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Ameotokoのブログ一覧

2020年12月01日 イイね!

セロリ乗りの護符


ゴーシュは町の活動写真館でセロを弾く係でした。けれどもあんまり上手でないという評判でした。


宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」




ひとは誰しも護符を持っている。

それは自身を規定する枠。此岸へと係留するささやかなボラード。

特別なものである必要などなく、等しく刻まれてゆく時間の順列のなかで我々は、折々に護符もてあそび、想起して自らが何者であるかを思い起こす。あるいは何者でないかを。

それはサラセン人の掌。

シラノ・ド・ベルジュラックの机上で踊る羽。

オマル・ハイヤームの水晶体に映じた鳥たち。


それは誰にとっても個人的なもの。

病室で天井を見つめる祖父の相貌か。

または第三惑星の公転が予言する季節の訪いと、今年初めて袖を通した夏服の肌触り。

はたまた愛した女の忘れ得ぬ面影か。



何を見ても何かを思い出す。と言ったのは誰だったろう...

どのようなかたちもしくは想念として身に纏われているのであれ護符は、そんなものを必要としなかった恐れ知らずの傲慢な若さへの若干の嫉妬と気恥ずかしさ、分別と成熟、そして退屈さを我々に約束してくれる。




私の護符のひとつは時代遅れの筆記具。




古いものばかり好きになる。


廉価な樹脂の胴体に鉄製のペン先。




精緻な手作りでもなく、特に希少でも高価でもない軽すぎる書き心地。




相応しく私を規定する私という枠。護符。

首にさげて気軽に持ち歩くことができる私の係留杭。




それが私のなにを規定しているのか、数多く抱える問いと同じく、答えを知ろうとは思わないのだけれど。




そして私はまた、新たな護符を手にすることになった。




どこに行くにも傍らに置き、肌身離さず持ち歩く。

私の背中を押し、時に寄り添い、時に力強く私を支える。

不確かで頼りなく存在の揺らぐ私を保持する。

観念的に、思惟的に、形而上的に.....てゆーか正確には物理的に自立しないケロリを保持する....






まじなんなのコイツ?

いつまでワダツミに支えられてるつもりなの?

ずっと扶養に入ってるつもりなの?

女房気取りとかまじ引くんですけど。

自立しようという気概が感じられない。

ニートかよ.....





スタンド着脱は簡単なんだけど、外したスタンドをバックパックに留めるとかそういうプロセスが結構手間です。

まあ、しょうがないね。

「大いなるコロリの軽量化は、大いなるダルさとか手間とかを伴う」ってスパイダーマッ!も言ってた気がそこはかとなくするしね。








最近、前にもまして七輪が楽しいです。





ケロリに七輪に。完全に快楽に爛れて火と硫黄案件。


どなた様もお風邪など召されませんよう。


雨男 拝
2020年11月17日 イイね!

キャブと修羅


わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です

宮沢賢治「春と修羅」




どーも。

万年機械音痴のアメオトコでございます。


さてもさても、「その双輪で大地を踏み締めているより地面に横たわっている時間のほうが長いんじゃないか?」とまことしやかに囁かれる我が家の不憫なケロリ。


性能に不満はないものの、軽量化という名の獣に魅入られたワダツミは、3.5kgあるステキなサイレンサーを公称2kgのブツに交換する以外ない....強いられているんだ....

ついでに、低回転で粘ってくれて素晴らしい純正の負圧キャブも強制開閉式へ交換。

ぱちんと吹け上がって欲しいのです。


取って付けるだけなので、別に大したことでもないはずなのですが、そんなワテクシの前に立ちはだかるのが、このキャブとヘッドを連結しているインシュレーターのボルト......



(拾い物画像)


張り付いてんのよ.....

んでこじったのかナメてんのよ......






「ふぇぇ。どうしたやいいのかわかんないよぅ・・」

「ネジの頭に金属溶接して回せばいいよ」

「なにそれ!そんなこと出来んの!?凄えな!!」

「......」

「......」

「.......やれば?」

「.........は?」




嘘でしょ。ワダツミがやんのかよ。


やるのです。


何故か最近、旋盤や溶接までやらされるのです....





そんなわけで、まずはステンレスの長ナットを半分に切断。

フレームの表面を磨いて、溶接します。

一応、取り外せるように溶接。

ちょっと歪んでる.....まいっか♪(性格が出る

ポン付け。




それは燃料タンクとゆーにはあまりに大雑把過ぎた....(位置決め的にも品質的にも

容量3L..(ゴクリ....








.......いやいやいや!

キャブ!

キャブの交換!



ついでにエアインダクション・システムとかいうよくわかんない装置を除去。






(拾い物画像)


穴が開くので旋盤でキャップを作ってブッ刺す。




エアクリ側もブッ刺す。




面倒で露出部を磨いていないからトゲトゲしていて痛い。

完璧である。





....だからキャブ!

キャブと排気の交換!!





プレス機でステーを曲げて溶接。

ゴネゴネ試行錯誤して....

おりゃー。ダウンフェンダー。

タンクがスカスカでスペースができたので、ハンドルの切角も増大。




サンダーでストッパーを削り倒す。




凄まじいキレ...(恍惚









時間なくなっちゃった....



なんとかキャブは換えました。排気はタイムオーバー...

キャブの感想はよくわからん。

インターネッツに先人たちがたくさん書いてあるから、まあ大体そんな具合なんじゃないっすかねぇー!(投げやり

基本的に鈍いのです。






なんか....アレな....

お前「セロリ225」っつーより「そういや昔は確かニョロリ225だったなぁ(遠い目」みたいになってきたな...。

可愛くて仕方がありません。


べらぼうに前ばかり軽くなったので、後ろを軽くする知恵(とゆーか思い切りとゆーか切断する勇気)が必要です。





一応、申し上げておきますと、

別府の「単車屋」さんというバイクショップで本当に親身に、家族のようにお世話を頂いておりますが、ブラックバードやハヤブサのターボ化などを手掛けるエンジニアの社長さんです。

バイクが走行中バラバラになるような実験をしてこられた、安全性にはひとかたならぬ気を使うお方に見ていただきながら弄っています。

もちろん、私の悪ノリで。

ですので、決して無知な私に無責任、無配慮に改造を許しておられる訳ではありません。






何故かワテクシに加工技術を仕込む漢気・社長と、あーでもないこーでもないと面白がる不良・常連様方の悪ノリで、後ろの軽量化も捗りそうです。

いつもながら、人に恵まれる乗り物ライフでございます。

楽しい楽しい。

2020年07月22日 イイね!

取手をとっt...いやなんでもないです


後藤
「身軽さが信条なのだろ?ーーならば。迷うな」

羽海野チカ 「3月のライオン」





ろくに走れない長雨。

それならばとて、一路単車屋へ。

ケロリで山に行くのもとても楽しいのですが、場合によっては片道200kmの出動もしなくてはならない我が家の長距離航行担当マシーナリィ。

ダートではグリップが足りないタイヤ銘柄や、ズボラなシフトチェンジでトルクバンドを外れていてもブツクサ言いながら加速してくれる、何故か楽しい呑気な純正キャブは長旅の愉快なお供でもあります。

両雄並び立たず。

剣を握らなければ おまえを守れない
剣を握ったままでは おまえを抱き締められない

ってオサレポエム師匠も言ってたし。

私なりに考えた結果キャブや排気系を換えるより、我がニョロリはひとまず操作系のソフィスティケイトと軽量化への道を追ってみることにしました。

ダサシヴい純正の見た目を残すか(結構好き、




それとも見る影もなくすかはまだ脳内会議で議論が紛糾しています。










そんなわけで純正メーターはレトロで好きだけど、そんなことを言っていては軽量化は進みません。

失うのが怖いから、愛するものを手放してしまう...

一人くらい、そんな馬鹿がいたっていい。

あんたもそう思うだろ?(哀しみをたたえた瞳



メーターはステーと合わせて650gほどもあるようです。
手元の軽量化もまた結構効く筈とて、以前購入してぶん投げてた、なんかおもちゃみたいな軽いメーターへの交換を目論んでおります。

とはいえ機械音痴がぬののふくを着て歩いては職質をされるのがライフワークとまことしやかに囁かれるワダツミ。

電装系なんぞわかる筈もないではないですか.....意外といけるかも。

シンプルすぎだろ、バイク。




少々加工が必要と判明致しましたので、バラす予行演習などしつつ、ついでに要らないものは外してしまいましょう。




まずはフロントライト下のコレ!

なんて言うの?

取手?

単独脱出が困難なシチュエーションで、奇特な我が式神たちにサルベージしてもらう時に役立つ取手。

コレ鉄かと思ったらバカ軽い。




180g。

しかし「chilly・モツもれ・ヴァ」とゆいますし取っちゃいましょうそうしましょう。

このカスタマイズにより鼻先が軽くなり、フロントアップがやりやすくなりました。注: 個人の感想です(そう感じたとはゆっていない

ついでにウィンカーを左右差し替えて上に持ってきました。




まあ....下にあるよりは転けた時に破損しづらいらしいという幻想。




機械を弄って分解するのってどうしてこんなに楽しいんでしょう。

もうしばらく雨が続きますね。

夏になれば恋しくなる長雨。

今のうちに満喫いたしましょう。




ニョロリ軽量化メーター: -180g

プロフィール

「時代人として省みれば「今年がなんの年であった」かは明らかだが、次世紀の星間ウーバーイーツ長者となる杉本哲太の曾孫が「チキンナゲットが初めて成層圏に達した年であった」と振り返る年になるのを僕たちはまだ知らない...」
何シテル?   12/19 14:28
車音痴の本の虫ですがRenault に巡りあい、たちまち魅了されてしまいました。 気楽にRenault Life を過ごすことが出来ればいいなと思います。
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