ワタシはソーラ電波腕時計を持っています。しかも複数。理由は「手間いらず」ということです。以下に思いをちょっと綴ってみます。
まずは「ソーラ」の部分について。ソーラは所謂太陽電池のことで、光が当たると電気を発生する装置です。人権問題や利権の問題があって個人的には嫌いですが、腕時計のように小さくてその利点が活かせる(微小電力で賄える)部位への採用は、ぎりぎり許されると勝手に思っています。ボタン電池でも10年近く持つような微小な消費電力ですので、微小な太陽電池とキャパシタ(二次電池)の組み合わせは理にかなっているということです。
キャパシタにも当然寿命がありますが、形状はボタン電池とまったく同じ(CTL1616はCR1616と同じ形状)なので、交換する方法も全く同じです。ソーラの時計にボタン電池を入れたツワモノがいるという情報もありますが、物理的には可能ということです。ただ、ソーラの腕時計は消費電力がやや大きいらしく、2年程度で寿命が来るようです。
話が横に逸れましたが、キャパシタの寿命は、経験的に8年~10年程度と思われます。
お次は「電波」について。これは、日本では福島と北九州にある標準電波発信施設からの標準電波を受信して、時刻を修整する機能です。所有するCASIOの電波時計は、0時から5時の間に4~5回電波を自動受信するようです。これによって、月差20秒程度のクオーツ時計を月差1秒以内、年差1秒以内、生涯1秒以内を実現します。グランドセイコーなどの年差数秒のモデルは、それはそれで大したものだと思いますが、年差5秒であれば10年で50秒の誤差が出るわけで、システムとして根本的に精度が異なると言えます。
ただ、その電波で補正する機能への甘えが多少あるようで、電波を受信しない状態での誤差は、月差20秒前後のクオーツが多いようです。システムとして機能を満たせば良いと言えば良いので、コストを削る部分ではありますが、ちょっとだけ「なんだかなぁ」という感じです。これは、電波受信直前の夜12時前に、複数の電波時計を並べて秒針を見ると、結構差がある(もちろん1秒以内ですが)ので分かります。チープカシオのクオーツを選んだあとに、残った中で規格ギリギリのものを電波時計に回しているのでは? なんて勘繰っています(笑) 或いは「電波を受信したからこれだけ正確に戻ったぞ!!」とアピールするためにわざと多めにずらしているのかも?
ソーラ電波時計は、テキトーに光に当てていればキャパシタの寿命までは何もしなくても正確に動いてくれる、楽ちんな時計です。複数の腕時計を持つと、特にその便利さが身に沁みます。「時計が趣味ならそんなの邪道だ」という人もいるかもしれませんが、良いものは良いのです。
長くなりましたが、ワタシが初めて腕時計をしたのは、高校に入学したときです。入学祝にもらった「セイコー タイプⅡ」というクオーツです。当時2万円ちょっとしたモデルですが、クオーツ時計が発売されて間もない時期で、多くの人が競ってクオーツ時計を求めていた時期です。半世紀近い前の話ですが、そんな時代もありました(笑)
Posted at 2022/12/16 10:00:08 | |
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