
「トミカのセット物といえば既存車種を手直ししたバリエーション程度」
…昔はたしかにそんなセットばかりでしたし、最近でもそのようなセットが普通だったりします。良くても通常品としてかつて販売されていた車種が入っていれば嬉しいもの。
ですが、先月発売されたセットはその予想を大きく裏切り、期待を大きく超える内容だったのです…!どこからか漏れ出てSNS上に掲載されたリーク情報で知ったときは「え、これ本当に出すの?」と思わされ、ネット通販ではどこも予約分だけで即完売!そんな中、私は未開封前提の保管用も合わせて2セット購入できました…!
それが本日紹介する、こちらのセットです。
トミカギフト「スポーツカーヒストリーコレクション」
4車種がセットされているうちの2台はかつて発売されていた車種の金型を手直しした仕様、残る2台はこのセット以外では発売された実績もされる見通しも立たない新規車種!そういった事を抜きにしても車好きには嬉しい車種ばかりという、ミニカー好きもミニカーに興味がない車好きにとっても見逃せない内容です。。。
マツダRX-7 FD3S
もはや実車の解説は不要な一台。モデルは5型以降のモデルで、車体色はヴィンテージレッド。
シャーシの刻印から察するに過去の製品から大きく変わっていないようですが、ドアの方では実車と同様にウィンドウに飛び出たドアノブ部分がオミットされています。どうやって開けるんだいコレ←
テールランプやエンブレム等まで細かく再現されている一方、フォグランプ等は省略されており、少し物足りない気も…?
通常品として売られ始めてからセット品や特注品なども含めて長い期間に渡って相当な台数を作り続けて金型が摩耗したからか、比較的最近になって金型の修正or手直しが行われたようですね。書店限定で売られていた警視庁パトカー仕様やトミカショップ限定品がこの新しい金型に相当するのでしょうか。ドアノブを削ったのは摩耗しやすい箇所を減らすのが目的なのか、それとも単に安全性を優先した結果なのか…真意が気になるところですw
三菱ランサーエボリューションⅣ
通常品としてはWRC参戦時の塗装を身に纏ったラリーカー仕様…ですが、それ以前にも頭文字Dセット第一弾での
いろは坂のサル岩城清次の仕様を再現した仕様…かと思われますが、実はそれ以前にユージン(現タカラトミーアーツ)が企画・販売したエクセレントトミカシリーズが初出だったりします。持っていないので説明は割愛しますが、ざっくり言うとトミカリミテッドシリーズの源流みたいなものでしょうか。それ故に高品質な作りをしているため、もとからヘッドライトが別パーツとなっているのが印象的です。
さて、こちらもFD同様に元々は従来からの金型をもとにしているようですが、よくわからないものの全体的にカッチリしっかりとした造形のような気がするので、修正を加えられたものだと思われます。リアスポの開口部がしっかりと角が立っている上、フォグランプ脇の開口部もしっかりとしています。
エンブレムもしっかり再現されている一方で、どういうわけかリアドア下部のロゴが再現されていない上に、フォグランプもその脇の開口部も塗装が省かれて残念な仕上がりに…後は窓枠も。気になる方は墨入れ・塗装などを推奨します(ぉ
さて、ここからがこのセットの真打ちです…!
スバル インプレッサ WRX TypeRA STi VersionⅤ
なぜか突然出てきた初代GCインプレッサWRX!
その中でも後期型のVersionⅤ、4ドアで競技用ベースのRAがベース。ルーフにあるベンチレーターも再現されていて良い雰囲気です。
GCインプレッサはトミカプレミアムでかつて同仕様の限定車の22B STIバージョン、そして今月には2ドアのWRX タイプR STi バージョンが発売予定です。
…が、それとは別にセットのバリエーションの一台として新金型を出すなんて、人気車種とは言えなかなか考えられないことです。一体何があったというのか…?!

前後共にっヘッドライトは別パーツで透明部品、しかもバックランプ・ウインカーもクリアパーツ上に白く印刷して、WRXロゴの印刷と相まって実車のイメージを強く再現している点に再現されています。グリルにはチェリーピンク地のスバルエンブレム、そしてルーフにはタイプRAらしくベンチレーター。ホイールはワイドホイールでもちろん金メッキ。これまでありそうでなかった、4ドアのGCインプレッサのトミカ。このセットに限らずさらなるバリエーションの展開に期待したいものです!
日産シルビア S15 Spec-Rエアロ
今回最も出来が良すぎてオーパーツとも言っても差し支えないのが、このS15。
S13以来通常のトミカで音沙汰がなかったシルビアですが、まさか令和になった今
、新たに金型を起こして作られるとは思いませんでした!
しかもこのS15、作り込みが非常に半端ないのです…!

ヘッドライトやエンブレム類はもちろん、フォグランプやマフラー、前後のナンバープレートまで塗り分けられているという拘りっぷり!
テールランプも黒い縁は塗られていないけれども、オレンジと赤の2色に塗り分けられています。おまけにフロントフェンダーのウインカーレンズもきっちりオレンジで塗られています。内装も3連エアコンルーバーにシフトノブ脇の斜めに配置されたドリンクホルダーまで細かく再現されています。何だこれ…あとはホイールさえ実車と同じ意匠のものに変えればトミカプレミアムそのものじゃないですか(感動)
どういうわけか久々にコレクターや車好きなどの大人の層にまで購買意欲を掻き立てるトミカは珍しいのではないでしょうか?!
この記事を書く直前までネット通販では品切れのところも目立ち、店頭でも発売日に見かけることはありませんでした(;・∀・)
皆様も見かけられた際には購入されてみてはいかがでしょう??
これはあくまでも予想なんですがね、元々GC8もS15もトミカプレミアムで出す予定だったのではないですかね…?あまりにも造形への拘りが強すぎる上にチョイスが普通のトミカセットでは考えられない。GC8も4ドアのタイプRAバージョン5を出す予定が何らかの事情で2ドアのタイプRに差し替えられたのでは、と穿ってしまいます。あと、数年前に70後期スープラやSW20後期MR2もイベントモデルとして出されましたが、これらも出来が細かい一品。しかもリーク情報だと今後70スープラがトミカプレミアムに登場するとの噂。SW20もヤマダ電機限定モデルで発売されましたし、これらも限定販売やトミカプレミアムでの発売開始もあり得るのではないでしょうか…?あ、あくまでも予想ですよ。独り言みたいなものですが←
Posted at 2022/04/05 23:26:34 | |
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