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2018年02月18日

981が718になってフルモデルチェンジのつもりだったけど981後期って扱いの方が正しいのか?

981が718になってフルモデルチェンジのつもりだったけど981後期って扱いの方が正しいのか? 水平対向4気筒の718ボクスターSは「懐かしいボクサーサウンド」がする

エンジンをかけるとバラバラとふぞろいの音が混ざった低いエキゾーストノートがひびきます。

そこからちょっとアクセルをアオるとバサバサバサ……と、調律されたとは言い難い音を混ぜながら、しかしタコメーターは恐ろしい速さで上下を繰り返すのです。

クルマは静かであることが第一でフィーリングには興味ないといった方にとっては無関係ですが、このミッドシップオープンカーのエンジンは簡単に言うと”そそり”ます。

ポルシェ・ボクスターが2012年登場の981型から現行の718型(車名も「718ボクスター」に変更)にバトンタッチしたのは2016年のこと。このとき水平対向6気筒・自然吸気エンジンだったパワーユニットが、水平対向4気筒ターボエンジンに切り替わったことが大きなニュースでした。今回試乗した「ボクスターS」では2.5L、標準の「ボクスター」は2Lとなります。

外観は981型ボクスターをベースに大幅にリファインしたものです。具体的にはAピラーと電動開閉トップ&ウインドウ、前後のトランクリッド以外はすべて刷新されました。

例えて言うならNAロードスターからNBに変更された時のようなイメージと言えば分かりやすいでしょうか。マツダのそれではAピラー部分とソフトトップの構造部分は共通のままでモデルチェンジが行われましたから。

前後のライトはそのカバー形状こそ従来イメージを踏襲していますが、内部を構成するライト部分の印象は大きく変わっています。とりわけテールライトは片側4箇所に光るテールランプや中央を貫く細いブレーキ&ウィンカーが注目です。

ボクスターといえば911に対しての弟分・ジュニアといったイメージから小さい印象がありますが、全長は4.4mあります。実際に目にするとかなり大柄で華奢な印象はありません。各部の作り込みの良さも合わさって所有満足度は非常に高そうです。

それでいて全幅は1801mmと、昨今の欧州車基準(例えばメルセデスAクラスの全幅は1780mmあります)と比較すれば細めですから取り回しは良さそうです。

インテリアに目を移します。ゴテゴテしないプレーンなデザインのシートに座ってみると不思議なほど体をホールドしてくれることがわかります。複雑な調整機構を操作しなくても一発で体にフィットするのは楽でありつつ、よくあつらえられた衣服のようで高級さを感じます。

メーターやインパネはカイエン・マカンなどの同社製SUV系に比べるとシンプル。華美なところを排除し質実剛健なイメージでまとめています。

今回試乗した車両ではオプションのスポーツクロノパッケージを装着していました。この装備ではステアリングホイール右側のダイヤル、もしくはセンターコンソールのスイッチを操作することで走行モード切り替えが可能です。

注目のエンジンです。ポルシェの後輪駆動スポーツといえばコレ!といえるほど強い印象を持つ水平対向6気筒ではなくなってしまったことで、性能は良くとも味わいが消えてしまうんじゃないかと思っていました。

結論から言うとそれは全くの杞憂でした。冒頭でも触れたように、エンジンを始動すると重低音の中にバラバラと言う不揃いの音があります。エキマニに不等長タイプを採用していることで発生する音です。

これは、今回のモデルから採用されたターボチャージャーをボディの片バンク側に寄せて搭載したことでどうしても左右同一の長さにすることができなかったことが原因です。

しかし現在の技術であればこの荒々しい音をほとんど消すことは可能だったはずです。それをあえてやらなかったのは、この音が与える高揚感のようなものを大事にしたかったからではないでしょうか。

ワイルドな音は速度を上げていっても、音質やその発生間隔を変化させながら常につきまといます。 ただし、ある回転数から上になるとバラバラと言うやや湿ったニュアンスだった排気音が、乾いた音に切り替わります。

このとき、とても不思議なのですが空冷時代の911が発生していた音にそっくりなトーンが加わってくるのです。これは非常によく似ていいて嬉しくなってしまいます。

音だけでなくそのパワーの出方に関しても楽しめました。

通常のダウンサイジングターボでは低回転域にトルクをてんこ盛りにして、アクセル開度少なめでも速度が伸びるけれど、高回転域では伸びしろが失われがちです。しかし、ポルシェいうところの「ライトサイジングターボ」であるこの2.5L4気筒エンジンは低回転からリニアにトルクが立ち上がり、それは7000rpm付近まで常に右肩上がりに強まっていくのです。

こうした特性を作り出している背景には、VTGという可変ジオメトリー式ターボチャージャーを採用したことも大きいと思います。

環境や市場の変化から伝統の水平対向6気筒から変更せざるを得なかった718ボクスター系ですが、ポルシェはこれを胸のすく気持ちいいエンジンに仕上げることでポジティブな変革とすることに成功しています。

今後もしかしたらボクスターは完全電動化するかもしれません。が、その時にもポルシェは最善を尽くして楽しいパワーユニットにしてくれるに違いない。そんな、未来のことまで希望を持ててしまう試乗体験でした。

●スペック全長×全幅×全高:4379×1801×1280mm最高出力:350ps/6500rpm最大トルク:42.8kgm/1900~4500rpmエンジン:水平対向4気筒ターボ(2497cc)ベース価格:888万円

(写真・動画・文/ウナ丼)



4気筒でもやっぱりポルシェはポルシェ…718ボクスターS[詳細画像]

ポルシェ『ボクスター』は1996年に初代モデルである「986型」が登場した、オープン専用ボディのスポーツカーだ。

2004年にフルモデルチェンジされた2代目は「987型」と呼ばれ、同じく2012年フルモデルチェンジの3代目は「981型」と呼ばれた。今回撮影した「718型」は2015年に登場したモデルで、このモデルよりかつての名レーシングカーのネーミングに由来する「718ボクスター」へと車名が変更された。

型式名が変わっているため4代目にカウントしそうだが、981型のエンジンを4気筒に換装したことがおもな変更点なので、型式名が変わっているもののマイナーチェンジという扱いになる。

718ボクスターは2リットル/300馬力のボクスター、2.5リットル/350馬力のボクスターS、2.5リットルながらさらにパワーを増し365馬力としたボクスターGTSの3種のパワーユニットが用意され、それぞれにMTとデュアルクラッチ式ATのPDKが設定される。

価格はボクスターが694万円、ボクスターSが888万円、ボクスターGTSが1032万円。今回は最新ボクスターSの姿を写真で紹介する。


無印は普通のターボでSになるとVTGって考えると2.0で比較的安価なのも良いけど2.5のVTGも良いよな~

ただ、旧来のポルシェ4気筒の頃って空冷の頃の事を言ってるんだとしたらまるっきり違う気がするんで「懐かしいボクサーサウンド」っていうのも違和感しかないのだが…
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Posted at 2018/02/18 22:07:55

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