
とある山の上に
ぼろっぼろに
荒れている子豚喪女ハウス凹
という家がありました。
住んでる年寄りはめんどくさがりで
「デモだって身体が動かないんだもん」
といっては外の草刈りもせずのらりくらり。
そんな喪女太郎がいつものように夜の徘徊で外に出ると何やらこの緑の隙間からゴソゴソ聞こえます。
「虫とか隙間風かな??」
悪いおじさんとかアカン人でもないので「まぁいいか」と、のらりくらり。
そしてしばらく前、出かける喪女太郎が玄関に出て鍵をかけなにげなーーくゴソゴソ聞こえていたほうに目を向けたら
「もこもこ・もじゃもじゃのすけー^^;」
って
え??!
鳥の巣かな??
喪女太郎はとにかくびっくりして買い物とか医者どころではないくらいのオドロキよう。
そしてその次に
鳥ちゃんがいるよ凸
ほんとうにドキドキでびっくりで。。。。。。。こしを抜かしてしまうほど。
どんな鳥ちゃんなのかな??
何日も、何日も、そーーっと玄関を開け・・・・・・・・・・・て出るときには警戒して飛んでいってしまうのでなかなか会えないのです凹
それでも
「かわいい♡」
毎日でも様子を伺っていると「ごく稀に」会えるんです(*´∀`*)
飛んでいってしまって電柱に止まったところを撮らせてもらったり「家に巣をつくる野鳥」って調べたりして
「ヒヨドリ」
らしいとなんとなくわかりました。
ウグイスほどけなげに可愛い歌声でもなく、もしかしたらヒステリックなスズメの教育ママのような声で「ピョーッ」とか「チェーッ」って鳴くんです^^;
のらりくらりのくせに、頑張って調べていたら子育てなどで一週間くらい半月くらいでいなくなる、ともあって。
けれど毎日のようにドキワクしながら見ていても子供らしい声もしないし姿も見えない凹
「まさかなぁ」 と巣の真下に落ちてたら、と毎日のように見ていてもどこにもありません。
「もしかして卵がからっぽで「産んだつもり」になってるだけなのかな・・・・・」
「それとも子育てというよりも「単なる寝床」として仮の宿なんやろか^^;」
それでも喪女太郎はお寺さんに行っては
「家に鳥ちゃんが巣を作ってくれました凸 命すべての命が守られますように」とお願いして。
巣のある、すぐカベ一枚向こうの中が喪女太郎ほぼ常駐の場所w
起きてパソコンつけてポチポチしてたら外で鳴き声が聞こえたらとろけるような笑顔と「うれしい凸」という気持ちがもういっぱい。
なかなか会えないけど、子供もいるのかわからないけど。。。。。
すぐ横のガラスの向こうで命が生活してるのかと感じるたびにうれしくてうれしくて。
そんな今日は大雨でかなり荒れますよ、の予報に外に出しっぱなしにしてある植木を入れておこうかな、と外に出たら
また姿はなかったけど凹 すこし青空を見てぼんやり立ってたら親が戻ってきました。
と、巣の中から小さい頭がもぐらたたきのようにぴょこぴょこ。。。。。
雨が降り出しそうな中、カメラ持ってきて撮らせてもらえたら、と頑張ってみたのですが降り出してきた雨といつもより外にずっといるので警戒されたのか姿は見えませんでした凹
それでも部屋に戻ると、いつもよりも賑やかな小鳥の声に泣きそうなくらいうれしくてうれしくて。
夕方か夜には静かになるのに今日はなぜか賑やか。
「うれしい」
これしか言葉にできないけれど、「どうしてこの家に?」というのも。
周りにはもっと豊かで静かで居心地の良さそうな家はたくさんあるし家でなくても木はプリウスよりここらへんじゃ多いです^^;
「こんなうるさくて汚くて居心地の悪い腹黒い喪女太郎の家に来てくれてありがとう」
というのも。
「しあわせ」
でもない、「楽しみ」でもない、(ちょっとあるけど)「家族」でもない、
台風が来て大荒れになるよって言われてもどうすることもできない。
寒い時は温かい光を当てることもできない。
満足なご飯を用意して苦労なく子育てしてもらえるようにもできない。
どんなに寒くてもものすごい灼熱になっても、なにもできない。
けれど目の前でカラスが攻撃してたら身体を張ってでも助けるよ。
もし下に落ちてたら拾って保護するよ。 (巣に戻せるならそうするよ)
静かな部屋で木の動く音とか小さい鳴き声が聴こえるだけで漫画の号泣シーンのようにくちびる噛んでぽろーんってうれしい涙が落ちそうになるよ。
特別なことは何もしない、いるだけでうれしい、本当に優しくなれる、ただひたすら「うれしい」。
大好きで何度も何度も読んではニコニコしていた子供の頃に大切だった嬉しかった絵本のようかな、とおもいました。
「にこにこで、うれしい」。
そして始まりから終わりまでストーリーがあってドキドキとかワクワクとかニコニコとか。
もし自分のお腹に命が芽生えたらもしかしたらこんな感じなのかもしれません。
いつも夜中に寝る時に玄関の照明をつけてお祈りしてるんですけど、明かりをつけるのも遠慮するくらい。
家の中でようつべ、いつもそんなにうるさい音楽は聴いてないけど自然の音にしたり野鳥の声を流したらなにか安心してくれるかな?? とか。
たぶんあっという間に巣立ってしまってからっぽの巣だけが残ってものすごく寂しくなると思う。
その時がちょっと怖いかな。
警戒しなくても欲しいものがあったら言ってね、うるさかったら静かにするよ。
明るくて眠れなかったら暗くするよ。
この家に頑張ってこんなかわいい巣を作ってくれてありがとう。
短い間になるかもしれないけど、よろしくね。
今日は雨もそんなにひどくならなくてよかったね。
少し夜は涼しくなるけどゆっくり休んでね。
うれしくてうれしくて、書いていてもピョッて隣から聴こえたりすると涙が出てきてとまらんよ。
うれしくて泣いたこと、なかったなぁ。。。。。。。。。。
ありがとう。