
ある日
少し遅くなってしまった帰り道
山の下、帰りにいつものコンビニに、と
クルマを停めてなにげなく向かいのビルを
見上げると遅い時間なのに光。
「もしかして?」
美容院のようであった、日中は気づかんよ。
たぶんお店に残って一人・・・・・・カットの練習なんだろか。
相手はマネキン(^^;
「こんな時間にすごいなぁ。。。。。。」
ひたすらに頭の下がる思いだった。
そんな日からまたしばらくの時間。 あれから何度もこの部屋を見上げるようになっていた。
また夜の遅めの時間に・・・・・今度はお客さんかな、仲間同士なのかな、とも。
目が離せなかった。
中でどんな会話があるんだろう、どうしてこんな時間にカットなんだろう。。。。お客さんなのかな、仕事なのかな、カットモデルなのかな、、、、、
「こんな感じですが」
この美容師さん、ものすごく優しいし真面目で熱意や使命モリモリなんだろうな、とも思った。
いつかカットするならこの人に、と思うけれどたぶん行けない・・・・・(^_^;
自分の仕事に対してここまで真剣に取り組む人はすごく素敵ですよね。
「早く帰ってうまいもん食いてぇ」
「さっさと終わらせてデートしたり団らんの時間のほうがええ」
そんなことより「きれいにカットして喜んでもらえるよう」 にとずっと頑張っている姿はかっこええし惚れてしまうではないか。
惚れんけど。
この人には夢があって。 仕事がとても楽しくて。
毎日が充実してゆとりがあるのかもしれない。
お客さんが来てちょっきんちょっきんカットして
「わー キレイになった☆彡」
そんな喜ぶ顔がなにより幸せなのかも。
びよういん。
この人は「心の美容院」。
この人の心、お客さんの心、そして遅い時間に黙々と夢に向かって頑張っている姿を見る人、すべての心に「美」という言葉が注ぎ込まれてるような。
たまたま見ていた私は「美」でもなんでもないものの(^^;
これを見た日は雪のちらつくようなとても寒い夜だったようだ。
最近は夜にはしっかり電気も消えて「閉店です」になってるけれどまだこの人が笑顔でハサミを握っていますように、とこの道を通るたびに願わずにはいられない。
来た人みんなが「よかった」って美しい噛髪と笑顔で出てきますように。
こころの美容院、すべての場所がそうでありますように。
Posted at 2022/06/02 23:10:33 | |
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