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2018年02月10日 イイね!

試乗記特別編 最新軽スーパーハイトワゴン&1BOX 試乗比較

試乗記特別編 最新軽スーパーハイトワゴン&1BOX 試乗比較昨年秋から今年にかけて登場したマツダ フレアワゴン(スペーシア)、ホンダ N-BOX、ダイハツ アトレーワゴンにそれぞれ試乗しましたので、アトレーワゴンだけ少し他のモデルと異なる部分はあるのですが比較試乗記を書きたいと思います。試乗グレードはフレアワゴンがNAモデルの最上級グレードであるカスタムスタイル HYBRID XS、N-BOXが標準モデルのNA最上級グレードであるG・EX Honda ENSING、アトレーワゴンがRSターボ ‟リミテッド SA Ⅲ”になります。
なお、フレアワゴンはマツダで販売されていますがスズキ スペーシアのOEM車であり、その内容はメーカーや車名のエンブレムを除いては共通の仕様であることから、本ブログの文中ではスペーシアとして表記いたします。

エクステリア

マツダ フレアワゴン(スズキ スペーシア)


ホンダ N-BOX


ダイハツ アトレーワゴン

スペーシアとN-BOXはエンジンと室内が分離されたスタイルで、アトレーワゴンは前席下にエンジンを配置するキャブオーバースタイルと違いはありますが、限られた寸法の中で最大限に室内空間を確保している点では共通であり、3車種ともピラーの立った箱型スタイルとなっています。
スペーシアは全高が高くなりますますピラーを立てたことから箱型が強調されがちですが、そこはスーツケースをモチーフにボディ側面に凹凸のラインを入れることで退屈なデザインを回避しています。N-BOXは大ヒットとなった先代をさらに洗練させたデザインです。アトレーワゴンは現行モデル登場から10年以上が経過していますが、フロントマスクをLEDヘッドランプ装着を前提とした大幅なデザイン変更がされているため古さを何とか感じないようになっています。

インテリア

マツダ フレアワゴン(スズキ スペーシア)


ホンダ N-BOX


ダイハツ アトレーワゴン

インテリアのクオリティは3車とも十分に確保されていて大きな不満を感じる部分はありませんが、敢えて順位をつけるとしたら、

①N-BOX
②スペーシア
③アトレーワゴン

の順となります。
N-BOXは先代の大ヒットを更に継続するべくかなり気合の入ったモデルチェンジを実施していて、インテリアのクオリティも軽自動車というよりも小型車なみのクオリティを確保しています。ただ、ダッシュボードのデザインは蓋なしの小物置き場が多く、ちょっとごちゃついた印象がありますね。
スペーシアはN-BOXには少しクオリティが劣るものの、軽自動車としては十分なクオリティが確保されています。蓋つきの多い小物入れはダッシュボードのデザインをスッキリとさせていて好感が持てます。また、オーソドックスな位置に配置されたメーターパネルはダッシュボードの高さを低くして視界がしっかりと確保され、それが運転のしやすさにつながっていることもいいですね。
アトレーワゴンは商用車のハイゼットカーゴがベースということを考えれば十分なクオリティが確保されていると思います。とくにオートエアコンのスイッチパネルが他2車と比べて大きいサイズとなっているには運転中の操作を考えると好感が持てますね。

フロントシート

マツダ フレアワゴン(スズキ スペーシア)


ホンダ N-BOX


ダイハツ アトレーワゴン

フロントシートについての順位は写真でご覧のとおりで

①N-BOX
②スペーシア
③アトレーワゴン

の順となります。

N-BOXのシートは写真のご覧のとおりで普通の硬さの掛け心地ではありますが、上質なシート生地を使用していてホールド感もそこそこあり、軽自動車というよりはコンパクトカークラスの掛け心地のシートですね。
スペーシアのシートはN-BOXよりホールド感や生地のクオリティに劣る部分はあるのですが、サイズも十分で軽自動車としては十分なクオリティを備えていて、掛け心地もN-BOXよりも少しだけ柔らかめですが沈み込みはありません。
アトレーワゴンは座席下にエンジンを搭載していることでスペース的に天地方向が狭いこともありクッションが薄く、ホールド感も他の2車よりも低めなシートとなります。このクルマはプライベートだけでなく仕事で使用される方もいると思われるので、もう少しホールド性の高いシートが装着されるといいかなと思います。

リヤシート

マツダ フレアワゴン(スズキ スペーシア)


マツダ フレアワゴン(スズキ スペーシア) 膝前空間


ホンダ N-BOX


ホンダ N-BOX 膝前空間


ダイハツ アトレーワゴン


ダイハツ アトレーワゴン 膝前空間

シートの造り、膝前空間の広さともに

①N-BOX
②アトレーワゴン
③スペーシア

の順となります。

N-BOXが先代に引き続いて売れ続けている理由はひょっとするとここにあるかもしれません。エンジンルームと室内空間が分かれているクルマとしては常識外れな広さがあり、同じ構造のスペーシアと比較してもその広さは歴然としていますね。加えて、シートの出来も他2車を上回っていて、シートバックの大きさ、シートクッションの厚さともに十分ですね。
アトレーワゴンはキャブオーバー構造による室内空間の広さが特徴で、写真のとおり十分以上な膝前空間を確保しながらそのシートの後ろにしっかりと荷物が積めます。とにかく室内の広さを優先するならこのクルマでしょうね。
スペーシアは広さは他2車には敵いませんが、十分な広さを確保しています。しかしリヤシートは少しアレンジ優先の印象があって小ぶりな造りとなってしまうところが少し気になりますね。

エンジン・トランスミッション
スペーシアは660CC 直列3気筒DOHC VVTエンジン+モーターによるハイブリッドシステムとCVTの組み合わせ、N-BOXは660CC 直列3気筒DOHC i-VTECエンジンとCVTの組み合わせ、アトレーワゴンは660CC 直列3気筒DOHCターボエンジンと4速ATの組み合わせになります。ここではNA車とターボ車が混在するため順位はつけません。
加速力はアトレーワゴンが普通のATとターボエンジンの組み合わせとなるため加速力は力強く、かつATによる自然な加速感が魅力ですね。ただ、車重が1,010kgと重くローギアードのため燃費は期待できないですね。
スペーシアとN-BOXは車重が40kgN-BOXのほうが重いのですが、運転していて全く同等の加速力で、エンジンの唸り方まで同じでした。この2車ですが、加速力に大きな不満はありませんがシャシーしっかりとしているので、やっぱりターボエンジンが欲しくなってしまいますね。

サスペンション・乗り心地

マツダ フレアワゴン(スズキ スペーシア)に装着されるタイヤは165/55R15 ブリヂストン エコピア


ホンダ N-BOXに装着されるタイヤは155/65R14 ダンロップ エナセーブ


ダイハツ アトレーワゴンに装着されるタイヤは165/65R13 ヨコハマ アスペック

乗り心地で順位をつけると

①N-BOX
②スペーシア
③アトレーワゴン

となり、操縦安定性で順位をつけると

①アトレーワゴン
②スペーシア
③N-BOX

となります。
アトレーワゴンはFRということ、そしてこのキャブオーバー型のレイアウトは歴史が長いことから操縦性が熟成されていて、やや硬めの足回りとなるため少し突き上げが気になるところもありますが、歴史の浅い乗用発展型のスーパーハイトワゴンと比較すると一般道では安心して運転できますね。気になるところといえば、新たに採用された電動パワーステアリングのフィーリングが悪いこととスタビライザーが装着されないためカーブを曲がる時のロールが大き目となるところですね。
スペーシア、N-BOXは同じサスペンション型式で、同じく前後にスタビライザーが装着され、ボディ剛性も似たり寄ったりであることからほとんど似たような乗り心地、操縦安定性になります。どちらも最新のプラットフォームを採用することから操縦安定性が向上し、スタビライザーが装着されることでカーブや交差点を曲がる時のロールも抑えられていて、ここに来てやっと軽スーパーハイトワゴンも納得できる操縦安定性を備えてきたように感じました。この2車ですが、後席最後端の位置にリヤサスやタイヤがあるため、乗り心地を考えるならば座席の位置を少し前にスライドさせたほうがいいかもしれないですね。

総括

マツダ フレアワゴン(スズキ スペーシア)


ホンダ N-BOX


ダイハツ アトレーワゴン

この3車で選ぶとするならば、やはり運転していて安心感の大きいアトレーワゴンですかね。歴史の長さは伊達ではありません。ただ、スペーシアもN-BOXも人気ジャンルのクルマだけあって進化幅が大きく、納得できる乗り心地と操縦安定性を備えつつあります。今年はタントのフルモデルチェンジが予定されていて、「最強」N-BOXにどう立ち向かっていくのか、またあっと驚く隠し玉があるのか、個人的には大変気になるところではありますね。



Posted at 2018/02/10 16:13:56 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗 | クルマ

プロフィール

「トヨタ カローラ HYBRID ACTIVE SPORT 試乗記 http://cvw.jp/b/1770520/47667605/
何シテル?   04/20 20:42
やまちゃん@8148です。 クルマ弄りの方向性はクルマは「走るもの」と考えていますので、走行安定性向上に寄与するパーツ、また日頃からやや長距離を運転するこ...
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