
最近のモデルカーは1/64、詳しくない方にもわかりやすく言えばトミカサイズのミニカーが国内外問わず、ここ数年から十年近くの間で一気に人気が増えたように感じます。
元々はトミカやホットウィール、マッチボックスが有名なところでしたが、トミカリミテッドヴィンテージシリーズが出た辺りから、中国方面を中心に一気に増えたように感じます。それらのメーカーも主に中国で、最近目立つところだとINNO MODELとかでしょうか。ホイール交換も出来たり、カスタムカーやレースカー、最近だと日本のBNR32パトカーまでバリエーション展開も凄いものです。…我が家のコレクションにもトミカリミテッドシリーズに混じって幅を利かせつつあります(高価なのであまり買えていない方ですが)
今回はそのイノモデルではなく、同じ中国系のメーカーで頑張っているメーカーさんの商品を紹介していこうかと思っています。

今回紹介するのは最近展開されてきているメーカー、BMクリエイションズの1/64トヨタ・カローラセダンです。
箱の表記を見ると、香港にある会社のようです。記載されているホームページを見ると、日本へは国際貿易が輸入代理店となっているようで、模型店に限らず同車からも直接買うことができるようです。いつから日本で発売が開始されたかわかりませんが、私がよく利用しているJoshin Webの商品一覧で確認すると、2019年7月が最も古い発売記録でした。当初はパジェロやジムニーなどの海外でも人気な日本車を、内装パーツ”等”の作りわけで右ハンドル・左ハンドルなどの作り分けも積極的に行われています。
それにしても微妙に誤訳されていて味わい深い日本語表記ですなぁ。
そんなBMクリエイションですが、最近はBHレガシィツーリングワゴンGTやらECレグナムVR-4(それぞれS401風やスーパーVR-4風にできる交換用外装パーツ付き)が販売予定になっているのを雑誌で見て「よくこんな車種を製品化できるもんやなぁw日本のメーカーでもこのスケールだと製品化に恵まれへんし、ホンマ尊敬するわw」などと思っていたら、それらに並んでこのAE100カローラも製品化されると書かれていて「…おいマジか」と思わず唖然となってしまったのを覚えています。そして「こういう車種でも普通に製品化されるなんて良い時代になったなぁ」と時代の変化を感じ取ったのでしたw
発表されたラインナップは右ハンドルと左ハンドル、それぞれにスーパーホワイトⅡと思しき白い車体と、明らかに日本の純正ラインナップには用意されていなかったであろう明るい青緑の2色。その時は「一般的な右ハンドルでスーパーホワイトⅡでも買ってみるか」と思っていましたが、こんな私でも注目するくらいの商品なら他のコレクターも注目するのが世の定め。多数のミニカーショップなどの通販で予約を受け付けていましたが、どうやらその時点で多数が売約済みとなったようで、特に定番色の白で右ハンドルという日本で多数走っていた馴染み深い仕様は販売されているところを一度も見たことがありません。私がしばらく観察していた某ミニカーショップの通販では継いで緑の右ハン車が売り切れ、最終的には左ハンドルの白も緑も完売となったのでした。そしてヤフオクでも見かけることもなく、あっという間に見かけなくなりました…

…ここで終わらないのが私のブログ。ヤフオクを根気強く観察していると少しずつ出品されてきているではありませんか。でも海外からの発送(送料だけで数千円)で一台5,000円以上という強気の出品ばかり…。定価2,000円もしない程度のミニカーですよ←
そんな中、左ハンドルですが一台3,000円という比較的良心的な価格で日本国内…というか近県からという出品されている(勿論送料も良心的)という出品があるではないですか!しかも即決価格。これは落札するしか無いではないですか!
…で、届いたのは上記の個体。間違って右ハンドル仕様が届いたら嬉しかったのですが、当然ながらそんな甘い話はありません。当然左ハンドル仕様です←

そしてダメ元で駿河屋の通販サイトを見ていると、右ハンドルの青緑がタイムセールで定価よりも安く売られているという奇跡が。それも間違いなく即購入という、勢いだけで行動しているような状態でした←
しかしまぁ、何でしょうねこの色…暗い色合いの緑なら日本仕様にもラインナップされていましたが、明らかにコレはなんとも言えないトロピカルで明るい色合い。アメリカあたりで走っていそうですが、どう見ても日本仕様そのもの()

この二台を買ってどうしようかというのか…。大半の方は察しが付いているかと思いますが、
内装などを入れ替えて「白い右ハンドル車」と「青緑の左ハンドル車」の二台に作り変えようって事ですよw
元々ドライバー一本でwheelやバンパーなどを交換できる作りになっているので、内装の入れ替えくらいも簡単にできるです。

内装はシャーシではなく車体側にくっついているので、丁寧に外せば簡単に外れるのですよ。
それにしても、低価格ながらもメーターパネルまでしっかりと細かく印刷されています。そして何気にMT車。

で、内装は簡単に外せますが、先程から内装パーツ”等”と強調して言っていたのは、ワイパー彫刻の向きもしっかりと換えてあるので、それを上手く外して移植する必要があるのです(;´Д`)
この中央の前後に並んだ二箇所の固定を外せば…これさえ慎重に外せば……
フンッ!!(パキッ)
…
……(;・∀・)
うまくフロントウィンドウのみ外すことに成功しました…じゃなくて力みすぎて折ってしまったのです(;´∀`)
仕方ないので2台ともこの方法でフロントウィンドウのみ交換し、双方で干渉するバリを切除した上で接着剤をはみ出さないように塗布し、丁寧に接着することで事無きを得ました←

そして生まれた右ハンドルで白い車体の、四半世紀前の日本にはあちこちで多数走っていたであろう、ごく普通のありふれた仕様の100系カローラが相場よりも安く作成することが出来ました!…とは言っても、画像じゃ真っ黒な内装は見えづらいのが残念です(;´Д`)
ついでにいうと、改造前の画像の時点で手から滑り落としたせいで、運転席側ドアミラーとリアガーニッシュが補修されていたりします←

もう一方の青緑の左ハンドルはというと…「どうせなら白いのと対象的な仕様にしてみようw」というノリで、思い切り日本のカローラセダンでは見られない仕様にしてみました。付属している交換用ホイールとバンパー、サイドステップをフル活用してドレスアップ!車体色にふさわしいトロピカルなイメージに仕立て上げてみました。メッキホイールでキャンバーが付いてハの字になっているのも良い感じです^^
…と言ってもどこの国の仕様なんでしょうかね…左ハンドルながら見た目は5マイルバンパーもサイドマーカーもグレーのリアガーニッシュも着いていないので北米仕様ではなさそうです。なので東南アジアあたりのどこかで走っていそうな仕様…といったところでしょうか??()
因みにフロントバンパーは同じE100系のカローラFX用フロントバンパー。高速有鉛デラックス2021年8月号でも特集されていた車両なので見覚えのある方も多いのではないかと。ただ、フォグランプが着いていたり、国外仕様がモデルなのかトヨタマークではなくFXエンブレムになっていたりするので、どこか他の国の仕様であることには違いない模様です(;・∀・)

いずれにせよ、右側Aピラーにアンテナが付いている時点で日本仕様に近いんですよねぇ…まぁ、その、何だ…元々の製造当初からのボディカラーを維持した上で敢えてJDM化しながらドレスアップを楽しまれているしようということにでもしておきましょう()
それにしても、いまではBMクリエーションの100カローラ自体も品薄になってきているようで、ネット上でも更に割高になっているようです()
そんな中で1台は新品定価よりも安く買えたので、2台の価格を平均化すると手頃な値段で入手出来て良かったと考えています^^;
今度は71スタタボの右ハンドル仕様でも買えたら良いな…等と考えています(前述したBHレガシィやレグナムも可能なら入手したい所存)