夢は演劇の作者にして
宙に組んだその舞台の上にて
暗闇を美しく物影で飾り立てる
ルイス・デ・ゴンゴラ
操作の軽さもまた、目醒めていると夢見るレーヴェで御座います。
ケロリのシフトはワイヤー
手許のレバーを引くと、なんだかんだで下のクラッチ側に付いているキコキコが動くのです。
これまでオイルで潤滑とゆう「みラ倫(日本みんカラ倫理協会)」のコードぎりぎり(アウト側の岸辺)の方法で軽さを追ってみたものの、限界があります。
人差し指一本で半クラを多用するのは数分が限界。
スプリングを除去したり、レバーアームをのばしてみたり手は尽くした。これ以上は望めないか.....
??「軽いクラッチが欲しいか....?」
??「人差し指一本で長時間操れる軽いクラッチが欲しいか....?」
ぼく「誰だっ!?」
??「我は汝....汝は我.....己が双眸を見開き....今こそ発せよ...」
ぼく「『コロ....リ...!』.........語呂悪いな....」
コロリ「オレサマ・オマエ・マルカジリ」
ぼく「........お、おまっ」
コロリ「油圧クラッチだろ、そうなると」
ぼく「......はっ!お、おお..おおう。そうね....」
コロリ「有名なのはマグラの油圧クラッチか...」
ぼく「うん、まあ....」
コロリ「だが操作の軽さって意味じゃあ、ケーブルクラッチと比較して劇的に良くなるわけでもないって情報も見かける。」
ぼく「確かに.........」
ケロリ「マグラ、精度は素晴らしいみたいだがな。しかし俺と貴様のコンビが繊細なクラッチ操作を求めているかと問われれば否。あくまでも眼目は軽さ。油圧であるという時点で、熱を持つほどに引きしろが変化してしまうというワイヤー式の問題が軽減されるのは明白なのだから、やはり軽さこそ我々は追うべきだ」
ボキュ「....おまえ、顔グラそれでいいの?」
そんなわけで軽いと勇名轟く「KOレーシング」さんが作られているトライアル車油圧クラッチを、セロー225WE用に加工して頂きました、わっせろーい。
ホースの中のオイルが、なんやかんやあってクラッチ側のピストンを動かす仕組み。
マスターシリンダーはAJPです。
機構の重量は純正: 440g
油圧クラッチ: 380g
図らずも60gの軽量化。
いいじゃないの。
もともとは車体右側の排気周囲から走っているクラッチワイヤー。ホースの取り回しもタンク内を通してなるべくエンジンから離しました。
ホースを固定する部位を少しペンチで拡げて、このなんて言うのか、筒みたいな部位をブッ刺せばほとんどポン付け。
エンジンに近い部分は断熱材を巻きつけ、その上からアルミテープをぐるぐる。
なんかムニエルみたいになりました。美味しそうです。
華麗に仕上げたいという気持ちがないわけではないものの、コレでいいやと思えるあたりがワダツミの人間性をよく表しています。
この油圧クラッチ、べらぼうに軽いです。
いくらでも指一本で操作できますし、こんな巨大な小石も飛び越えられます。
2度吹かしの練習には、ある程度高さが必要だと知った週末でございました....。
毎日、暑いですね。
夏はとても好きです。
コロリ軽量化メーター: -1230g
Posted at 2020/08/11 21:50:44 | |
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セロー