アルトの調子が悪くなり、また、車検時期とも重なり、どうしようかと考えました。今から25年ほど前ですから、車検も今ほど安くはない(安いところがない)、12万ほどかかるのが普通でした。
「バイクで通勤する、燃費がいいから」という言い訳でバイク通勤をすることにしました。
なら、125ccの原付2種(コスパ最高!)が良いのは分かっていましたが、せっかく乗るのなら、良いのに乗りたいね、ということでバイク屋をまわっていると、3年落ちぐらいの綺麗なバイクを見つけました。値段は20万。それがこれ
これは新型なのでちょっと違いますが、おおむねこんな感じのバイク。ZZR400K 1992年モデル。これはかっこいい。カウルもいい仕事をして、雨でもそんなには濡れません。燃費は17~18㎞/L。そんなにいいということはありませんが…
通勤とかいうものの、実際は楽しみのために買ったんですwww
9000rpmぐらい回すと、とてもいい音がしましたね。レッドゾーンは13000rpmぐらいだったと思います。ツインカムらしい乾いた音で、そのあたりの回転上昇は速い。もちろん低回転でも普通に走ります。乾燥重量で198㎏(だったかな?)なので、ガソリンやオイルを入れたら220㎏ぐらいでしょうか。ちょっと重い感じはしました。このときは大型免許は持っていなかったので、これに乗るなら大きさや重さで大型も変わらないんではないかと思い始め、大型免許取得を考えるようになってきました。
そのうち、免許制度が変わるという話が出てきて、取るなら今のうちだと思うようになり、月1回のペースで(実際はそんなに休みも取れず、2~3か月に1回ぐらいでしたが)試験場に行くようになりました。
そして2年が経過し、1997年に大型免許取得です。その頃はもうすでに免許制度は変更になっていました( ノД`)シクシク…
さて、大型免許を取得して、バイクも買いたいと思うようになりました。
そこで選んだバイクがこれ
YAMAHAのSR500です。
エンジンは100ccしか変わりません。4気筒ではなく単気筒です。セルもついていません。オイルはドライサンプ方式で、フレームの中にオイルを入れます。
ZZRは400ccで59PSでした。これは500ccで30PS。車重が違うとはいえ、半分の馬力ですよww
しかしこれがとんでもないバイクでした(いい意味で)
SRって結構売れていて、街でも見かけることがあるんですが、こんなに面白いバイクとは思いませんでした。
①発進はウイリーかエンストか…
極低速のトルクが絶対的に不足しています。そこである程度回転を上げてクラッチをつなぐとギヤ比の関係で「ドン!」と出ます。ここでひるんでアクセルを戻すとエンストです。そうならないようにアクセルを開けすぎるとウイリーしてしまいます。慣れるまでは乗りにくかったです。
しかしそこが良いところなんですよね~癖があるので誰でもは乗れないものに乗っているという優越感です^^
ちなみに50mぐらいまでの発進加速はZZR400よりも速いと感じました。馬力は半分なんですけどね。
②キックのみでの始動
セルなしですから交差点でエンストは絶対にできません。この緊張感!
デコンプレバーで圧縮を抜きながらピストンを上死点に持っていき、キックを踏み込む。こんな面倒なことも、「今からバイクに乗るんだ」という意識を高める一種の儀式のようにも思えてきます。
③加速ポンプ付きキャブレター
加速ポンプ付きで、アクセル開度は一定にしているつもりでもどんどん車速が伸びていく不思議な感覚がありました。
SRは女性も乗ってる人がいますので、万人受けする乗りやすいバイクかなというイメージがありますが何の何の。結構マニアックなバイクだと思いましたよ(⌒∇⌒)
こんなに素晴らしいSRでしたが、毎日のキックにはさすがに疲れ、また車体の小ささも気になり(軽くて良いところなんですが)乗り換えていくことになります。
今でも、もし余裕があったらほしいバイクです。
もう玉がなくて、売ってあれば超高額なんですが、最後のバイクにするならやはりSRだと思います。
(完)
Posted at 2019/05/25 19:26:26 | |
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