拙泡沫日記をご覧になっておいでの奇特な皆様は、現在バイクにお乗りになっておられなくても、何れ劣らぬ百戦錬磨の乗り物フリークであらせられましょう。
かたやワダツミはいつまで経っても乗り物素人。
単車屋さんに入り浸って不良先達様に教えを乞うたりいろいろ乗ってみたり。
雨で暇なので、私なりに各種バイクの立ち位置など。
リッターSS系
サーキットマシン。姿勢キツイ。いやなにこれホントにキツイ。高速巡航は割と長距離平気。タイヤだけで自立できない200kgの塊とか正気かよ...。
「走ってると信じられないくらい軽さを感じるよ!」
と誰もが口をそろえるカウルのついた回遊魚。
バイクを所有するまでほのかな憧れがありましたが、そんな幻想はロックマンの死んだ時のエフェクトくらい粉々に散華しました。
大型アドベンチャー
見た目がオッサンくさい(スミマセン、許してください。なんでもしますから)。でも見慣れると格好良く見えてくるバイク界の古田新太。
上体を起こして心持ち前傾する姿勢は、おそらく最も疲れにくい。風防も風をちゃんと防ぐ。万能勇者ポジション。日本一周とかするなら最強。
アフリカツインなんて実車で見るとマジで馬。デカイ。250kg。ひょっとしてギャグでやっているんだろうか...? 絶対起こしたくない。倒したら置いて帰る。レッカー呼ぶ。
未舗装路の多い国を旅するとか浪漫。楽しいのはわかりきってる。やってみたい。現行モデルはどれもサイトで見ると電子制御ゴリッゴリでちょっと萎える(個人の感想です)。車重、とりまわしともに完全に車の世界観(個人の感想です)。ワダツミの一番好きな見た目をしたジャンル。
大型ネイキッド
バイク乗りのハードボイルドなファンタジーを満たしてくれるステキマシン。見た目がもはや映画の主人公。スペック的な性能は高いけどカウルがない時点で高速域のことは言わないであげてください、泣いてる子もいるんです。
最もオーソドックスにバイクらしいが、他ジャンルと比較すると「走破性はアドベンチャー系に及ばず」「飛ばせば風がエゲツない」という帯に襷にマシーナリィ。でも格好いいから気にしない。見た目の良さって諸元並みに重要な車両スペックである。
ハーレー
(コメントは削除されました)
大型バイクは「私の印象では」基本的に4輪オープンカーと一緒くたのカテゴリーです。車重とサイズで巡航は安定しますし横風にも強いですが、小回りなぞおととい来やがれ。駐車場で出し入れ、信号で止まるなどの操作感は本当に車。オープンカーを所有する感覚で手にするものかと思います。
強いて言うなら私は600〜800ccくらいのアドベンチャーで未舗装路を旅してみたいです。残念ながらそんな場所、日本にはほとんどありません。
中小型SS
使い切れるパワーでかっ飛ばせるスペック。とどのつまり死へのワンウェイドライヴである。ガードレールと電柱がアップを始めました。
これもやっぱりサーキットマシンですね。確信を持って言えますが、所有したら私は絶対事故る。たぶん死ぬ。
新参の私は染まっていませんが、バイク乗りの一部が感じるヒエラルキーでは下のほうに属しているらしい。しょうもない話である。なんだかんだ言って諸元見ると170kgくらいはある。重くね?100kg〜120kgくらいなら凄いスペックな....。公道仕様であるんだろうか、そんなバイク。
中小型ネイキッド
可愛い。万能。帯襷スペックなのは大型と同じであろうが、パワーが劣るぶんマイルド。とはいえ400ccは大型の世界観を持っているので、ステップアップしたくなる。かたや250 くらいだと車重150kgを切るものも出てきて自転車気分で取り回せる(車格による)。
当然、オフロードよりも公道に強いので、速すぎないけど速い。普段乗りの足として申し分ない。例えばCB400はパワーウェイトレシオ=4のBセグハッチバック。充分バケモノである。
言うの勇気いるけどバイクとは畢竟、暑苦しくてダサいもの。万人受けなど望むべくもない指抜きグローブで駆る86。格好いいと思っているのは同属だけだという哀しみと微笑みの爆弾です本当にア・リ・ガ・ト・ウ・ゴ・ザ・イ・ます。
アーバンでモテという意味では、ちゃんと流行りのお洒落して(ここ重要)レトロな細っそいネイキッド・カフェレーサーを、気軽にサッと羽織る感じで乗り回すのが許されるギリギリのラインなのは誰もがわかってはいても直視したがらない現実だったりする...。泣いてなんかいない....(震え声
モタード
ネイキッドじゃん。と思いきや結構違うオンタイヤ履いたオフ車。オフタイヤで走る舗装路は私ですらグリップ不足を感じる。あの凍結防止の縦ストライプ入った路面とか本当に怖い。
重心の高いオフ車は、一見SUVやワゴンのようにコーナリング限界が低そうだがバイクの場合、車両だけ倒せばいいので意外とMOTO GPみたいにバイクと一緒に傾くより怖くないし安定する。リアが滑ってもコントロール性は高いのです。安心のオンタイヤでオフ車由来の高重心かつ軽量。コーナーが楽しいし速い。
特に調べてないし調べるつもりもないけど、多分4気筒のモデルはないと思う。つまり振動などは4発ネイキッドより不快なんじゃないかな(てきとう。優等生で尖りのない400ネイキッドが、直進安定性や信頼性を供物に捧げて毛色の違うコーナーの楽しさを手にしたジャンル。
オフロード
主戦場なのでちょっとは判る。どこにだって行けそう感が堪えられないくらいワクワクする。ざっくりと括ると公道仕様は250 がハイエンドだというのがこのジャンルの特徴を表しています。速く走りたいなら帰って、どうぞ。
ちょっとスーパーに行く。コンビニに寄る。そんな駐車時の感覚は自転車により近く、車感がありません。車体の薄さとハンドルの切れ角がなんとも軽快な取り回しを演出していると感じます。オンでもオフでも、「バイクの身軽さ感」って車重以上にボディの薄さに依るところが大きいと思う。
そのぶん長距離は覚悟が必要。過日、佐世保までの片道200kmオーバー6時間超を踏破し、「温泉國ハイテン材の尻を持つ漢 2020年」のタイトルホルダー(暫定)であるワダツミですが、2時間も乗り続けられやしません。休憩しながらのんびり旅。
ロングツーリング能力はカブの方が高いんじゃなかろうか。
大型アドベンチャー/オフロードはハンドルの切れ角が不十分で、低速では本当に曲がりません。アレはダートでお尻を振り、ドリフトして鼻先を強引に行く先に向けて曲がるバイク。それが格好良すぎる私もやりたい。
ひと口にオフロードと言っても、未舗装路を飛ばすモトクロスと、道のないところを押したり引っ張ったりしながら踏破するエンデューロと、箱庭で曲ノリするトライアルがあります。山遊びのメインは日本の田舎ではエンデューロです。
モトクロスはサッパリですが、お山に行くと結局走行速度は一桁〜20km/h程度。軽さと足つきこそがスペック。もちろん低回転からのパワー曲線や2stの持続力は大きな武器ですが、諸元上の最大出力やレシオなどは山で遊ぶならあまり参考にはなりません。
なので、もし拙日記をご覧の皆様がオフ遊びもできるおもちゃを御所望。かつ折角ならハイスペックなものにしたいとお考えなら、KTMやハスクヴァーナなどをお求めください。私のように最大出力(31PS)に惹かれてYAMAHA WR250Rを候補にするのは思いとどまったほうがよいかもしれません。
技量次第で乗りこなせるのは当然ですが、「エンデューロの戦力では」諸元に関わらずKTMなどのほうが素性が良いと思われます。
中小型アドベンチャー
アナボリック・ステロイドをカマしたカブ。姿勢楽。速度出る。シート楽。お気軽。積載それなり。走破性それなり。250は車検もなく税金は年3000円。もうコレでいいんじゃないかな。
「そんなにカキンコキンにスピードに魂を捧げるつもりはないしプロテクターつけていざ征かむ、なんてことまでするつもりサラサラないけど、バイクで風を感じて、車じゃ行けない所なんか行っちゃって世界を広げたい。流行りのキャンプとかいーよね♪」
みたいな購買層を喰らい尽くす遅れてきた獣。日本の公道の覇者。HONDAのCRF 250 RALLYのラピュタ顔なにあれフザケんな。あんなん好きに決まってる。汚い、さすがHONDA汚い。
当然、いいとこ取りの万能バイクなどなく、なにを求めるかによって自分の相棒は決まりますね。私の興味はオフ車一辺倒。南米や中央アジア、中東に移住したら馬か大型アドベンチャーが欲しいです。
なお最強バイクランキング一位はカブとボアアップモンキーですのでそこんとこ宜しく頼みます。
暇つぶしと言う名の、独断と偏見による間違いだらけなバイクカテゴライズですので、あまり参考にはなさいませんよう....