2019年09月30日
914から718へと繋がる、ポルシェ・ミッドシップスポーツのフィロソフィー
Porsche 914 & 718 Cayman GT4
ポルシェ 914 & 718 ケイマン GT4
50年前に登場した初の生産ミッドシップ「914」
50年前、ポルシェはモータースポーツから持ち込んだミッドシップレイアウトを市販モデルに落とし込んだ「914」を発表した。リヤアクスル前にエンジンを搭載した「718ケイマンGT4」と「718ボクスタースパイダー」は、914から続くミッドシップ・ポルシェの最新モデルである。
視界に入ってくる前から、そのサウンドは明らかに違う。最初は少しくぐもった、続いて空気を震わせるようなエキゾーストノートがその場に響く。それはポルシェ製ボクサー6だからこそ実現できた美しいシンフォーニーと言えるだろう。最新ポルシェと914の間には半世紀という月日の開きがあるが、そこには共通のコンセプトが存在している。
ポルシェにおいてGTカーのディレクターを務めるアンドレアス・プレウニンガーは、ミッドシップ・ポルシェは他にはない魅力を持っていると指摘する。
「ポルシェのミッドシップスポーツカーは、現在まで変わらない魅力的なキャラクターを備えています。まずはコクピットがエンジンに近いことで、よりエモーショナルなドライビングが可能です。個人的に、これこそがミッドエンジンの最も大切な要素になります」
Porsche 914/6
ポルシェ 914/6
ミッドシップの採用で911よりも短く低いディメンション
1969年まではすべての市販ポルシェがリヤエンジン・リヤ駆動であり、そこには一切の疑問はなかった。
しかし、取り外し可能なタルガルーフとポップアップヘッドライトを備えた914の登場により、その常識が覆されることになった。914はレーシングカーのように、リヤアクスル前方に4気筒か6気筒のボクサーエンジンを搭載。1967年製911 Sよりも短い全長ながら、逆にホイールベースは24cmも長かった。全高は1.23mと911よりも9cm低く、全幅は4cmワイド。この結果、非常に軽い車重と低い重心が実現した。
最高出力110hpを発揮する2リッター水平対向6気筒エンジンを搭載した「914/6」でさえ、重量はわずか980kg。そして重心はクルマの中心部にあった。80hpの4気筒仕様「914/4」は俊敏に気持ちよく走るスポーツカーであり、特に路面へ吸い付くようなコーナリングが高く評価された。ちなみにこの914/4はイグニッションが右側にあり、ハンドブレーキは運転席の左側にある。
718の開発ディレクターを務めたジャン・ロスは、「ミッドエンジンのスポーツカーは、狭くてツイスティなコースにおいてベストと言える存在です。軽快なハンドリングと俊敏性は特筆すべきレベルです」と説明する。
1976年までに、4気筒仕様の914/4はドイツ・オスナブリュックのカルマン社で11万5631台を生産。トップモデルの6気筒仕様・914/6は、ツッフェンハウゼンのポルシェ本社工場において1972年までに3338台が製造されている。また、210hpまでにパワーアップした「916」が11台、レース用に開発された「914/6 GT」が12台、8気筒レーシングエンジンを搭載した2台のプロトタイプがフェルディナンド・ピエヒとフェリー・ポルシェのために製作された。
914以前にも存在したミッドシップ・ポルシェ
914の成り立ちはフォルクスワーゲンとポルシェによる協力関係の賜物だったが、残念ながら両社のコラボレーションはすぐに終わりを告げてしまう。今となっては、短いスカートや長いもみあげが流行した1970年代カルチャーを代表する1台となった。
ポルシェにとってミッドシップレイアウトは、914から始まったものではない。実際、フェルディナント・ポルシェは1930年代には早くもミッドシップのコンセプトを導入。彼が携わった1934年製「アウトウニオン タイプ22」は、ミッドシップレーシングカーとして登場している。
そして1948年に登場したポルシェ初のスポーツカー「356-001」は、1131cc空冷水平対向4気筒エンジンをリヤアクスルの前方に搭載。ミッドシップレイアウトを採用していた。
しかしこの2シーターコンバーチブルは、フェリー・ポルシェが要求したラゲッジスペースを確保することができなかった。その結果、クーペモデルではエンジンが後方へと移動。フロントシートの後ろにエマージェンシーシートと荷物用のスペースが設けられている。これが古典的なRR(リヤエンジン・リヤ駆動)ポルシェ誕生の瞬間だった。
ミッドエンジンは、市販モデルでは914の誕生まで待たなければならなかったが、レースの世界では大活躍を見せた。特に1954年にデビューした「ポルシェ 550」は水平対向4気筒エンジンをミッドに搭載し、その時代を象徴するレーシングカーとして知られている。特にジェームズ・ディーンが所有した「550/1500RS」は、そのドライブ中に彼が事故死したことで人々の記憶に刻まれている。
Porsche Boxster(1996)
ポルシェ ボクスター(1996)
20年ぶりにボクスターで復活を果たしたミッドエンジン
914の生産終了後、ポルシェは約20年にわたりミッドシップスポーツカーから離れることになった。ツッフェンハウゼンのエンジニア達は、924、928、944、968など、フロントにエンジンを搭載したトランスアクスルスポーツカーに集中した。そして1996年に久々のミッドシップスポーツ「ボクスター」がデビューを飾る。
水平対向6気筒エンジンはリヤアクスル前に搭載され、コクピットに響き渡るエキゾーストノートはマーケットに大きなインパクトを与えた。そして2005年にはクーペ仕様の「ケイマン」もラインナップに加えられている。
「1990年代、ミッドエンジンを再びラインナップに加える決定は、911とは異なるレンジを作りたいという目的がありました。ボクスターは明らかに911とは異なるアピアランスに加えて、中央に重量物を配置したバランスのとれた重量配分により、洗練された運動性能を実現しています」とジャン・ロスは振り返る。
Porsche 718 Cayman GT4
ポルシェ 718 ケイマン GT4
ドライビングプレジャーの追求という変わらない精神
ボクスターとケイマンは大ヒットを記録。2016年には第4世代となる現行モデルの「718」がデビューした。718の外観は550スパイダーを思い起こさせ、当時と同じ4気筒エンジンをミッドに搭載するが、そのパワーユニットは最新のターボチャージャーで武装される。
そして2019年、420hpを発揮する水平対向自然吸気4.0リッター6気筒エンジンを搭載した「718ケイマンGT4 」と「718ボクスタースパイダー」が登場した。
この2台は、911 GT3やカップカーでの経験がフィードバックされ、大幅に鍛えられた足まわりやシャシーを採用。アップデートしたエアロダイナミクス、ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント(PASM)やポルシェ・スタビリティ・マネージメント(PSM)などの最新デバイスを採用し、よりレーシーなドライビングプレジャーが提供される。
「私たちは、真のポルシェ・ファンのためにこの2台を開発しました。彼らはスペックだけに注視することはありません。純粋なドライビング性能に惚れて、手に入れるのです」と、アンドレアス・プレウニンガーは自信たっぷりに語った。
914から50年。ポルシェのミッドシップスポーツは当時では考えられないほどの安全性と高性能を手に入れた。しかしドライビングプレジャーを追求するという基本精神は、パイオニアの914も最新の718も少しも変わらないのである。
RRではなくMRだからね
Posted at 2019/09/30 19:39:10 | |
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ポルシェ | 日記
2019年09月30日
先日の
同乗試乗を満喫して頂けたでしょうか~
に合わせてショックとタイヤを入れ替えたんですよ
もう去年から?溝はあるけど劣化が酷いっていうのは認識して日常的にタイヤは見ながら乗っていたんですが、色々あって日常的に通勤でクルマ使わなくなったのもありそのままだったんですよ
でも、オフ会で皆が乗るのにそのままって訳にはいかないじゃん?
だってこんなだよwww
なんで内側がこんなに酷いかっていうと
劣化してきていた中古タイヤを逆組して見える面に劣化の少ない内側をもってきて使っていたので
BRIDGESTONE ECOPIA ECOPIA EX10 205/55R16
組んでから4年だけど、そもそも中古スタートですので…
今は
FALKEN ZIEX ZIEX ZE914 215/45R17
コイツに履き替えてあるので
STIサーキットドライブに行きます♪
Posted at 2019/09/30 11:30:57 | |
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日記 | 日記
2019年09月30日
MAPLUSキャラdeナビ、「レールガン」御坂美琴&白井黒子の提供開始
エディアは、同社が運営する徒歩・カーナビアプリ「MAPLUSキャラdeナビ」にて、アニメ「とある科学の超電磁砲(レールガン)T」から、キャラチェンジセット「御坂美琴(CV.佐藤利奈)」と「白井黒子(CV.新井里美)」の提供を9月27日より開始した。
MAPLUS キャラdeナビは、基本利用料無料のナビアプリ。キャラチェンジセットを購入することで、声優陣の演じる個性豊かなキャラクターへ切り替えることができ、それぞれの世界観に合わせたセリフや、案内表示ボタン・背景などとともに目的地まで案内してくれる。また、車の走行中だけでなく徒歩でのナビゲートにも対応するほか、利用シーンに合わせて案内音声以外のセリフもキャラクターが話しかけてくれ、楽しくナビゲートする。
とある科学の超電磁砲は、ライトノベル「とある魔術の禁書目録」のスピンオフマンガが原作。超電磁砲(レールガン)の異名を持つ御坂美琴が学園都市で巻き起こる事件を解決していく。
今回のキャラチェンジセットでは、「何、不安そうな顔してんの? 私にだってナビくらいできるわよ」「ジャッジメントですの。あなたが違法運転なさいませんよう、ナビをさせていただきますわ」など、御坂美琴(CV.佐藤利奈)と白井黒子(CV.新井里美)が楽しく目的地までナビゲートしてくれる。
黒子だけでも良かったのですがw
Posted at 2019/09/30 10:17:51 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2019年09月30日
NMB48のキャラチェンジセットが登場
案内音声や表示を好みに変更できるスマホ向けカーナビアプリ、「MAPLUSキャラdeナビ」のキャラチェンジセットに人気アイドルグループ「NMB48」が登場!REPORT●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)問い合わせ:エディア電話:03-5210-5801
MAPLUSキャラdeナビ……無料(アプリ内課金あり)
NMB48 白間美瑠キャラチェンジセット……1600円
MAPLUSキャラdeナビは本格的なナビ機能を備えたスマホ向け(iPhone/Android)カーナビアプリ。「キャラチェンジセット」を購入することで、音声や画面表示をすべて着せ替えられる。
これまでのキャラチェンジセットはアニメーションコンテンツがほとんどだったが、今回新たに人気アイドルグループ「NMB48」が登場。その第1弾としてセンターである「白間美瑠」さんのキャラチェンジセットがリリースされた。
まるで白間さんが助手席から行き先をガイドをしてくれているような楽しい道案内が展開され、連続ログインや記念日などイベントに合わせたボイスも多数用意。さらに白間さん由来の場所で聞ける特典ボイスも収録しているという。地図やメニューの表示も専用デザインに変更される。
なお、今後もNMB48メンバーのキャラチェンジセットを追加予定。最新情報については公式ツイッターで随時案内を行う。
Posted at 2019/09/30 10:14:29 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2019年09月30日
単なるカッコつけ? 市販車が標準装着するリヤウイングは公道しか走らなくても意味はあるのか
一部のスポーツカーに標準装着されているリヤウイングだが……
日産GT-R(R35)やスバルWRX STIなど、一部のスポーツカーに標準装着されているリヤウイング。サーキット走行ならともかく、速度域の低い一般道や、高速道路を法定速度(MAX120km/h)で走る程度なら、あってもなくても大して違いがないのでは? 事実、リヤウイングなんてついていないクルマのほうが圧倒的に多いわけだし……と思っている人もいるだろう。
たしかに、空気抵抗は速度の二乗に比例するので、エアロパーツの効果を速度域の低い一般道で実感するのは難しいかもしれない。しかし、燃費などの兼ね合いもあり、自動車メーカーによる空力面の研究は進んでいて、その効果は折り紙つき。じつは空力的には決して小さくはない仕事をしているといっていい。
ウイングの効果というと、“ダウンフォース”というのが頭に浮かぶが、そのダウンフォースの反対は、リフトフォース=揚力になる。揚力を発生させるエアロといえば、飛行機の翼が代表的だが、飛行機の翼は上面が凸状で、下面がほぼフラット。こうした形状をしているために、翼の上面を通る空気の流速は、下面を通る空気の流速よりも速くなり、ベルヌーイの定理によって、上面側に負圧が生じ、揚力が発生する。
セダンやクーペのボディも、飛行機の翼と同じように側面から見ると、上側が凸状で下側が平らな形をしているので、基本的には揚力を発生しやすいカタチになっている。そのため、空力パーツがついていない普通の乗用車は、100km/hで走行すると約60kgのリフトフォースが発生するといわれている。
つまりタイヤにかかる荷重がそれだけ減るということで、高速になればなるほど、フワフワとした頼りない手ごたえになっていく……。そうしたクルマにリヤスポイラーやリヤウイングをつけると、揚力が軽減できるので、操縦安定性は確実に向上する。
スポーツカーだけでなく燃費重視のエコカーも空力を重視している
たとえば、純正で4段階の可変リヤウイングを装着した、日産スカイラインGT-R(R33)の場合、ウイングを一番寝かせた状態でも、後輪の揚力係数(CLr)は、-0.03。揚力をゼロにするだけでなく、わずかだがダウンフォースを得る仕様になっている。ちなみにウイングを一番立てた場合のCLrは、ー0.14。その代わり、空気抵抗係数(Cd)も増えて、Cd値は最低0.35、最大0.39となる。
レーシングカーでもそうだが、空力の難しいところは、空気抵抗とダウンフォースが、トレードオフになってしまうところにある。とはいえ、100km/h走行時に、リフトフォースがゼロkg=ゼロリフトと、リフトフォースが60kgもあるクルマでは、操縦安定性は大きく違うわけで、レーシングカーのようにダウンフォースまでは得られなくても、ゼロリフトの空力特性というのは、乗用車にとってもありがたいこと。
最近ではスポーツカーだけでなく、燃費重視のエコカーも空力チューンに力を入れているので、トヨタのプリウスなどは2代目の20プリウスから、ゼロリフトを達成。日産リーフも2代目 ZE1型でゼロリフトを実現している。
余談だが、国産車初の「ゼロリフト」を達成したのは、ホンダの初代シティのシティターボ。トールボーイといわれた初代シティが、ゼロリフトのパイオニアだったのはちょっと意外だったのでは? (Cd値は0.40)
少々話が逸れてしまったが、空気の抵抗は、前述の通り速度の二乗に比例する。70km/hで走った場合でも、クルマの全走行抵抗の1/4~1/3は空気抵抗になるので、まともなリヤウイングなら、70km/hぐらいから操安性に貢献してくる。
また、標準でリヤウイングを装着しているクルマは、リヤウイングがあることを前提にサスペンションのセッティングやタイヤのチョイスを行っているので、それらとウイングが一体になって、シャシー性能を支えているということを覚えておこう。
気持ちというか気分っていう部分は重要でしょう?
Posted at 2019/09/30 00:41:14 | |
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