大暑の日(平成30年7月23日)に、
市販フロンガスより純度が良いエアコンガスを圧力でなく規定量で再充填すると共にMicrolon(マイクロロン) エアーコンディショナーフィックスも添加しました。
8月分の関西電力の検針票が届いたのと9月になり気象庁の過去の気象データも更新されたので、8月分の集計をしてみました。
ご存知の方も多いですが、初めてご覧になる方のために対象車両などを列記します。
対象車両 2014年(平成26年)式 HA4W型アイ・ミーブ(i-MiEV)Xタイプ ヒートポンプエアコン車
まずは大阪の日平均気温の月平均値を集計&グラフにしてみました。

平成29年8月:29.2℃、平成30年8月:29.7℃(前年同月比+0.5℃)
24時間を通した1日の平均気温がほぼ30℃と言う非常に暑い気温です。
数字以前に体感的に「暑かった~」とお感じになったの方も多いと思います。
私がアイ・ミーブに乗り出してから最も暑い8月でした。
車両状態の基準として電池容量残存率の比較です。
平成29年8月:69,606km、電池容量残存率89.79%
平成30年8月:88,464km、電池容量残存率85.00%
リーフ乗り目線だと、SOH85.00%=12セグをギリギリキープ?
個人的に電池そのものは、NEC製よりLEJ製の方が優秀?と感じます。
(前年同月比で走行距離+18,858km、電池容量残存率-4.79%)
当たり前なんですが、年数が経過しているほど電池の劣化が進んでいます。
評価1)体感的に涼しくなった?
これまで暑い時は、温度設定を真上から1つだけで無く2つ左にしたり、
風量も真上から1つもしくは2つ右にして対応していましたが、
規定量で再充填してからは、35℃以上の酷暑状態でも少なくとも私一人乗りでは
温度設定を真上から1つ左+風量真上または真上から1つ右(真上より1段風量多め)で済んでいる。
ここからは電気自動車ならでは?な形で評価を進めます。
評価2)電費(1kWhあたり何km走るの?)

平成29年8月:10.23km/kWh、平成30年8月:9.75km/kWh(前年同月比-4.69%)
電池容量残存率の劣化(-4.79%)とほぼ同等の値でした。
評価3)一充電走行距離(実走行+残り走行可能距離表示の合計)
充電している時などに一番よく聞かれる質問「1回充電して何km走るの?」を比較します。

平成29年8月:100.61km、平成30年8月:108.87km
エンジン車だと満タン時にトリップメーターをリセットすると思うので、満タン=100.0%ですが、
EVの場合、毎回満充電(100.0%)でリセットしていないので、単純な比較は意味が薄いです。
リセット時SOCの平均は・・・
平成29年8月:86.42%、平成30年8月:87.78%でした。
カタログ値は満充電から走行した値なので、「かさ増し率」(個人呼称:換算率)を計算します。
平成29年8月の換算率:100÷86.42=1.157、平成30年8月の換算率:100÷87.78=1.139
一充電走行距離のSOC(電池残量)100%換算値は・・・
平成29年8月:100.61km×1.157=116.40km
平成30年8月:108.87km×1.139=124.00km(前年同月比+7.6km、+6.52%)
一充電走行距離のカタログ値172kmと比較すると、124kmはカタログ値の約72%に相当します。
評価4)Chademo充電時の冷却効果
ご存知の方も多いと思いますが、アイ・ミーブ(i-MiEV)のLEJ製電池搭載車(ベースモデル、G、X)は、
Chademo充電時に電池温度によって自動的にエアコンが作動し、駆動用電池冷却に使われます。
具体的な例として、2018年8月24日(金)にイオンモール姫路大津で行ったChademo充電の様子をご紹介します。
イオンモール姫路大津のChademo充電設備は、ニチコン製50kWで最大100A流れるタイプです。
充電開始前の駆動用電池状態 SOC:29.0%、電池平均温度37.4℃、最高39℃、最低36℃
ちなみに2018年8月24日14:30の姫路での気象庁観測気温は「30.0℃」でした。
Chademo充電時のcaniOnでの表示を写真でご紹介します。
充電開始から約4分後の様子です。

規定量で再充填してからは電池冷却性能が向上し、より多い電流が以前より長く継続するようになりました。

充電開始後7分弱まで最大電流がキープされました。
SOCが60%になったので、9分弱で充電を中断しました。

9分弱で約30%充電出来ました。
Chademo充電中の冷房消費電力グラフです。

能力目一杯で冷房していることがグラフに表れています。
充電終了後の駆動用電池状態 SOC:60.0%、電池平均温度39.0℃、最高41℃、最低34℃
電池温度の上昇は最小限に抑えられていると思われます。
評価5)MiEVリモートシステム・プレ空調での冷房
評価1)と重なる部分も有りますが、本来の冷房能力を100%発揮しているようで以前よりも涼しくなるのが早くなりました。
直射日光の当たらない立体駐車場での出来事ですが、15分程度プレ空調していると窓が曇ったことも有りました。
また私のアイ・ミーブの冷暖房に使われているヒートポンプエアコンは、
冷房だけでなく暖房もフロンガスの収縮と膨張を利用するので、
大暑の日(平成30年7月23日)に行った作業は、冬でも効果を発揮することも期待できます。
上記の内容を考慮すると、今回行った作業は一定の効果が有ったと考えています。
費用的にはMicrolon(マイクロロン) エアーコンディショナーフィックスの添加を含めて2万円を超えましたが、数年間乗る予定ならば、必ずしも高い費用とは言えない思っています。
当然ながらこのブログで記載していることは、私のアイ・ミーブで試した結果です。
全ての場合で同じ結果になるとは限りません。一つの例として参考にしてください。