貴重なコンフォートのウェルキャブ仕様に触れた一日

最近は気の利いた内容で冒頭の一文を書くのも面倒になってきてしまいました←
まあ、ブログのメインの話題に何の影響もないので別にどうでも良いことなのですが(ぉ

さて先日の事ですが、就職で東京へと行ったフォロワーさんが関西に戻ってこられたので、それに乗じてお会いしてきました。
今回はお車を乗り換えられてからはじめての帰阪なのですが、そのお車というのも…

ほぼ新車のクラウンコンフォート！
マトモに撮れた外装の画像がこの画像だけでした(；´∀｀)

しかも…

こいつ(後部座席)…動くぞ？！
つまり、この車の正体は…
福祉車両であるウエルキャブ　後席回転シートBタイプです！
なかなか台数が出回っていないであろう仕様なので、街なかでも滅多にお目にかかれない車かと思われる一台。グレードはデラックス。
助手席側の後部座席が外向きに回転し、車椅子に乗った状態から乗り換えしやすくなります。シートの回転自体は自動ではなく手動ですが、巨漢が座っても軽々とシートが動作するため、総統な荷重にも耐えられると思われます。助手席背面やドア上部車内の手すりが大きなものに変えられている他、Bピラー内張り一体式の垂直方向の手すりもあるため、車椅子からの乗り換えも楽な姿勢で行なえますね。


この回転式シートを装着するために、助手席側開口部を大きく取るためにドア全長が長いタイプの専用品を使用している他、クラウンコンフォートでありながら助手席ドアは車体全長が短いコンフォートのものを流用しています。運転席側は普通のコンフォートのままであるため、Bピラー位置やドア長さが左右非対称になっている点も興味深いです。


トランク内には車椅子搭載用のリフトも備えられています。組み立て・格納は手動ですが、昇降用のウインチは電動です。耐荷重30kgとのことなので、折りたたんで車内に持ち込める車椅子なら大抵のものは対応しているのではないでしょうか。車椅子がバンパーと接触して傷つけたりしないようにするため、接触防止のマットも用意されています。


インパネに目を移すと一般的なクラコンと大して変わりないかと思われましたが、よく見るとメーターパネル内に見慣れぬランプが！
後席回転シート車ならではの警告表示で、シートが外を向いている状態のときに点灯するものだそうで。これは特に見る機会がないのでは…？
そしてオドメーターはなんと実走行3,000km弱…？！
この車がタクシー上がりでも何でもなく、新車同然の状態で購入された貴重な個体であるということを再確認できます。
ですが…今年登録でありながら実際に製造されたのは2008年頃で、10年ほど未登録だった個体なのです！
元々はメガウェブでの試乗車であったり、ディーラーなどでの展示として使われたり等で東京のディーラーが所有していた個体を運良く購入できたものとのことです。なんとレアな…！納車時にはオドメーターが300km程だったとか。
ただ、屋外保管されていたようで色々と小傷などが少々あるのはご愛嬌(^_^;)




2008年式ということで、型式はそれまで長らく生産され続けた3Y-PE搭載のYXS10(他のみん友さんのことではありませんよ←)ではなく、DOHC化とVVT-i化された1TR-FPE搭載のTSS10であることがコーションプレートやTECS番号から分かります。
流石にモザイクを掛けさせてもらいましたが車台番号は極めて若く、TSS10としては相当初期の個体になるのではないでしょうか？前述した車歴の事も考えると、後席回転シートとしてはTSS10での第一号車なのかもしれません…？！


1TR-FPE搭載であるyと言うことからも分かる通り、LPG車です。トランク内にはLPGタンクが鎮座しています。
本来なら容器保有者欄にはタクシー会社などの法人名が記載されることがおいのでしょうけれど、オーナーさんの個人名画家kれているのはなにか新鮮ですｗ
これまでにも述べたとおり、タクシーとしての使用歴はないため、自動ドアもなければメーター等の取り付け跡もなく、キレイな内外装です！ただ、あまり余分な物も付けられたりしていないため、ナビは無いですしオーディオも純正のAM/FMチューナーのままで、後付されたのはETC車載器とシートカバーくらいでした。シートカバーといっても、タクシー運転席でおなじみの木製のイボイボのアレですが(もちろん新品ですよｗ)

これまで何故、コンフォート系列は旧態依然としたOHVである3Y-PEを搭載していたのかなどの疑問を、タクシー関係の事情に明るいオーナーさんから色々とお聞きできました。他にもタクシー業界に関する裏話なども含めて色々と…。とても良い勉強となりました！
で、結局朝から夕方までずっと濃度が濃すぎるトークをさせていただきました。
オーナー兼フォロワーさん、遠くからのご帰阪でお疲れの中、ありがとうございました。
また帰ってこられた際にお会いできるのを楽しみにしています！

<オマケ>








なんというか、濃度が濃いというよりもカオスと言う方がしっくり来るオフ会でした←