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イイね!
2014年07月26日

ログから見るアテーサE-TS制御

ログから見るアテーサE-TS制御 アテーサE-TS loggerにより、4輪全てのホイール回転状況やフロントトルク値が判るようになったことから、ようやく「実走」によるデータ録りにコマを進めることができます。

ただ、やっている内容からどうしても理詰めとなってしまうことから、できるだけブログ用に「落として」書こうと思います。

でも、中身はキッチリやってますので、「気になる」方は、コメント、メッセージ等でどうそ。

ということで、具体的な詳細は書かない、という約束で(書いても大抵の人は参考にならないんじゃないかとは思いますが)、少々暴露ネタが入ってるかもしれません^^;

まずは1点目。

純正アテーサE-TSユニットについての話ですが、実はGセンサー出力を元から「増やす」より、「減らした」ほうが、フロントトルクが「増加」します(※)。
※ 例外もあります。

コレって知ってる人は知ってる内容でしょうか?それとも本邦初?これまでも結構色々なサイトを覗きましたが、まだ見たことが無かったような・・・。

少しだけ理屈を言いますと、アテーサE-TSの基本制御は、

・車輪速度センサー
・Gセンサー

の2つのセンサーからの入力により、フロントトルクが計算される仕組みです。これは有名ですね。

そして、一般的には「前後車輪速度差」「縦横G」のうち、フロントトルク値の決定には「前後車輪速度差」の依存度が高い、と言われるものでした。



しかし、今回色々と計測して調べてみたところ、どうやら「それだけ」でも無さそうです。

今回の実験から得られたデータによれば、

1.車輪速度センサーから計算した「計算加速度」
2.Gセンサーから得た「計測加速度」
3.2つの加速度を比較し、「1.計算加速度」>「2.計測加速度」、かつフロント車輪速度<リア車輪速度であれば、フロントトルクを強める
4.横Gがかかっていれば、フロントトルクを弱める

こんな感じです。

例えるなら、アイスバーン上で発進するとしましょう。アクセル踏み込めばまずはリア2輪が回転しますが、路面μが低すぎて、タイヤは簡単にホイールスピンします。そして、車体は、ほとんど動きません。

これは、「ホイールは加速」しているが、実際の「車体は加速していない」状態です。先の条件に当てはめれば、

「1.計算加速度」>「2.計測加速度」であり、フロント車輪速度<リア車輪速度でもあるんです。

アテーサコントローラーは、こうなるように意図的に縦G出力を変化(減少)させ、アテーサユニットを「騙して」いるわけです。

あまり簡単に書けてない気もしますがw、つまりアテコン等で縦G、横Gに手を加えて、どうしてフロントトルクが変わるのか、という答えが、これです。

結局、Gセンサー割り入れタイプのアテーサコントローラーは、

・「1.計算加速度」>「2.計測加速度」を満たすように、(わざと)「2.計測加速度(縦G)」を「小さく(減らす)」して、フロントトルクを元より大きくする

・横Gがかかっていないように見せかけるために、(わざと)「2.計測加速度(横G)」を「小さく(減らす)」して、フロントトルクを元より大きくする

という事を中でやっているんです。

本当にそうなのか、裏はあるのか、ですよね。

もちろんありますよw

幸いにも、みん友さんより、大変有名な「先生(DTM)」をお借りしており、非常に多くのことを語って頂きました(爆)。

詳細内容は、各方面に影響が出るといけませんのでここでは書けませんが、オリジナルアテコンの開発に向け、大変参考となります。



そして、いよいよDTM先生による実地研修です。まずは先生をお呼びする準備をします(笑)。



物がBNR34用で、BNR32とはカプラが合いません。DTMは借り物ですし、かと言って私のBNR32の純正配線にも傷をつけたくありませんので、ピンコネクタ等を自作、気合いで取り付けです。

そして、無事DTM先生がご搭乗されましたw



DTM先生のご指導の元、テスト結果は次のようになりました。



全体的にアクセル量に付随してフロントトルクが係るようになりました。

そして、最も注目すべきは赤枠内のところ。例によってタイトコーナーの登りです。

強い横G(太黄)+アクセル全開(桃)により、リア回転数(黄、緑)がフロント(赤、白)より先に多めに上昇(微リアブレイク)、しかし、フロントトルク(太橙)は直ぐに立ち上がっており、スピンモードに突入するのを見事阻止、そしてその間、アクセルは常に全開(桃)・・・。

そしてそのコーナリング中は、トランスファーはフルロックでは無く、適度に車輪も差動(フロント赤、白、リア黄、緑)していることから、プッシュアンダーは発生していないことも判ります・・・。


いやー、スバラシイ!

DTMってこんなに効果があるとは正直思っていませんでした。正直、もうコレ買って付けて、ハイ、お終い!って出来るレベルかとも思いますが、もう少し実走&ログ録りで詰めてみようと思います。

しっかし、アテーサが作動するレベルでの実走テストですから、タイヤの摩耗が・・・^^;
ブログ一覧 | 車いじり | クルマ
Posted at 2014/07/26 11:12:37

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この記事へのコメント

2014年7月26日 12:32
たともさん相変わらず
凝ってますね(笑)
それ、借りて付けた事ありますけど
いいですね(^^)
俺はミッション降りてるやつが
あるので
トランスファーを強化ではなく、
クリアランス調整したいと思います
十枚ディスクだとトランスファー温度
も上がりやすいですし、クリアランスを
逆に広く組まないとロッキング現象
が出ますから、行き着いたのは
ノーマル枚数でクリアランス詰めが
一番好きです
デジタルセンサーや
トルクマネージャーはその後かなぁ
また暇みてトランスファーやって
アップしますね(^^)
コメントへの返答
2014年7月26日 20:55
まいど~。

コレ、イイですね♪悩みどころがほとんど解決してしまって、オリジナルユニットの自作を継続すべきか、そっちの悩みが出来ちゃいました^^;

トランスファーのディスククリアランス調整なんて出来るんですか?知りませんでした。

十里木Rさんは、このDTMの特性も知ってる上で、トランスファー調整だなんて、最終的にはどんな特性を狙っておられるんでしょうw

超絶ハイレスポンス、でも効きすぎない感じ?完成されたら、是非とも試乗させてもらいたいなぁ・・・。

十里木Rさんも凝ってる・・・、じゃなく、元(現?)本職でしたね・・・^^;
2014年7月26日 17:26
どもです。

瞬間の車輪回転量増加を加速度としてとらえる、
確かに、言われてみればそうですよね

その発想が出ませんでした(笑)


縦G減衰=4WD方向
横G減衰=4WD方向

となるとDTM2のAXRモードが
さらにナゾ制御になるわけで・・・

Do-Luckさんも試行錯誤してるんでしょうか(^^;


OEM元さんが1と2で違いそうな気もしますね
コメントへの返答
2014年7月26日 21:01
DTM2は、非調整のアクセル連動モードがあるらしいですね。

アテーサコントローラの基本的なフロントトルク増加のメカニズムは判明した物の、しかしアテーサは高μ/低μ判定しているらしく(ネット見聞)、実際、今回の説明だけでは説明しきれない、フロントトルクの増加パターンも確認しています。

それらをアクセル連動でうまくつなぎ合わしているのか、それともこの基本メカニズムに基づき、ボリュームをアクセル連動させているのか・・・。

後者については、もし私が自作するなら、試してみてもいいかな、と思っています。

※アクセルの信号さえ物理的に引き込んで切れば、制御はプログラム次第でどうとでも味付けできますので・・・。

他に、ブースト圧(エンジントルク)制御なんかも面白いかもしれませんね。
2014年7月26日 18:19
解析、お疲れ様でした^^

内容は理解出来ないのですが(;´・ω・)

凄い物が出来そうですね♪


自分の車はデジタルGセンサーを付けてみたところ
何の変化も体感出来なかったです!?

フルブレーキ状態でアテーサが効いてるから?
暑すぎてボケてた可能性が有りますけど(笑)
コメントへの返答
2014年7月26日 21:10
アクセル連動、ブースト連動、ハンドル連動、信号さえ入力できれば、如何様にもプログラムできるのが、自作の強みです。

しかし、その自由度が高いからこそ、どう出力させるのが理想なのか、そのときのタイヤ4輪の転がり方はどうなるのか?そのために必要な信号は?考えるネタは一向に尽きません^-^;

sumi33さんほど走られる方が、デジタルGセンサーを試されて、変化が体感できないとはどういうことでしょう@@;

私もデジタルGセンサーは未体験ですが、体感報告多数ですし、不思議です。

ひょっとして・・・、気がついてないだけで、既にどこかにアテコン相当が装着されていて、未だ気づいていないだけ!?かもしれませんね。
2014年7月26日 21:37
こんばんは、コメントするのは初めてですね~
五色台の鈍足エボ9こと脱力ジャパンです(笑)

ちょくちょくブログ拝見させて頂いているのですが、毎回の理論的な解析に驚かされます
ワタシもたともさんみたいに理論解析に基づく走りが出来たらな~(´・ω・`)

今日は阿讃サーキットに行ってたのですが、エボ特有の電子制御の介入に振り回されまくって、こりゃ全開走行時は手懐けるのが大変だな~、と感じた次第…

「限界を超えてスピンに入りかけている」のか、はたまた「電子制御の下、完全に制御されたパワースライドに入っている」のかの区別がイマイチ分かりにくくて…
傍から見るとまるでフォークリフトみたいな動きになってたんだろうな~、とwww

エボ10みたいにセンターデフ&リアデフの介入率をインジケーターで視覚化されていれば、安心して踏み込めるんですけど、何故かエボ10以前のエボにはその手の装備が無いんですよね~
コメントへの返答
2014年7月26日 22:01
こんばんは^^みんカラブログ、始めてたんですね^^;

最近、昼間の五色台はご無沙汰中です。明日、上がって、阿讃走行について語りますかwメチャ暑いだろうな・・・^^;

何かと怪しい?情報も多いクルマ業界ですから、自分が信頼、信用できる基準を作りたく、試行錯誤の毎日です。

阿讃行かれてたんですか!?あ、そうか、みんカラ讃岐人走行会、入ってましたね!

グリップ/ドリフトの境目は、車種によっても感じ方が大分違いそうですね。R32、ていうか、この時代の日産車は判り易いですよ。

急にヨーレートが立ち上がって(スピン開始)、スキール音が大きくなります。

でも、これを感じてからというよりは、これ位の入力(操作)だと、もう滑り始めるだろうな、ていう勘所みたいなのを頼りに、事前に備えて操作したりしてます。
※後手後手操作も良くやります(爆)。

レーシングカートなんか、レスポンス速すぎて相当シビレますよ^^;もしこっちで慣れれば、箱車なんて相当トロイ(重い)と感じると思います。

クルマのドライビングは、少々難しいところがあるくらいが丁度イイんではないでしょうか^-^b
2014年7月26日 23:15
メッセージで詳しく説明頂きありがとう

ございました♪

解析できるはそれを実践して速いは

イヤハヤ大した方ですね~!♪
コメントへの返答
2014年7月26日 23:34
正規ユーザーですから、制御内容を知る権利はあってもいいと思います♪

最初は、リアデフ強化⇒アテコン対策っていう王道パターンに乗っかるだけ、というのに抵抗感がありましたが、しかし実際にDTMを使うと、やはり王道だな、と思いました。

このままDTM譲ってもらえば、手間も無く簡単だろうなぁ、パーツの使い勝手や見た目もカッコイイし、と思いましたが、ギリギリで踏みとどまり、今のところまだ自作路線で行こうかと考えています。

ECUのROMチューン選択の時もそうでしたが、「自分で触れる」って言うのがやはり大きいです。

自作アテコンならば、入力ソース選択も、制御も、そのマップも自由自在、しかも後からでも書き換え自由となれば、チャレンジする価値があるのではないかと。

DTMほど外観はカッコ良くは無理だと思いますが、中身で勝負のこだわりの一品、完成させてみようと思います!
2014年7月27日 0:48
はじめまして。

32用のこのコントローラーを付けています。(*^。^*)

あまり正しく理解できていないのですが、昔あったFIELDや、このコントローラーは、
何かの入力(Gセンサー?)を逆転させているそうで、通常ならば、
高ミュー路だからフロントトルク小となるところを、低ミュー路だからフロントトルクを大に
しなさい・・・。というように化かす仕組みだそうです。

なので、この逆転させている状態のまま高速域になってしまうと、あまりよろしくないということで、任意のスピードで、ノーマルの制御に戻せるようになっているそうです。
※ただしFIELDはノーマル制御に戻せなかった筈

実際に使ってみた感想は悪くはないのですが、逆転させるだけという無理やりっぽい制御をしているのを知っていたので、もっと正しく?作れば、もっと良いのではないかと思っていたのですが、たともさんのテスト結果からすると、これだけでかなり良い感じになっているようですね。(*^。^*)

DTM2に関しては、逆転ではなく、そこをちゃんとマップを作って対処させるようなものかなぁ~と思ったりしています。

実際のセンサーからの入力をマップで補正して、欲しいところで欲しいトルクを得られるようなものができればスバラシイかと思っています。

応援しています!ヽ(^。^)ノ
コメントへの返答
2014年7月27日 10:28
きはちん改さん、初めまして。コメントありがとうございます^-^

高μ路を低μ路と認識させる、まさにそのような制御になってました。

このブログの状態で直線加速すると、どうやら0ブースト付近を境にフロントトルクメーターに反応が返ってくる感じでした。

このような状態で、トランスファーがクラッチ板押し付けてフロントにトルクを伝えようとしすると、実際はフロントもしっかりグリップしているので、クラッチの摩耗負担は少ないと思います。

でも、電磁ソレノイドも熱を帯びるでしょうし、普段はSW OFFするなどで明確に運用対処してもいいですね。

でも自作するならば、この辺りもきっちり機能を盛り込みたいです^-^
2014年7月30日 21:54
制御をモノにできれば、またすごいことになりそうですね!

ディレチャレまでには完成させて、タカタの最終コーナーで抜群の挙動で抜けて行ってほしいです(^^♪
コメントへの返答
2014年7月31日 8:11
このログ解析結果から、必要なハード性能も見えてきましたので、ようやくE-TS_kaiユニット本体の製作に入りました。

これまで私が作ってきたものの中で最大規模で、現在持てる限りの技術、ノウハウを詰め込んだモノのになりそうです。

もしこれでタイムアップに繋がれば、最高ですね♪

プロフィール

「朝練終了。燃料タンク交換後の初登山でしたが、特に不具合なくいつも通りのコンディションでした。タンク保護のため、特に夏場の間はなるべく満タン状態での長期保管は避けようと思ってます。キャニスターやチェックバルブの動作は確認済みですが、引き続きタンク内圧上昇抑止策は考えようと思います。」
何シテル?   08/09 06:14
【所有車歴】 S13→HCR32→S15→JZS171→BMW F10→ 走りのBNR32、上質さとゆとりを愉しむW212、更なる非日常を求めたCBR600...
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