第二世代プジョー208は昨年2020年7月に日本で販売を開始しました。
最大のトピックスは何と言っても最新のプラットフォーム”CMP”の採用。
Bセグメント以下に採用となるCMPプラットフォームはEVにも対応できることはメリットです。つまり、208にはe-208なるEVが存在します。
グループPSAにとって将来の命運が掛かっていると言っても過言ではないでしょう。DS3CrossBackやOPEL eCORSAなどは兄弟モデルですし。
話逸れました。ICE(内燃機関)モデルに限ると、昨年7月の発売時のグレード展開としては、上位グレードから・・・ GT Line、Allure、Style の3グレード。
但し、Styleはなぜか受注生産の扱い。中間グレードAllureとの装備差(2020年7月発売当時)を調べてみました。
○セーフティ/セキュリティ
・エレクトリックパーキングブレーキ
・フロントソナー
・アクティブセーフティブレーキ (※Styleは二輪車、夜間検知機能がない。)
・レーンポジショニングアシスト
・アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付) ※但し、クルーズコントロールは装備
○エクステリア
・LEDヘッドライト
・LEDリアコンビネーションランプ
・インテリジェントハイビーム
・リアアンダーシャイニーブラックデコ
・スーパーティンテッドガラス(リアサイド/リア)
○インテリア
・オートエアコン ※但し、マニュアルエアコンは装備
・3Dデジタルヘッドアップインストルメントパネル
・プロキシミティスマートキー
・ドライブモード(スポーツ/ノーマル/エコ)
・ブレーキモード(Bモード/ノーマルモード)
・ハイセントラルコンソール
・シート素材(ファブリック/テップレザー) ※但し、ファブリックは装備
・USBソケット(充電用:3個)
○その他
・16インチアロイホイール ※但し、16インチスチールホイールは装備
2020年7月発売当時の両者の価格は、
Allure:259万9,000円
Style :239万9,000円
ちょうど20万円の差ということになります。
それほど大きな価格差ではありませんが、果たして”Style”を選ぶ意義はあるのか、ちょっと検証してみましょう。
「セーフティ」では、「アクティブセーフティブレーキ」は二輪車であっても、夜間走行時であっても作動することはマストでしょう。欠かすことのできない装備です。
「アクティブクルーズコントロール」は前走車に追従する際、適切な車間距離を保ってくれるのはメリットがあります。もちろん前走車の減速にも対応。疲労時のドライビングには最適と言えます。決して装備を過信しないのは言うまでもありません。
これら装備だけを考慮しても、Styleの価格からさらに20万円を追加すれば、より高い安全性を担保してくれる可能性と価値はありそうです。
販売する側としても、あえて積極的に”Style”を勧める理由はないのかもしれませんね。
日本市場における”Style”の存在は、208はこの価格から買えますよ…という見せかけのグレードと言えるでしょう。だから受注生産扱いなのかと考えられます。
ところで、つい先日2月24日には、早速マイナーチェンジを実施した模様。発売開始してからまだ8ヶ月も経っていないのにです。
carviewニュースから引用します。(リンクは下に貼っています。)
(引用開始)
グループPSAジャパンは2021年2月24日、プジョー・ブランドのBセグメントハッチバックの208およびe-208のマイナーチェンジを行い、合わせて従来のGTラインをGTに名称変更して、同日より発売した。
(~中略~)
今回の商品改良は、ガソリンエンジン車の燃費向上や各グレードでの装備アイテムの追加などがメインメニューだ。
まず、“PureTech”1199cc直列3気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(最高出力100ps/5500rpm、最大トルク205Nm/1750rpm)を搭載する208は、全グレードでWLTCモード燃費が5%アップ(17.9km/リットル、従来は17.0km/リットル)。排ガス基準の四つ星(50%低減レベル認定車)を取得し、エコカー減税の対象となった。
(引用終了)
まず、なぜこのタイミング?っていうツッコミはさておいて(^_^;)
燃費向上のいきさつはよくわかりませんが、e-208に目が行きがちだった208にとって、ICE(内燃機関)を選ぶ理由ができたかもしれませんね。そもそもEVは価格がまだまだ高いですが、、、
それにしても、GT LineがGTに呼称変更したのは最大の謎。
本国サイトを覗いてみたら、たしかラインナップとしてあったはずのGT Lineはドロップアウトしているようです。(GTは元からありました。)
さて、先のCarviewニュースの続きにはこんな記載がありました。以下引用します。
各グレードの変更点を見ていこう。
まず208 GT/e-208 GTは、グレード名称の変更に即して車体各部のエンブレムを“GT”に刷新。また、208 GTの17インチアロイホイールのダークグレーカラー化(e-208 GTのアロイホイールは従来と同仕様)やフロントシートヒーターの標準装備化を実施した。一方、208アリュール/e-208アリュールは、前述した208のガソリンエンジン仕様の燃費改善を除いて、基本的に従来と共通のエクイップメントを採用。そして208スタイルは、LEDヘッドライトやグレー仕上げの16インチアロイホイールを新規に装備した。
(引用終了)
GTへの呼称変更に際して、Cピラーのグレードを表すエンブレムも”GT”へと変更されるようですね。
≪画像は拝借しました。≫
外観だけで初期型(GT Line)かそうでないかがわかってしまうわけですね( ゚Д゚)
上述のニュースの記載で、あやうくスルーしそうな気になる記載があります。
>そして208スタイルは、LEDヘッドライトやグレー仕上げの16インチアロイホイールを新規に装備した。
日本発売当初の”Style”ですが、個人的には16インチスチールホイール装備というのが萌えます。
≪画像は拝借しました。Style(スチールホイール仕様)≫
今後はコレになるようです↓
≪画像は拝借しました。Style(アロイホイール仕様)≫
仔細に見ないと区別は全然わかりませんが、やはりヨーロッパのベーシックモデルはスチールホイールがとても似合います。何だったら、ホイールキャップは外してホイール剥き出しでも良いくらい。
このマイナーチェンジによって”Style”はアロイホイールとLEDヘッドライトが追加されましたが、ちょうど10万円上がって249万9,000円。
”Allure”は燃費向上以外は装備の変更は一切ないもよう。そのためなのか、3万円しかアップせず、262万9,000円。マイナーチェンジによって”Style”との価格差は20万円から13万円にまで縮まりました( ゚Д゚)
そもそも第二世代になって以降は”Style”のMTを選べなくなったことは残念のひと言。
完全に余談ですが、本国サイトを覗いてみると、”Style”のさらにロアグレードとして”Active”というグレードがあり、さらにロアグレード、つまりベーシックグレード”Life”なるグレードが存在します。
ライオンの牙にDRLの装備がないグレードなんですね。
良いじゃないですか。こういうグレードを日本市場にも導入してくれても良いのにと思いました(笑
さて、標題の結論です。日本発売当初からわずか8ヶ月も経たずして10万円もアップしてしまったのが、”Style”の現状です。
安全装備の簡略化はマイナスのポイント。私見を言わせてもらうのであれば、”Style”を選ぶ意義はないかなぁ。
せめて”Allure”並みの安全装備にして、価格を抑えてもらえるのであれば、買いだと思います。PSAジャパン様の英断に期待したいところです(^^;
Posted at 2021/02/25 23:28:23 | |
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