MASUOのブログ一覧

２月ももうすぐ終わるというのに…
今年の寒さは、異常だ！
例年なら寒さが緩む時期もあるけど、今年はズーと寒い。
解けないので降り積もった雪の量も多い！！

春は、遠い？
MASUOです。

今日は、祝日なので少しのんびり。
てな訳で、少しずつ進めている作業の報告を。

車は、４C君のR３２・ＧＴ－Ｒ
エンジンはＲＢ２６
このエンジンは、２０１５年に組んだもの。
１度組んだエンジンを再度、開ける事となりました。
ＡＺ－１のＦ６Ａも２度目でしたが

これじゃ、まるでＭＡＳＵＯの組んだエンジンがダメみたいじゃない？
そうではありませんよ、たぶん（笑）

Ｆ６Ａは、制御の問題！
それについてはまた後日。

今回のＲＢ２６は？
オーナーさんの操作ミス！
しかも、「大丈夫そうだよ」って俺が言ってるのに
「開けて確認するまでは、もう走りません」
なんて、脅されたんで。
走れない車が増えるのが一番つらいので、開ける事に
ま、大丈夫とは言ったもののいきなり壊れたら責任取れないし
仕事を断るのも…

前置きが長くなってしまいました。
エンジン本体は、昨年３月くらいには、降ろされてましたので、
いきなり分解！

すでに補器やタイベル＆カムも外してますが（笑）
まずは、シリンダーヘッドを外して

ピストンこんにちわ♪
遠目に見ても状態が良さそうなのが分かります。
１番カーボンが多そうなのでも？

薄っすらと乗っているだけ。

燃焼室側は？

こちらも薄っすらですね。

少し厚めのカーボンも、今にも落ちそうな状態！

これならアクセル全開１発で？
すべて焼け飛ぶでしょう♪

セッティングが決まっている車は、こんなもんです。
ちなみにノーマルは？
２０２０年７月くらいの当ブログを見てください。

シリンダーの摩耗は？

上死点部分が磨かれていますが？
よく見ると、ホーニング傷も残ってます。
ストロボで光っている部分
摩耗は最小限ですね。

続いて、ピストンを抜きます。

まだ、洗浄前ですからね。
これまた、恐ろしくきれいです。
心配したスカート部分の傷も、それほど酷くないです。

さて、今回の操作ミスは、
シフトミスによるオーバーレブ！
一発ブローもありうる怖いミスです。
これによる故障で一番心配なのが、メタルブロー！！
では、コンロッドメタルを拝見。

画像、左上の１枚だけ僅かに流れています。
流れたというか減っただけ
まだ使える(走れる)レベルです。
他は、問題なしですね。
クランクメタルの方は？

コレも、それほど酷くない
しいて言えば？
シリンダー装着側(上側)の方が減っている？
普通は、力が掛かるクランクキャップ側(下側)が減るんですが。
その減り方も前後と上下で違います。

コレは、クランクが振れた証拠。
超高回転で、芯ブレ？
クランクはダメか？と思いつつ点検

メタルが流れていた１番のジャーナルでも傷は無し！
心配だった曲がりも０．０１mm
組み上げ時と同じ

結果！
全て無事！！
やっぱり、もう１シーズンは走れましたね。

お店では、
お客さんにアドバイスを求められたり。
意見を求められたり…

でもね、最終的には
俺の言う事を誰も聞いてくれない…

進めた事は、やらないし
やめた方がといっても、やる。
コレ如何に！
所詮、田舎の弱小ショップ。
信用無いのかねやっぱり…

最近は、お客さんと話すのが無駄に思えてきたＭＡＳＵＯでした。

２月も半分過ぎてるじゃないですか？
MASUOです(笑)

最近は、３つのデカイ作業を並行でやってます。

ＶＲ３８を載せたＳ１４
エキマニやインタークーラーを作っていたヤツです。
エンジン修理のＡＺ－１＆Ｒ３２ＧＴ－Ｒ
どちらも修理のついで作業が大掛かりな雰囲気です(笑)

この３台の作業が何ともうまく進みません。
使う部品を探すだけでも時間がかかるし、
やっと見つけても納期が掛かったり…

他の仕事を断っている(先伸ばしてる)事もあり、金銭事情も？
ヤバいヤバい！

で、本日は日銭稼ぎで車検のお仕事。
車検は先延ばしできませんからね(笑)

改造も何もない普通のＢＬ５レガシィ。
オーナーさんのメンテも良く、異常も無い感じ。
しれ～っと車検に行ったら？
落ちました！！

この〇〇毛のようなクラック！
ココから、水が出てきてました。
得意げな検査官いわく
水が出るって事は、排気も漏れてるでしょ♪

ま、確かに

速攻、修理します。
普通ならパテで塞ぐんでしょうけど？

溶接して完璧修理♪

得意げ検査官
こんな短時間で溶接してきたの？
そんなできるんだったら、最初からやってきてよ

だから！気が付かなかったんだよ！！

無事に車検も通り、

耐熱シルバーで塗装して完成！

１度落ちはしたものの？
一般修理＆車検が楽な事を再認識。

それに比べて
チューニングって大変だ！

やっと雪の降る量が落ち着いて、除雪が楽になったMASUOです。
とは言え、ありがたい事に仕事はイッパイ
オートサロンに行ってた車も戻ってきたし…
これからまた別の作業が始まります。

さて今日のネタは？

夏くらい？に入庫したミツビシGTO
俺が放置してたわけではないですよ（笑）
オーナーさんが修理代の捻出に時間を要しただけです。
トラブルの症状は？
普通にアイドリングするけど、走れるほどトルクが無い！
アクセル踏み込むと走るけど、3000rpmで吹けなくなり
大量の黒煙！！
これだけ聞くと？
「あっ、ホース抜けね」と考えます。
ところがこの車、１度別の車屋さん(買った所)に修理に出しています。
で、言われた故障が？
「カムシャフトが押している部品が破損していて、エンジンを降ろして、分解しないと修理できません。オーバーホールですね。でも…メーカーが部品を廃番してて、修理できるかわかりません。」と言われたそう。

最悪、中古で別のエンジンを用意して、部品取りにしよう♪
てな訳になったんです。
で、その費用を捻出するのに半年を要したって事。
まずは、最初に疑ったパイプ抜けを探します。
社外ブローオフバルブの
パイプが抜けかけてました。
ブーストが掛かると抜けて、
圧が抜けると戻るパターン！ですね（笑）

で、エンジンを始動してみると？
カッ！カッ！カッ！と例の音がします。
排気音もなんだか１発死んでる感じ。
音は油圧ラッシュアジャスターな感じだけど？
１気筒だけインテークのラッシュが２個死んでるのかな？
で、タペットカバーを開ける事に。
音が出ているのは左バンク（横置きなのでバルクヘッド側）だけっぽい。
面倒なことにインマニを取り外します。

インマニのボルトが３本も締まっていません！
理由は？

ねじ山が抜けてます。
締め過ぎですね。
タペットカバーを外して中身を確認すると？

やっぱり、ラッシュアジャスターがお亡くなりに
全開で伸びてますが？

手でつまむと全開で凹みます。
これが音の原因ですね。
他の車屋さんが言ってたカムが押す部品ってロッカアームじゃなかったんだね。
でも、故障は１個だけでした。
しかも！
ロッカアームとラッシュアジャスターだけ
外せますよ。
エンジンバラさなくてもね。

せっかくインマニを外したのでプラグも点検。

画像右側の１本が死んでますか？

いや、点火しない状態になってました。
ワザトか？
取り付けの際、落としてそのままつけたか？
だとしたらズーと調子悪かった？
この場合、ギャップ調整で治るのですが、このプラグで何か起きた場合…
MASUOのせいにされちゃうので、新品にしちゃいました。
もちろんプラグコードも交換♪
最後にインマニのねじ修理

リコイルを使いました。
コレで元より丈夫になりました。

エンジンを始動し無事に修理完了♪
カッ！カッ！カッ！も、失火音もなくなりました。
非常に静かで安定したアイドリングをしています。

部品取りエンジンも買わずに済んだので、
だいぶ安く上がりましたョ。

それにしても…
最初の診断をした車屋さんもヒドイ！
お金が掛かる話をして安く買いたたこうとしたのか？
その為に、プラグも？
ブローオフバルブのホースも？
なんて、勘ぐってしまうのは性格がひねくれているMASUOだからでしょうか？

商売の為に、そんな事をしているとしたら(コワッ！)
皆さんも悪質な車屋さんには注意してくださいね。