eKクロスEVの「スマートフォン連携ナビ」では、ルート探索時に目的地到着時の駆動用バッテリー残量が表示される機能が有ります(P42、P43参照)
私のアイ・ミーブでも使えそうなものが無いかな?と思っていたところ、スマホアプリの
『EVカーナビ by NAVITIME』で似たような機能が有ります。
無料のフリーコースでも有る程度の機能が使えますが、機能を活用するために初期設定が必要です。
最低でも車名、バッテリー総電力量、交流電力量消費率(Wh/km)辺りは設定しないと機能は活用できないみたい。
交流電力量消費率が「Wh/km」で設定しないとダメなので、計算してみます。
今回使った根拠は、
2019年06月03日「i-MiEV(X)の運用を開始して5年で10万キロ走りました(データ編)」の「一充電走行距離の実績とカタログ値の比較」で「一充電走行距離はJC08モードの約70%が目安」です。
上記を基に交流電力量消費率(Wh/km)を計算。
入力画面はこんな感じ。
餃子の王将・西舞鶴店から伊丹空港で検証してみます。
パイオニア・ナビでの検索ルート
伊丹空港まで95km
Googleマップでの検索ルート
『EVカーナビ by NAVITIME』での検索ルート(Top写真)
3つとも同じルートを検索しました。
『EVカーナビ by NAVITIME』の予想では、99%消費して電欠寸前での残り1%で到着と予想。
出発時のよこよこアイ・ミーブ(X)の状態。
SOC:73.0%で出発します。
出発時の残り走行可能距離表示:123km
出発時点で電欠はしないだろうとは思いつつ、カメマーク点灯は有り得ると思っていたので、過度にスピードは出さず、ボチボチ走りました。
信号が少ないルートだったので、兵庫県川西市内まで撮影できるほどの時間止まりませんでした。
伊丹空港まで残り14.5km地点(R173・一庫ダム堰堤近く)でのよこよこアイ・ミーブ(X)の状態を確認します。
SOC:22.5%、少なくとも電欠はせずに済みそうです。
残り走行可能距離表示:25km
無事に伊丹空港に到着!
『EVカーナビ by NAVITIME』の予想では残り1%での到着予想でしたが、16%残して到着しました。
残り走行可能距離表示:13kmでした。
今回の舞鶴発伊丹空港着の実績を検算してみました。
実際に使える電力量(ネット値)が不明なので、搭載電池量(グロス値)で計算しています。
テクトム製燃費マネージャー等とは計算結果が異なります。
-まとめ-
今回の簡易検証が年間平均値との比較なので仕方ない面は有るものの、現状では『EVカーナビ by NAVITIME』の到着時の電池残量予測機能はちょっと厳しいかな?と言う印象です。
精度を上げるためには、状況に応じて・・・細かく設定値を入れ替える。もしくは補正率を上下させる必要が有りそうですが、そういうことを出来る人ならこういったアプリを使う必要性は低いと言えそうですし。
現状では、「
MiEVモニタ」を基にした「よこよこ勘ピュータ」の方がアテに出来そうです。
-おまけ-
eKクロスEVの純正メーターとスマートフォン連携ナビの表示をご紹介します。
空調OFF時の残り走行可能距離:136km、電池残量:88%
検証ルートと逆になりますが、餃子の王将・西舞鶴店まで一般道ルートで探索。
電池残量28%残して到着できると計算されています。
電欠するほど遠い距離を探索しても「0%」表示になるだけであと何%足らないと言うマイナス表示にはなりません。
また空調ONにしてからルート探索を行うと、純正メーター内の残り走行可能距離表示は短くなるものの、ナビの到着時電池残量予想値は変化しませんでした。
-pink_さんから届いたコメントを考慮して追加-
「i-MiEV(X)の運用を開始して5年で10万キロ走りました(データ編)」の実績値が「実走行距離+残り走行可能距離表示の合計値」であることから交流電力量消費率(Wh/km)はカメマークが点灯しない領域で考えた方が良さそうですね。
と言うことで、カメ領域を含めずに計算してみました。
バッテリー総電力量は、pink_さんご提案のカメ領域を含めずに設定してみました。
上記条件で餃子の王将・西舞鶴店 → 伊丹空港で検索すると、使える電力量が14.4kWhと小さくなるので、変更前は1%残っていたものが0%になりました。
交流電力量消費率(Wh/km)はそのままで、(劣化が進むまでは)カメ領域でも走れることを考慮してバッテリー総電力量を16kWhに戻してみました。
上記条件で餃子の王将・西舞鶴店 → 伊丹空港で検索すると、変更前と比べて消費SOCが9%減りました。
これまでに試した設定では一番マシそうなので、しばらくはこの設定で様子を見ようと思います。