Mazda は好きです。
いや。
実を言うと、鼓動以降のデザインは好みではありません。
でもMazdaの車作りへの熱量は、車好きの端くれとして雑誌、ネットなど至るところで肌身に感じることができます。
ロータリーエンジンの頃。もっと前。どんな会社だったのか...
たしか一度、手広く事業を広げ過ぎて会社が傾き、フォードに助けられたんでしたっけ。
トヨタのような、もはや一人一人の意志で御することなど叶わぬような大きな企業ではないことが幸いし、自浄作用や改革も成り易かったのかもしれません。
そしてやってきたスカイアクティブの時代。
ガソリンエンジンで。ディーゼルで。正面から規制に挑みクリアしていく様は、まさに日本のエンジニアの面目躍如。江戸っ子職人(広島在住)。大工調べの啖呵のように痛快です。
そんなもん好きにならざるを得ない。
一例ですが、見てみると国内外の販売台数比率はそこまでNISSANと変わりません。
だけど熱心なユーザーと直に対話をして意見をきちんと反映している印象があります。
いや。おそらくどの会社だってやっているのでしょう。
ただ、それが他社に比べてよく見えます。
あえてメディアで目にすることができるよう努めているのか。
それともMazdaファンは他社のファンに比べて熱心なのか。
事実として他社よりも遥かに多くユーザーとの対話を持っているのか。
何れにせよ、こうした姿勢は作り手とユーザーの関係を体温の感じられる距離のものに、より情緒的で手触りの感じられるものにしてくれるでしょう。
Mazdaファンの方々の話題では、今後のMazdaの戦略やエンジンの改良、フェイスリフトの予想などを語る方が多いように私は感じるのですが、これはある意味、こうしたMazdaの姿勢がユーザーをして、友人や家族のような、他者とのコミュニケーションを思わせるあり方とも関係があるんじゃないかな、と思います。
家族・友人の成長や変化を見守り、失敗を許し双方向の関係性を築き維持する努力をするように、Mazdaとコミットしているように見えるのです。
...いかん。枕が長すぎる。
そんなMazdaについてシロートが好き勝手に偏見を並べる、独り言な駄文です。
毎度ながら、間違いも多かろう。
先にお詫びしておきます。
Mazdaはプレミアムなブランドになろうとしているらしいです。ホントかな? そうは見えないけど...
そもそもそれは無理があるんじゃなかろうか。身も蓋もなく価格でお客を選ぶからプレミアムになるわけで、今の価格帯で「おお、Mazda乗ってる、すげえ...」とは思わない。
それよりもロータリー高回転でぶん回したりできる車や、ライトウェイトスポーツの2シーターオープンカーが信じがたいお値打ち価格で提供されてきたことを凄いと思います。
Audi・クワトロは1300kg/ 200ps(6.5pwr)
Golf 初代は800kg/ 90ps(8.88pwr)
ランチア・ストラトスは980kg/ 190ps(5.15pwr)
ロードスター1000kg/ 130ps(7.69pwr)
ポルシェ911(930)は1440kg /143ps(10pwr)
(注:雑に端折って表記しています)
ロータス セブンの初代だって馬力は80ps。
重さでパワー・ウェイト・レシオは変わりますが、車の馬力って200くらいまででいいんじゃないかな、と思ったりします。
GVCをはじめとするアシスト制御も議論の尽きないお話ですね。
個人の意見としては邪魔な機能だと思いますが、車社会の全体を見渡して考えてみれば、事故を減らし、誰でも習熟したドライバーのようなGを感じつつ楽しく走ることができる機能は、現に日本の公道を行き交う車たちのあり方に、車屋さんとして責任を持って臨む素晴らしい姿勢だと思います。
だからこそ惜しいと思ってしまうのはエンジン。
言ってしまうのは胸が痛みますが、やはり退屈なエンジンだと思うのです。特にガソリンエンジンは官能的とはお世辞にも言えません。
MAZDA3に試乗した際に感じたように、規制に対応するエンジニアの方々の努力は本当に立派だと思うけれど....
そこでふと思ったのですが、
モーター乗せたらMazdaって最高なんじゃない?
シャシー良くて、単純に安全一辺倒ではない裾野の広い制御入ってて、デザインもイカしてて、モーターのステキドライブフィールっていいんじゃない?
EVのNDロードスターとかひょっとして公道楽しく走るという意味ではほぼ100点の車になるんじゃない?
これまで内燃機関に拘ってきたMazdaが現実問題としてEV化できるのかは私にはサッパリで、本当にただの妄想ですけれども....
それにしても、Mazdaは話し出したら話題の尽きないちょっとたいしたメーカーだな、と思うという雑談でございました。
Posted at 2020/02/15 22:06:03 | |
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車徒然 | 日記