下馬評ではポルシェとの噂がありましたが、今年の優勝トロフィーを296GTSに載せて登場させた時、フェラーリの本気度をちょっと感じました。今年も勝ちにきてるんだと(笑)。そして久々に雨に翻弄されたレースでした。予選トップのポルシェ#6が飛ばして行くんだと思いましたが、そうは問屋が卸さず。現地夜間、日本時間午前のレースはSCが出ずっぱりで、ピット作業員の寝顔か柔軟体操の画面が多かった。走り出してもライドがあまりにも明るすぎて正面から見て、どのマシーンか判別できず。そうこうするうちにフェラーリとトヨタが抜きん出てきた感じ。フェラーリ#51はトヨタ#8にヒットしてスピーンさせ、わずか5秒のペナルティのみ。最後の1時間、ピットインを済ませたフェラーリ#50と追いかけるトヨタ#7の一騎打ち。#7は最後のピットがあるんで、#50が最後まで燃料を持たせれば、勝利を得ることが出来る。ここで、296GT3#86の怪しげな動き。イエローフラッグが出たり出なかったりでスローゾーンになれば#50にとってはメチャ有利。一筋縄ではいかないのはフォードvsフェラーリの映画で証明済み。何らかの裏取引かと思ってしまう。最後は#50が逃げ切りましたが、何かスッキリしないのが正直なところ。ハイパーカー最後尾からここまで追い上げた#7は立派なものでした。2016年の現地では表彰台の下でトヨタの旗を振っている人はいませんでしたが(優勝だったら私が振りたかったんですけど)、今回はGRの旗がたくさん振られていました。