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イイね!
2013年12月23日

封印されたRB26DETT

封印されたRB26DETT 間違いなく自動車史に残る車、第2世代スカイラインGT-Rに搭載された続けた名エンジンですが、設計から20数年を過ぎた今でも、未だに人々を魅了し続けています。

私もその魅力に引き寄せられ、引きずり込まれそう(笑)になっている一人です^-^

昨日は縁あって1台のBNR32のROM&EVCセッティングを行ったのですが、結果から言いますと、思ったほどパワー(トルク)アップできませんでした・・・。
※写真のエンジンルームの写真は、私のクルマで、セッティングした車ではないです。

個人的には納得のいく仕上がりではなかったのですが、というか、単に私の見込みが甘かっただけなのかもしれません。

ざっくりとしたその車の仕様は、HKSパワーフロー、社外フロントパイプ(60φ*2の細目タイプ)、純正触媒、社外マフラー(φ76.3位の細目、相当静か)、それをHKSのEVC-SでMAX約80kPaで設定してまして、全体的にノーマルに近い、良個体でした。

まずは現状のデータをとる為、全く触らずに区間加速を計測、パワーグラフに起こしたのですが、体感でも、データでも、相当もっさりした加速で、ノーマル+αって、こんなに遅かったっけ?というのが正直な感想でした>_<

調べてみると、EVC-Sの設定値に問題があり、なんと加速途中(約4,300rpm)でフェイルセーフでブーストが50kPaにドロップしていました。

相談の上、最大ブーストは90kPa位を狙って再セッティング、これでノーマル程度の加速はするはずです。

ロガーを使って再測定したところ、確かに元よりは確実に速くなりましたが、それでもRB26はこんなものでは無いハズです!

ノーマルマップを知っている私としては、ブーストがインターセプトする辺りがかなり薄いので、マップでこの辺りをノッキング対策&ブースト立ち上がり改善を提案し、いざROM書き。

これまで自分の車でトライ&エラーを繰り返してきたマップの中から、希望に近いマップをベースに、この車の仕様にマッチするよう、要所要所を手直ししました。

ざっくり言うと、まずは高回転高負荷の遅すぎる点火時期を進角(いわゆる封印の解除w)、インターセプト付近の点火リタード&燃料増加。

これで確かに速くなりました。元から比較すると、ほぼ全域でトルクアップ、増えているところで1~5kgfは上げることができて一安心です。

これで前後比較ではかなり良くなったものの、しかしまだ私の知っているRB26ではありません・・・。

その後、、試行錯誤で燃料濃い目設定にして、100kPa位かけたりもしましたが、ほとんど中間トルクが太くなりません・・・。

ブーストとエアフロ電圧は比例しますが、それに見合った燃料を入れたとしても、それらとパワー(トルク)は必ずしも比例しません・・・。

その原因は、恐らくノーマルバルタイ、それと純正触媒ではないかと思うのですが、とにかく混合気がシリンダーに入っていかない感じです・・・。

ブースト上げてもパワーが出ない、正に雑誌その他でいわれる事象に直面し、RB26DETTの封印の壁を大きく感じました。

自分の32Rは、ROMいじりを始めた時点で、すでにここらはクリアしていましたので、単に知らなかっただけなんでしょうね・・・。

話が前後しますが、そのセッティングの前に、同じ場所、同じ日に、自分の32Rでもパワーチェックしました。



気温が約6度、空気も冷え冷え、タイヤも新品、エンジンオイルも換えたばかり。もう、これ以上のコンディションはない、という仕上がり具合です。

これは私のデータなので、普通に公開しちゃいますが、係数、計算式などは、過去の測定の時と全く同一です。
※当初からちょっと厳しめの係数を使っています。

赤、ピンクのライン:現状
青、水色のライン:ノーマルROM(Fパイプ、スポーツ触媒、5ZIGENマフラー位)

ブースト:約110kPa(気温6℃)
最大パワー:377PS/6,000rpm(自称)
最大トルク:51.1Kg/4,000rpm(自称)



パワーはともかく、フルブースト直後のトルクが凄まじいです・・・^^;これは本気で速い・・・。もちろん社外の大きなタービン比較だと、51.1kgのトルクでさえ、大したことは無いかもしれませんが、それを4,000rpmで発生するとなると、そこそこイイ線いっているんではないでしょうか。

※ちなみに、夏ごろにセッティングした時は、こんなグラフでした。

ブースト:約100kPa(気温25℃)
最大パワー:360PS/6,300rpm(自称)
最大トルク:46Kg/4,300rpm(自称)



ブースト(ピークホールド)
※2速→3速→4速、アクセル踏み返し等のオーバーシュートと思います。



エアフロ電圧(ピーク値は上に小さく表示)
※最大値は5V



インジェクター開弁率(ピーク値は上に小さく表示)
※最大値は100%



こんな感じで軽く流して(このパワー、トルクで流すって、どんだけ笑)、すっかりタイヤ皮むきも終わりましたw



これだけ車は仕上がっているのに、肝心の阿讃サーキットが積雪だった関係でベストコンディションには程遠い・・・、天気のことなので、ここだけはどうしようもありませんが、クルマの方は、本当に絶好調です。

今の自分にできるだけのことはやりました。

天の神様、お願いですから、来年1月5日は、阿讃サーキットのドライコンディションを、よろしくお願いいたします>_<
ブログ一覧 | BNR32 状態チェック | クルマ
Posted at 2013/12/23 15:10:36

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この記事へのコメント

2013年12月23日 16:34
さすがたとも先生、勉強になります
コメントへの返答
2013年12月24日 9:13
もう20年経つエンジンですので、ノウハウも枯れててますし、ここに書いてあることが正しければ(?)、知っている人からすれば、「そんなこと、当たり前」なのかもしれません^^;

でも、唯のサラリーマンが、趣味で弄ってたどり着いた答えの一つには違いないので、この内容、やったこと自体が、自分にとっては大切な宝です^^

これまでネット、雑誌等で見聞きしてきた内容とも、大筋で合いますので、それ程ハズしてはいないだろう、とは思っています*^-^*

ご参考(?)になりますでしょうか(笑)
2013年12月23日 17:14
今日も残念でしたね~

来週末も寒波がくるそうです(*_*)

今年のアタック終了かな…

FDもそれぐらいパワーがあればなぁ
なんて考えてしまいますf(^_^;

副業でセッティング屋さんできますね♪
コメントへの返答
2013年12月23日 22:42
今日は(も?)、本当に残念でした>_<

来年、次回こそ、本当になんとか走りたいところですね。

FDは軽さやパワー、ディメンション、重心、スポーツカーで大切な要素が偏ることなくバランスしている点が、速さの秘密なんでしょね。

パワーだけでなく、またドラテクだけでもない。そんなクルマで速い人は、やっぱりカッコイイですよ。

褒めすぎでしたでしょうかwまた、よろしくお願いいたします*^-^*
2013年12月23日 20:39
もうノーマルタービンでブーストUPして

走ってた記憶も遠い感じですが、

ノーマルタービンのツキの良さには

交換してしまうとどれだけ弄っても

得られないと思います。

たともさんのRはベストバランスですね♪
コメントへの返答
2013年12月23日 22:49
ノーマルも、また大きなタービンも、両方を経験されている方は、よく仰ってますね。

私もRB20改24のTO4S仕様に乗っていた時のフィーリング(かなりのドッカンターボ)を知ってますので、正にノーマルの延長線上にあるブーストアップは、速さ、乗り易さ、扱いやすさの点で優等生なんだろうと思います。

自分でも出来すぎ。。。、というか、RB26の素性からか、打てば響く感じ(笑)で、どうすればどうなる(なった)、というのが判り易く、また弄りがいがあるので、素人の私でもそれなりにできた要因でないかと思います。

ありがとうございます^-^
2013年12月23日 20:50
お!
すっかり皮むき終わりましたね( ̄ー ̄)

これで、心おきなく試すことできますね~
ノーマルタービンを使い切るとこんな感じのグラフになるんですか!

これで、来年の阿蘇は存分に楽しめますね( ̄ー ̄)
コメントへの返答
2013年12月23日 22:58
という理由で、皮むきもバッチリなんです(笑)

このグラフ、所詮素人イジリなのでやっぱり欠点がありまして、前後回転数(域)を平均化している関係で、最後の7000-8000rpm領域がタレて見えるんです^^;

実際はメーター読み7,800rpm位まで廻してますが、信頼できる領域は6,700rpm位までで、その後は緩やかに低下するのが、正しい曲線だと思います。

トルクが4,000rpmピークで、そこからゆるやかに下がっているのは、バルタイのオーバーラップ16度による影響かと思います。

中速トルクはイイですが、やっぱり高回転で少しタレるみたいです^^;

でも阿讃サーキットには合うと思う仕様なので、これで楽しんできます^-^
2013年12月23日 22:40
こんばんは♪

RB26DETTの魅力に
引きずり込まれそう
じゃくて
どっぷり漬かってるのでは(笑)( ☆∀☆)


やはりノーマルの封印は
そう簡単には解けないよでですねΣ(ノд<)
コメントへの返答
2013年12月23日 23:05
昨日、今日と「ドップリ嵌って、さあ大変♪」(笑)
※ドングリコロコロw

もう抜けられなくなってるかもf(^^);

ノーマルはノーマルで、やっぱり適合とれてるんですね。

ただ、高回転高負荷の点火時期だけは、ガチでどの車(RB26DETT)にも効くようです^-^b

ていうか、当時の日産さん、封印が安直すぎでは^^;
2013年12月23日 23:36
そうですね20年経つんですよね~
昔友人が白のR買って初心者マークはって乗ってました^^
初めて助手席に座ってあの強烈な加速を味わいました。いまだにその感覚を覚えております。私も運転させてもらいましたが当時は全開出来ませんでした^^;
当時のクルマにない加速度と新車価格が怖くってwww
コメントへの返答
2013年12月23日 23:57
こんな凄いエンジンを20年前に発売した日産も、凄いことをやらかしたもんだと今になって思いますね^^;

私も似た経験があって、S15を買う前に中古の32Rを試乗(助手席)したんですが、全開加速、正直、恐ろしかったです^^;

自分で踏んでないから、というのもあるんですが、加速自体も凄すぎてw

2JZ-GTEも良きライバルだったでしょうけれど、アテーサE-TSの4WDの強みで、スープラより一枚上手のゼロ発進するGT-R。

どちらもそれまでの世代のクルマからすれば、モンスター級でしたね。

そして、当時の値付けとしては、新車価格もそれまでから考えると凄かったですね^-^
2013年12月24日 0:25
Rへの情熱と知識、ただただ凄いと思うばかりです(・・;)

アテーサ+RB26の組み合わせは正直今でも反則級だと思います。
そして、その化け物を乗りこなしてるとかっこいいですよね(=゚ω゚)ノ


また、是非走りに行きましょう
コメントへの返答
2013年12月24日 0:38
長年思い続けてきたBNR32への思いが、私をここまで引っ張り上げてくれたようです^^

アテーサ+RB26は確かに強力ですが、今はランエボ、インプレッサも居ますのでw

こちらこそ、是非ご一緒させてください。

それと、ブログ見ました。リクエストに応えていただいき(^-^b)、早速R34紹介見させて頂きました。

コメントしよう!と思いましたが、「コメント」のボタンがないような・・・?
2013年12月24日 10:47
その情熱は見習わせて頂きたいです(`_´)ゞ


コメントの設定修正しました。失礼しました。
コメントへの返答
2013年12月24日 20:56
初コメさせて頂きました*^-^*

面白そう&まだ進化しそうなエンジン&車ですね。今後が楽しみです^-^b

プロフィール

「朝練終了。燃料タンク交換後の初登山でしたが、特に不具合なくいつも通りのコンディションでした。タンク保護のため、特に夏場の間はなるべく満タン状態での長期保管は避けようと思ってます。キャニスターやチェックバルブの動作は確認済みですが、引き続きタンク内圧上昇抑止策は考えようと思います。」
何シテル?   08/09 06:14
【所有車歴】 S13→HCR32→S15→JZS171→BMW F10→ 走りのBNR32、上質さとゆとりを愉しむW212、更なる非日常を求めたCBR600...
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