐるっ、と迂回して線路を渡らないといけないことが判明。乗る予定の電車の発車時間も迫ってきているので、疲れた足に鞭打って早足で駅まで。

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若干、へとへとになりながらも荒尾駅に到着。電車にも何とか間に合います。

しかし、朝は予定よりも早い時間だったのに、今は予定よりもかなり遅れ気味。本当は荒尾駅近くで昼食の予定だったのですが、その後の行程もあるので昼食は我慢して、やってきた電車に乗り込んだのでした。

その3 に続きます。




Posted at 2020/01/01 12:18:13 | コメント(2) | トラックバック(0) | 小旅行 | 日記

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