こんばんは。
今日は寒めな北見です。
風が冷たかったです。
気分はもう秋?
さてメーター修理の手順のレポートです。

修理前はこんなにドット欠けがひどかったです。

まずはメーターを取り外します。
最初にバッテリーを外します。
①ステアリングコラムの上のU字型のカバーを外します。
②ビス2本外します(赤丸)星形(トルクス)のT10が必要です。
③吸盤をメーターガラスに貼り付け、引っ張ります。

外れました。第一の難関突破です。

メータを外した後の様子。
意外にスッキリしてますね。

メータにはカプラーが3個つきます。
カプラーの色は8DのS4後期で
①向かって右がグリーン。
②真ん中が灰色。
③左がブルーです。
カプラーにはロックがついてます。
写真の紫色の部分がロック。
ここを引き上げてロック解除します。
写真はロック解除の状態です。

メータを割るには後ろのピス2本を外します。
ビスはトルクスのT8です。
ビスを外したらメーター横から割っていきます。
周囲のツメを外しながらゆっくり割っていきます。
焦らずに!

針を全部外します。
針の中心を持って引っ張り上げながら、
針の根元にマイナスドライバーを差し込み外します。
外したらメーターパネルを外します。

メーターを裏から。
カプラーの色にソケットの色が合ってます。
ソケットがどこに入るかわからなくなったらソケットの色を見ればわかります。

パネルを外したらこんな感じ。
光が漏れないように白いカバーになってます。
このカバーを外します。
ちなみに白いカバーは全部つながってます。つまり一体型です。

まずは距離計のノブを外します。
裏から抜け止めのツメをツマミながら外します。

次に時計と距離計の金属フレームを外します。

裏からツメをひねってミゾから抜き取ります。
白いカバーも裏にツメで引っかかってるので、端から爪を押して行って抜きます。

白いカバーが外れました。
時計と距離計の液晶は触らないようにしましょう。

さて本番です。
半田ごて用意。

温めて古い液晶を外します。
半田のカスをきれいに取ります。

半田クリーナーを使うと便利。

基板がきれいになりました。

新しい液晶を半田付けします。
細かくて難しい!
でも、根気強く頑張ります。
隣とショートしないように気をつけよう。

交換が完了したら元通り組み立てましょう。
車に取り付けて終了。

ドット欠けは直りましたが、完治までは長い道のりでした。
1回目の組み立てでの不具合は
①直した液晶の輝度が異様に高い。
②スピードメーターの針が明後日向いてます。
③油温の針も0以下を指してます。
④時計の液晶がバグってます。
⑤距離計の液晶はトリップが出ません。
①は液晶パネルのロットの違い?
対応モデルの違いのようで、
若干パネルの色の濃さが薄いようです。
なので、バックライトの光が前の液晶より
多く透過して、輝度が高く感じました。
対策として、液晶とバックパネルの間に
半透明のプラバンを仕込み、
リアパネルからの光を制限。
交換前と遜色ない感じになりました。(解決)
②は0位置の調整に問題がありました。
針の駆動はステッピングモーター+ギアの様です。
タコメーターも同じ構造。
これは動かす針が大きいので、
ギア駆動になっているモノと思います。
んで、針を取り付けたときに0位置にするのに
コツがいることがわかりました。
針を戻していくと重くなります。
この位置を0に調整すれば良いのです。
重くなっている部分が0より上の場合は
針を0に戻せばよろしい。
重くなっている部分が0以下の場合は
時計回りに針を動かし、重くなる部分があるので、
更に時計回りに回してやります。
そうすると針を戻したときに0以上になってるので
微調整して針を0に合わせます。
電源を入れたら、こちらも直りました。(解決)
③油温計の針もスピードメーター同様に
調整することで直りました。(解決)
水温計も90℃の位置で安定。
位置調整も成功のようです。
④時計の液晶ですが、
これは単純に液晶の天地を間違えた様です。
逆にしたら普通に表示出来ました。
改めて時刻を設定し、正常になりました。(解決)
⑤距離計は説明が難しいんですが、
距離計と時計の液晶は、基板と面白い接続方法です。
意味不明なんですが、液晶自体はガラス製です。
それがゴム製の「足」で基板とつながってます。
下22個の接点とゴムでつながってます。
基板にはLEDが8個直づけ。
液晶とLEDの間には光を分散させるパネルが
挟んであり、液晶のバックライトの役目をしています。
基板と液晶の間は目測で2cm。
たぶんメーターの構造から、ここは取り外せるように
しておかないと成立しないようです。
ちょっと怪しいですが、普通に表示されてるので
これで良いんだなとは思います。
直し方ですが、ゴムの足の接点の部分を
軽く清掃してから取り付けしたところ、
見事にトリップも復活。
接点の部分にホコリがついていた模様。
単純でした。(解決)
これらを解決するのに、何回も何回も
付けたり外したり、分解したり組み立てたり
非常に疲れました。
お勧めかというと・・・微妙。(笑)
やりたい人はやってみてはどうでしょう。
半田付けできる人なら大丈夫です。
まあ、ここまで丁寧に教えたら出来るよね。
健闘を祈る!
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2017/08/18 23:04:24