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2018年04月11日

まずは現車を見てからだろうけど、大きくなって今までフォレスターに興味が無かった人も見るようになるのかな?既存のフォレスターユーザーをXVが取り込めるのかわからんけど

まずは現車を見てからだろうけど、大きくなって今までフォレスターに興味が無かった人も見るようになるのかな?既存のフォレスターユーザーをXVが取り込めるのかわからんけど 【新車】はやくも日本上陸!ニューヨークオートショーで公開された「新型スバル・フォレスター」

2018年3月28日、アメリカ・ニューヨークで開催されたモーターショーにおいて、スバルは新型フォレスターを世界初公開しました。コンセプトカーではなく、2018年秋より販売予定の量産モデルを公開したのです。

そしてニューヨークオートショーでお披露目された、数えて5代目となる新型フォレスターが、はやくも日本上陸です。日本での販売状況からするとスバル・ラインナップの2番手、3番手といったイメージかもしれませんが、じつはグローバルで見るとスバルのエース。同社における新車販売の約1/3はフォレスターだというのですから力が入らないわけはありません。

車体の基本となる骨格は、インプレッサから採用されている「SGP(スバルグローバルプラットフォーム)」、エンジンはついに直噴化された2.5リッター水平対向エンジンです。インプレッサやXVのレベルアップした走りから想像するに、SGPの実力は高く、最低地上高220mmを確保した、この本格SUVにおいてもオールマイティに満足いく走りが期待できることでしょう。

ホイールベースを延長、幅も広げたボディは、それぞれ前後左右キャビンスペース拡大に活用。たとえばホイールベースは前型比30mm伸びていますが、前後のオーバーハングを削ったことで全長は15mmしか伸びていません。取り回し性を犠牲にせず、居住性を向上させています。

さらにテールゲートを大型化することで開口部を大幅に広げ、ラゲッジの使い勝手を良くしています。キープコンセプトに見える外観のコンセプトは「モダンキュービックフォルム」というものですが、まさに高効率なパッケージを内包したスタイルになっています。それでいて、ディテールの工夫により実用一辺倒に見せないルックスとしているのもポイントです。

さらに悪路走破性については「X-MODE」を進化させているのも見逃せません。現行型に搭載される「X-MODE」は1パターンでしたが、新型フォレスターではスノー・ダートとディープスノー・マッドと、路面に合わせて2パターンを用意しています。これにより、従来は別途トラクションコントロールを切らなければ脱出できなかったようなシチュエーションでも「X-MODE」の操作だけで対応できるようになったといいます。

スバルのコアテクノロジーである「アイサイト」も進化しています。前方をステレオカメラで、後方をミリ波レーダーで検知するというシステムの基本や、それにより自動ブレーキや渋滞対応ACC(追従クルーズコントロール)を利用できるといった点では従来モデル同様ですが、今回のトピックは「ドライバーモニタリングシステム」を初搭載したこと。

自動運転時の事故が社会問題として注目を集めていますが、ACC作動時にドライバーがわき見や居眠りをすると大きな事故につながりかねません。そこでインパネ中央に置かれた赤外線カメラでドライバーの様子を常にチェック、たとえば目を閉じそうになると警告を発することで安全なドライブをサポートするというものです。

さらに、顔認識機能を持たせることで、ドライバーが座っただけでシート位置やミラーの角度などを合わせるという便利な機能も搭載しています。

北米でのライバルはトヨタRAV4やホンダCR-Vというフォレスター。いずれのライバルも日本導入が噂されていますから、日本市場でもライバルとして切磋琢磨することになりそうです。日本仕様も基本的には、ほぼこのまま(もちろん右ハンドルになります)という新型フォレスター、国内での正式発表は初夏の頃となりそうです。

■新型フォレスタースポーツ(米国仕様)主要スペック全長:4625mm全幅:1815mm全高:1760mmホイールベース:2670mm乗車定員:5名最低地上高:220mmエンジン形式:水平対向4気筒DOHCガソリン直噴エンジン型式:FB25総排気量:2498cc最高出力:182hp/5800rpm最大トルク:176lb-ft/4400rpmタイヤサイズ:225/55R18

(山本晋也)




スバル新型フォレスターの北米仕様を日本初公開

3月14日にティザーサイトがオープンし、現地時間3月28日にニューヨーク国際自動車ショーで世界初公開となった新型フォレスター(米国仕様)が、日本でもメディア向けに披露された。

米国市場の屋台骨

4月9日、ニューヨーク国際自動車ショーで公開された新型フォレスターが日本でも初お披露目となった。もちろん先に公開されている米国仕様ではあるが、日本での初公開だけに注目度は高い。

 岡田貴浩広報部長による概要説明では、1997年のデビューから現行モデルである四代目までの歴史を振り返りつつ、グローバルでの販売台数推移とメイン市場である米国でのスバル車におけるフォレスターの販売比率、日本市場の販売比率が紹介された。日本ではモデル末期ということもあり、2017年度の販売比率が減少しているものの、アメリカではそのような傾向もなくアウトバックと並んで高い比率を占めている。現行モデルがデビューした2012年から米国市場では販売台数も一気に増加しており、米国仕様が真っ先に公開されたのも頷ける。

冒険心をもうひと押し

 新型フォレスターのコンセプトは『世代を超えて元気で若々しく活動的な気持ちを駆り立てるクルマ』。ユーザーがフォレスターに寄せる「どこにでも行ける、どんな場所でも使える」という信頼をベースに、デザインや機能性で冒険心を後押し。家族や友人と共有する豊かで快適な空間が活動的な時間をもたらす、「Stir of Adventure」「Comfort for Loved Ones」というふたつのテーマが込められている。

 それは活動的な愉しさをボディラインで表現するとともに、SUVらしい背の高さ、如何にもモノが詰め込めそうなモダンキュービックなデザインに集約されている。さらに、ルーフレールやクラッディングパネルにアクセントカラーを施すことで、スポーティでアクティブな印象を高めている。
 
 インテリアでもふくよかでゆとりを感じる造形がSUVらしい逞しさや安心感を生み、開放感のある空間を演出。もちろん、スバル車の共通美点である視界の広さ(=死角の少なさ)は、より優れたものになっている。

「Stir of Adventure」荷物を積んで出かけよう!

 新型フォレスターは荷室まわりを中心に使い勝手を向上させてきた。荷室開口幅が1300mmと現行モデルから実に+134mmと広がっており、荷室フロアの拡大と合わせてこれまで斜めに入れていたゴルフバッグを真横のまま積み込むことができるようになっている。積載容量としては520Lを確保し、リヤシートを倒さずともゴルフバッグや大型スーツケースを4つ積み込むことができる。リヤシートは従来と同じく6対4分割可倒式でフラットな荷室を実現。荷室側からもワンタッチで倒すことができる。
 
 さらに、新開発のパワーリヤゲートは開閉速度が向上したほか、ドアロック連動スイッチをスバル車として初採用としたのがトピック。ワンアクションでゲートを閉めて施錠まで行なわれるのはありがたい。
 
 また「SPORT」グレードにはリヤゲートの開放に連動した作業灯を用意しており、スバル初のLED光源の採用と合わせて夜や暗いところでの作業性が向上している。荷掛けフックも増設されており、地味ながら実用性は確実に向上していると言えるだろう。

 ルーフレールにはタイダウンホールを設け、リヤドアの開口幅を広げたうえ開口部に大型ステップを設けることで、ルーフレールへの荷物の積みやすさにも優れている。

 いずれも派手さこそないがユーザーの使用実績に基づく着実な進化であり、スバルらしい実直さを感じさせるポイントだ。

 これら数々の仕立ては、推測ではあるが、グレードによる違いはあったとしても日本仕様にも踏襲されだろう。少なくとも荷室寸法、ルーフレールや大型ステップなどの装備で違いが出るとは考えにくい。荷室の使い勝手や積載性に関しては日本仕様も期待大だ。

荷室寸法(従来比)
高さ:884mm(±0mm)
フロア幅:1100mm(+27mm)
フロア長:908mm(+35mm)
最大開口幅:1300mm(+134mm)
荷室容量:520L(+15L)

米国仕様、日本でのアンベール

 今回公開されたのは米国で展開されるグレード「TOURING」と「SPORT」の2台。それぞれ機能や外観が少しずつ異なっており、「TOURING」がより上質な豪華モデル。「SPORT」にはその名の通りスポーティな外観が特徴となっている。

 インプレッサ、XVに続きスバルグローバルプラットフォーム(SGP)を採用したボディサイズは現行モデルから僅かながら拡大されており、室内スペースが拡充されている。特に33mm延長したホイールベースは後席の室内空間に充てられた。20mm拡大した全幅はそのまま左右席間距離に充てられ、前後席ともに「全ての乗員が愉しい空間」の実現に貢献している。

 米国を主戦場にするフォレスターだけにモデルチェンジで大幅なサイズアップとなるかと思いきや、大型化を最小限にとどめているのは、米国市場にはさらに大きなアセントが存在していることが関係しているのかもしれないが、取り回しを考えれば日本のユーザーにとってはありがたい。

パッケージング(従来比)
全長:4625mm(+15mm)
全幅:1815mm(+20mm)
全高:1730mm(-5mm)
ホイールベース:2670mm(+30mm)
フロントオーバーハング:965mm(-10mm)
リヤオーバーハング:990mm(-5mm)
左右席間距離:740mm(+20mm)
後席スペース:946mm(+33mm)

ドライブトレーンは2.5L直噴ガソリンエンジン+7速CVT

 搭載されるエンジンはFB25型 2.5L水平対向DOHC直噴ガソリンエンジンのみ。従来の2.5Lエンジンから実に90%の部品を刷新した新開発のエンジンだ。182ps/5800rpmの最高出力と176lb-ft(24.3kgm ※編集部換算値)/4400rpmの最大トルクを発揮。現行モデルからは12ps向上しているが、同クラスのライバルと比較してずば抜けた数値ではない。しかし、加速性を高めスポーティな走りを実現しているのは、マニュアルモードを7速化した新型CVTによるところが大きい。

 リニアトロニックと呼ぶスバルのCVTは、新しいチェーンとプーリーによるレシオカバレージの拡大や新形状のミッションケース、新型のオイルポンプの採用など多岐に渡る改良で、ドライブトレーンの大幅な性能&質感向上を果たしている。

 同時にSI-DRIVEを最適化。I-MODEとS-MODE(「SPORT」はS♯-MODE)を設定し、ドライビングプレジャーを追求している。

 もちろん、全車スバルの十八番であるシンメトリカルAWD。悪路での駆動を統合制御するX-MODEは制御を最適化し、より悪路走破性を高めているだけでなく、操作インターフェースがわかりやすくなったのも特徴。
というのも、雪道やアイスバーンなどの滑りやすい路面と砂利や河川敷などの未舗装路では、従来型ならX-MODEとTCSを両方ともオンに。深雪や泥濘、砂地などのタイヤが埋まるような状況ではX-MODEをオンにしつつTCSはオフにする……というような操作が必要だった。オフロードをよく走るユーザーには自明の設定ながら、一般のユーザーにはこの操作がわかりづらく、折角のX-MODEが有効活用されていないというケースがあったとか。

 そこで、X-MODE+TCSオンを「SNOW・DIRT」に、X-MODE+TCSオフを「D(ディープ)SNOW・MUD」にすることで操作を簡略化。誰でも簡単にX-MODEの恩恵を享受できるように工夫している。
S
 UVとしては十分な220mmという最低地上高はもちろん、アプローチアングル、ディパーチャーアングル、ランプブレークオーバーアングルもしっかり確保されており、X-MODEと合わせて行動範囲を広げてくれるのは間違いない。

クルマがドライバーを認識する新たなシステム

 安全面でのスバルのアドバンテージは大きい。スバルが力を入れてきた優れた視界性能、SGPがもたらす高剛性なボディは衝突安全性能はもちろん、進化した足まわりと新採用のVGR(Variable Gear Ratio)ステアリングギヤボックスの組み合わせによる優れたハンドリングがもたらす危険回避性能は世界屈指のレベルに到達している。アイサイトに代表される先進安全装備と合わせて、USNCAPやIIHSの総合評価最高ランクを獲得できる性能を達成している(社内試験結果)という。

 さらに、新型フォレスターにはクルマがドライバーを認識し、快適さや安全性を高める新システムを採用しているのが大きなトピックだ。

「ドライバーモニタリングシステム(米国仕様システム名称:DviverFocus)」は、マルチファンクションディスプレイ(MFD)上部に設置された赤外線カメラにより、ドライバーの目と口を認識。その状態により、ドライバーの脇見や居眠りを検知してメーター内のディスプレイとMFDで注意を促してくれる。ドライバーの運転負担を軽減してくれるアイサイトツーリングアシストがあるだけに、抗いがたい人間の本能(睡眠)まで踏み込んだ安全装備と言えるだろう。アイサイトとのより深い連携によるさらなる高機能化への期待も高まるシステムだ。

「ドライバーモニタリングシステム」は安全性向上のみならず、おもてなしも提供してくれる。カメラで認識するドライバーを登録することで、そのドライバーが設定したシート位置やドアミラー位置、エアコン、燃費表示を乗り込むと同時にドライバーに合わせてセッティングしてくれるのだ。登録できるのは最大5人までで、利用する家族が多いとありがたい設定だ。惜しむらくはステアリングのチルトとテレスコピックが電動調整式ではなく、連動して動いてくれないことだろうか。

期待の日本仕様は……?

 今回公開された米国仕様は2018年秋の販売開始が予定されている。日本仕様の発表や販売時期についてはまだ公開されていない。米国では「TOURING」と「SPORT」の2グレード展開で、ドライブトレーンは共通ながら、装備や外観がキャラクターに合わせて差別化されている。フォレスターはスバルがグローバル戦略車と位置付けているだけに、おそらく、日本でもグレードごとの差や環境の違いによって異なる点はあっても、米国仕様とそれほど大きく違いはないのではないだろうか。

 全方位で着実な正常進化を果たした新型フォレスターだが、それだけに日本仕様の発表時には何かプラスアルファを期待したくなる。発表が待ち遠しくてたまらない。




【河口まなぶの眼】新型フォレスター、見た目はキープコンセプトでも総合力は大幅に向上している

現地時間28日(日本時間3月29日)のNYIAS(ニューヨーク・インターナショナル・オート・ショー)で、スバルは同社の基幹車種フォレスターの新型モデルを発表した。文・河口まなぶ

新型フォレスターをニューヨークで発表した理由

スバルがフォレスターをニューヨークで発表した理由は、アメリカ東部でスバルの人気が特に高いのに加え、アメリカこそがスバルにおいての最大市場だからだ。
そしてスバルにとって、フォレスターは最も販売台数を稼ぎ出す車種。そして当然、ここアメリカでの販売が最も多いことになる。もはや必然といえる発表の場なのである。
実際に今回のプレスカンファレンスにも、かなりの数のプレスをはじめ、多くの自動車関係者がフォレスターの発表に集まっており、いかにこのモデルに対して関心が高いかがわかる。


新型フォレスター、乗員すべてが快適に感じる走りを追求

今回で5代目となる新型フォレスター最大の特徴は、スバルの新代アーキテクチャであるスバル・グローバル・プラットフォーム(以下SGP)を採用したことだろう。SGPは、2016年のインプレッサで初採用され、2017年のXVを経て、SGPを使用した第3の新世代モデルとして送り出された。
新型フォレスターの3サイズは、全長4,625mm×全幅1,815mm×全高1,730mm(ルーフレールなしは1,715mm)と、先代に比べひとまわり拡大されている。そしてこのサイズアップをいかして、クラストップの快適性と安全性を両立した。
今回のフォレスターのPGM(プロダクト・ジェネラル・マネージャー)である布目智之氏は今回の新型フォレスターではまず、「これまでのフォレスター・ユーザーの方を大切したモデルチェンジを心がけた」という。
中でも特に「運転する自身はもちろん、同乗する家族や仲間の快適性を意識している方が多いことを受けて、新型は、同乗する乗員も含めて快適を感じてもらえる走りを追求した」という。結果、室内の居住性においての開放感や実質的な寸法、そして乗り心地等などあらゆる点を徹底的に追求して開発した。


デザイン、メカニズム…総合力が大幅に向上

デザインは基本的に先代のイメージを受け継ぎつつ、より力強さやギアとして機能性の高さを強調するデザインとされた。中でもスポーツというグレードでは、ボディの下回りやインテリアの一部にオレンジの差し色を用いて、フォレスターのアクティブなキャラクターをより印象付ける演出がなされる。
デザインを担当した大関透氏は、「特に今回は開放感や荷室の広さを意識して機能を高めました。それをして我々はモダンキュービックフォルムというワードを用いて表現しています。つまり室内はキュービック=機能的な四角いスペースを確保しつつ、内から湧き出る筋肉のようにフェンダーを形作り、キャラクターラインを入れて、SUVらしさをより強く表現しました」という。
メカニズムではエンジンが2.5Lの水平対向4気筒直噴となったのがトピック。これは既存の3.5Lから部品を約90%刷新した上に直噴化され、環境性能を高めつつも、出力とトルクを向上した。

ユニークなのはスバル初の乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」を備えたこと。これはドライバーの運転状況をクルマ側で判断する機構。ダッシュボード上に備えたモニターがドライバーを常に監視し、居眠りや脇見時に注意を促し安全運転をサポートする。
またドライバーが誰かを判別し、それぞれのシートポジション、ドアミラー角度、空調設定を自動調整する機能を5人まで登録できる。
新型フォレスターはウェブ上では、先代とあまり変わらないという意見も多く見受けるが、実車を目にすると、新世代のアーキテクチャであるSGPによって、デザイン、使い勝手、走り、快適性、安全性など、あらゆる部分でクラスの頂点に相応しい進化を果たし、総合的に大幅な商品力向上を果たしているのである。
あわせて日本国内では既に、ディーラーでも新型登場がアナウンスされおり、パワーユニットも他に2.0Lエンジン+マイルドハイブリッドが存在すると噂される。
そうした状況から察するに、発表こそアメリカだったが、実際にユーザーの手に届くのは生まれ故郷の日本が最初になりそうだ。




【ムービー】大きすぎてもダメ! スバル新型フォレスターのデザイナー大関 透さんにインタビュー

運転のしやすさはそのままに快適性などを向上させた

 スバルの人気SUV、フォレスターの5代目がニューヨークオートショーにてワールドプレミアされた。ボディサイズはキープコンセプトだが、車内は広くなって快適性は向上している。しかし、運転のしやすさなどの視界の良さは、歴代モデルのユーザーでも違和感なく運転ができるように配慮されているという。

会場にてデザインを担当した大関 透さんに、モータージャーナリストの山本シンヤさんがインタビュー。その模様を動画でお届けしたい。







【ムービー】SGPで走りの良さもアップ! スバル新型フォレスター開発責任者の布目智之さんにインタビュー

室内の寸法を決めてからから最適なボディサイズを導き出した

スバル新型フォレスターがアメリカ・ニューヨークオートショーで発表された。フロントマスクなどは先代モデルにも似たエクステリアデザインが与えられているが、どんなところが進化したのだろうか?

自動車ジャーナリストの山本シンヤさんが開発責任者の布目智之さんに、キープコンセプトとしたところ、そして進化させたところなどについてお話を伺った。詳しくは動画をご覧頂きたい。






スバル フォレスター 新型、ドライバーモニタリングシステムに注目すべき理由

スバルは9日、ニューヨークモーターショー2018で発表した新型『フォレスター』北米仕様の日本国内でのお披露目を行った。ここでは新たに搭載されたドライバーモニタリングシステムについて取り上げたい。

今回スバルが発表したシステムは、ダッシュボード中央に設置されたマルチファンクションディスプレイ(MFD)にカメラを仕込み、運転中のドライバーのわき見と居眠りを検知して警告を発してくれるもの。他にも、5名までのドライバーの顔を登録でき、搭乗するときに顔認識をして、シートポジションやドアミラーの位置調整、エアコンの設定、MFDに表示される個人の燃費情報などを自動で切り替えてくれる。

輸入車などにはシートとミラー位置(+チルトステアリング)のメモリ機能を持つものがあるが、フォレスターのドライバーモニタリングシステムは、それ+アルファの機能を顔認識で自動的に行ってくれる。なお、エアコンの設定はドライバーごとの好みをプリセットするのではなく、最後の設定状態を再現。プリセット方式は、天気や季節が変わるごとに調整が必要になるので、前回の使用状態を再現してくれるこの方式のほうが合理的だ。

顔認識には赤外線カメラを使っているので、夜間やサングラスでも問題ない。サングラスは赤外線の透過率が50%あれば認識可能だという。開発段階のテストでは、市販のサングラスの8割以上は問題なかったそうだ。

顔認識は、ドアロックを解除して運転席のドアを開けたときから開始する(イグニッションがOFFでも機能する)。そのまま搭乗すれば認識できるので、特別な動作や時間は必要ない。ドアを閉めると誰を認識したかをMFDに表示し、それぞれのシート位置などを調整し始める。

大衆車ほど、1台を家族で利用する可能性が高いので、シートメモリこそコンパクトカーやミニバンに必要な機能だ。これが北米仕様ながらフォレスターに搭載されたのはうれしい。

ドライバーをカメラで撮影し、運転への集中度、居眠りなどを検知するシステムはすでに実用化されている。乗用車ではまだ珍しいとはいえ、長距離バスやトラック、タクシーなどの運行管理システムでは比較的一般的な機能になっている。フォレスターのドライバーモニタリングシステムの特徴は何だろうか。

まず、カメラは光学式のカメラだけでなく近赤外線カメラを搭載している点を挙げたい。光学式のカメラはMFDの中央。近赤外線カメラはMFDの右(北米仕様:右ハンドルの車なら左になる)に配置される。カメラは広い範囲を撮影するものでドライバーだけでなく助手席の状態も撮影できるようになっている。近赤外線カメラはドライバー方向を集中して撮影する。

わき見の検知は、目、鼻、口の向きを識別することで行う。居眠りは目の開き具合(開眼度)を画像で計測することで行う。これらの計測により、ドライバーの状態を「居眠り」「強い眠気」「わき見」「眠気」の4段階で識別する。いまのところ、音とディスプレイ表示による警告のみで、ドライバーモニタリングシステムが直接アクセル・ブレーキ・ステアリング操作に介入することはない。しかし、アイサイトとは連携しており、例えば眠気やわき見を検知している状態は、アイサイトが発する警告やブレーキ等への介入タイミングを早くするように制御される。

なお、ドライバーモニタリングシステムは、サプライヤーから供給を受けるのではなく、独自設計・独自開発だ。ただし、カメラや画像認識については三菱電機の技術を利用している。三菱電機はモーターやバッテリーの技術だけでなく、V2X、センサー技術、画像認識技術、さらには準天頂衛星による高精度測位システム(QZSS)の技術と高精度3次元マップ処理の技術で先行する隠れたCASE技術サプライヤーだ。スバルの安心・安全には抜かりがない。

フォレスターのドライバーモニタリングシステムにあえて注目したのは、これだけではない。拡張性と将来を見据えたもので、今回の安全運転支援やインテリジェントなユーティリティとしての装備以上の広がりを感じたからだ。

まず、アイサイトとの連携は、自動運転支援から高度な自動運転への進化を強く示唆している。現状で衝突被害軽減ブレーキ(AEB)、レーンキープアシスト(LKA)、アダプティブクルーズコントロール(ACC)などを搭載する車両は少なくないが、これらは積極的な協調制御までは行われていない。ADASの延長であれば、これら個別機能をアドオンしていく形でもよいが、自動運転と呼べるようなシステムでは、複数の機能を統合制御する必要がある。

現在、ADASからレベル3(以上)を目指す車両開発において、必要な機能をまとめてひとつのシステムとして開発するアプローチがある。既存のADASコンポーネントを利用するものの、全体のネットワークや制御システムなどはほぼ新規設計となる。

これに対し、各ADASコンポーネントの自律性が担保され、それらを連携させるアプローチも考えられる。フォレスターのアイサイトとドライバーモニタリングシステムのリンクはこれに近い発想といえる。

どちらのアプローチが優れているかという話ではないが、後者のほうがよりモジュール開発が可能で、システムの冗長性や信頼性が高まる可能性がある。前者はいわば中央集中型の自動運転で、一部の故障が全体のトラブルや停止につながりやすい(そうしない設計も可能だが、通常システムを二重化するなど大掛かりになる)。コンポーネントが分散・自律的に機能していれば、最小限の縮退運転が可能になる。例えば、自動運転全体を制御するECUになんらかのトラブルが発生した場合、前者のアプローチでは自動運転機能全体を停止する必要がある(フルマニュアルに戻す)が、後者はAEBだけは自律できるACCは生きているという状態で済ませることができる。

もっと各論的な部分でいえば、カメラを赤外線と光学の二重構成にしたことは、将来的に防犯や顔認証への発展可能性があるといえる。赤外線カメラによる防犯カメラ、登録ドライバー以外のアクセス制御に応用可能だ。

もちろん、スバルが今後どのようなアプローチでADASや自動運転を進化させていくかはわからない。しかし、あくまでドライバーの存在にこだわり、安全機能の延長として自動運転を考える独自の設計ポリシーを貫くスバルである。ドライバーモニタリングシステムやそれに続く技術が楽しみだ。
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Posted at 2018/04/11 09:13:28

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