過日、街中を散策していた時のこと。とある店舗の荷卸しスペースに「シトロエン エグザンティアらしきクルマ」が停まっているのが目に見えました。
この時点ではあくまでも「エグザンティアらしきクルマ」としたのは、何しろ2000年頃の販売終了からすでに20年は経つので、現存車両は極めて少ないのが現状であるため。
したがって、推測の域を出ませんでした。
しかし、近づくにつれ、それは確信に変わりました。やはり、間違いではなく正しく(まさしく)エグザンティアであることが判明。かなり感動を覚えました(^^;
思えば、コロナ禍でフランス車のイベントはすっかりご無沙汰です。先述のとおり、現存車両は極めて少ない現状なので、街中を走るエグザンティアに出逢うことは限りなくゼロに近いのが現状です。
ちょうど一年前に街中を歩いていたら、偶然エグザンティアブレーク(後期型)に出逢えたのですが、おそらく、私がエグザンティアに出逢ったのはそれ以来一年ぶりのことかもしれません。
今回出逢ったエグザンティアは一年前と同じステーションワゴンの「ブレーク」と言われるモデル。但し、一年前の車両が後期型のブルーモーリシャスなのに対し、先日出逢ったのは、何とさらに遡って前期型。
前期型ブレークはセダンに遅れること3年後の1996年のこと。1998年にはマイナーチェンジによって後期型に切り替わったので、実質2年余りしか販売されていません。
とすると、どんなに新しくても22年、古くて24年は経つであろうその個体は、まだまだ元気に活躍していることになります。
グリーンのブレークのその車両は "Vert Vega(ヴェールベガ)"と呼ばれる、当時のエグザンティアとしては良く売れたボディカラーだったように思います。(冒頭画像のカラー)
歩き進み、エグザンティアに最接近。ここで気付いたのですが、アロイホイールがノンオリジナルでした。そうかと言って、社外品ではなく、シトロエン純正品。
しかし、いったい何に履いていたホイールなのかいろいろ考えても、結局判然としないため、たぶんクサラVTS用?と仮決定しておきます(苦笑
オーナーの拘りなのかもしれませんね。妙に似合っていました。
エグザンティアは近年のシトロエンの中でも名モデルと言って間違いはありません。個人的にはセダンの方がより好みなのですが、積載性の観点からはブレークもメリットは高いです。
エグザンティア全盛期はXMやクサラ、サクソなどといった、最新のシトロエンモデルにはない通好みなところがありました。この時代のシトロエンって面白かったなあと、件のエグザンティアを歩き眺めながら、強く感慨に浸ったのであります。
※写真には納めていません。
≪画像は拝借しました。≫
30分の急速充電で8割を充電できるとか。航続可能距離は283km。ホンダeはシティコミュータとして割り切っての特徴を打ち出しているとか。
ということで、ようやく観察を終え試乗。
ドライバーズシートに掛けた瞬間にわかったこととして、直前に試乗したプジョーe-208よりも明らかに目線が高いこと。これについては、後ほど記します。
走らせた印象としてはとにかく静かということ。タイヤが路面を擦る音が聞こえるに留まる印象。さすがはEV。e-208よりも静かかもしれません。
アクセルペダルを踏めば、それに応えるかのように気持ちの良い加速感が得られるのです。ホンダによると、V6 3Lエンジン相当の大トルクと謳うだけあって、ハンパない気持ち良さです。これを知ってしまうと、もう内燃機関には戻りづらい…というか戻れないですね(^_^;)
回生ブレーキは効きすぎるということもなく、いい加減に効いてくれるので特に意識することもなく使えそう。
試乗コースはディーラー周辺の市街地3km程度でしたが、交差点の角を曲がった際に感じたのは安定してスパッと曲がってくれること。
ちなみにシートですが、
≪画像は拝借しました。≫
一見すると何の変哲もないシート。特に試乗時に腰に負担が掛かるといった印象は受けません。元々シティコミュータとして開発されただけに、街乗り重視であれば良いかもしれません。
ということで、わずか10分少々の試乗は終了。正直、これだけわずかの時間の試乗ではホンダeのより細かなことまではわからなかったのですが、でも面白い、興味深い車であることは認識できました。
試乗を終え、ディーラーに到着し、タイヤを確認。
≪画像は拝借しました。≫
上位グレード「アドバンス」は17インチを履くのですが、銘柄はミシュランのパイロットスポーツ4を指定しているようです。前:205/45R17 後:225/45R17 の前後異径サイズ。
わずかの試乗時間では硬さまでは体感できなかったですが、うまくいなしているのかもしれませんね。
試乗時間がわずかだったので、そうなると、ホンダeのことをもっと知りたくなり、ウチへ帰っていろいろ調べてみました。すると次のことがわかりました。
①開発当初はFF(フロントモーター・フロントドライブ)で検討されたそうだが、モーターを前に載せると低慣性から遠のくこと、小回りが効かなくなる。
②そうなると、「面白いクルマ」にならないからRR(リアモーター・リアドライブ)を採用した。
③フロントフード下には充電器やコンバーターなどの補機類を搭載し、キャビン床下一面にはバッテリーを搭載している。
④よって、前後重量配分50対50を実現している。
⑤上位グレード「アドバンス」で後輪に225の太いサイズでミシュランパイロットスポーツ4を採用したのは、315Nmのトルクを自在に使い、かつ快適性も両立するため。
コストの面を考えると、FFを採用すれば良いところ、「面白いクルマ」づくりをより追求した結果、モーター配置を思い切って変更したところに、本田宗一郎の魂を強く感じるのです。まさにホンダイズムですね。
それから、安定した走りを見せてくれたのは、やはりバッテリーや補器類の搭載位置を巧く考慮した結果の産物であって、こうしたところに走りのこだわりを感じるのです。
パイロットスポーツ4は結構マニアックな選択と思ったのですが、開発陣の意図や考えがあってのものなんですね。
調べてみて、もう一つわかったこととして、
≪画像は拝借しました。≫
開発に際して、初代シビックをオマージュしたそうです。
こちらホンダe。
≪画像は拝借しました。≫
こうして見ると、たしかに似ていますね。
初代シビックの発売から50年近く経った今でも、当時のシビックの開発陣の思いや本田宗一郎の思いが根付いていると理解するのですが、ちょっと感動を覚えました。
総括。ホンダeって、良い意味でマニアックなクルマだなと感じました。そして、とても良い印象を持ちました。
ホンダeとプジョーe-208とを比較することは結構難しく、それぞれが特徴を持っていて、それぞれに良さがあると感じます。
さて、ホンダe。試乗時間が限られる中でわからないことが他にあったと思っています。なので、もっと素性を体感したいのが本音です。いつか時間を掛けて試乗してみたいですね。
Avatar blue カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2024/04/22 20:58:34 |
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