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前回の「父のクルマその4」は、関西以外の皆さんには刺激的でしたかねf(^_^;

今回の「父のクルマその5」は、マイルドな内容ですから、安心して下さい。

クルマは、またトヨタで110系のマークⅡです。後期型でした。今回は私は就職で関西を離れて栃木県に住んでましたし、乗り換えに当たって特に相談も受けなかった（ちょっと残念）です。

叔父（母の弟）が本田技研に勤めてるので、紹介してもらえば安く買えるんですが、父はクルマにはあまり興味がない割りに、何故かトヨタにはこだわってましたね。

で、久しぶりに帰省して、最寄り駅まで迎えに来てもらったら、昔のマツダ・ファミリアと同じナンバーを付けたシルバーのマークⅡ、2,000cc、グランデレガリアに変わってました。

今回は、どうやらグランデの特別仕様車のレガリアが、たまたま在庫してて、安く買えたみたいです。
既にチェイサーは廃止、クレスタも廃止、同クラスではヴェロッサがネッツ店扱いで残ってましたが、無難なデザインなマークⅡを選んで正解ですね。

ただひとつ難を言えば、2,500cc、1JZエンジンのタイプにして欲しかったなあ。110系はボディーがかなり拡大されて、古い設計の1Gエンジン（無理やり？VVT-iが付いてたけど…）140PSには、荷が重い感じでした。
まあ、特別仕様車を買ったおかげで、アルミホイールや内装、ステレオなどはそれなりに付いてて、お得感はありました。

この次は、今乗っている130系マークXです。

さて、ビスタ店にてクレスタの商談の続き。
父の「勉強してくれんの？」という言葉の説明ですが、関西では、「（どのくらい）値引きしてくれるの？」という意味です。

ビスタ店の営業マンは、見積り書を作って持ってきました。
なのに、出てきたのは、値引き額がない見積り書です。

この時点で、父（この人も仕事は営業です）は、

「この営業マンはダメだな！」

と判断したようです。だって、値引きを要求してるんですから、気持ちとして少しでも値引きの入った見積り書を出すのが、礼儀でしょう。

父は「それやったら、また来るわ。考えといてな。」

と言って、あっさり席を立ち、コロナに乗ってオート店へ移動。チェイサーを見て、珍しくカタログをめくり、

「フロントグリルのデザインがええなぁ。」

とかつぶやいてます。
そして、一通りトヨペット店とビスタ店も行ったこと、クレスタの見積り書を作ってもらったことなど、オート店の営業マンに話して、

「ほんで、どんくらい勉強してくれんの？」

です。
こちらの営業マンは、いきなり勝負かけてきて、25万引きの見積り書が出てきました。

「こんなもんか。まぁまだ高いなぁ。」
「もうちょい頑張れるやんなぁ？」

オート氏は、

「決めて頂けるなら、頑張ります。よろしくお願いします。」

父は、

「ほんならちょっと出掛けるわ。またあとでな。」

そして、ビスタ店へ。
父は、出迎えたビスタ氏に、

「どうや、また来たで。」

ビスタ氏に見積りを再度お願いしました。
ビスタ氏、

「いかがでしょうか？」

出てきた見積り書、値引きはたったの7万円。

「・・・？」

父、母、私、絶句です。

父は、既に少しキレぎみでしたが、

「なんやこれ？さっきオート店行ったけど、あんた3倍負けてるで。。。」

ビスタ氏はこれを聞いて、一言、

「では、その見積り書を見せて頂けますでしょうか？」

父は、ここで大爆発しました。説教モード全開。

「お前なあ、ホンマに営業マンか？」
「見積り書は営業とお客さんの間の秘密書類やぞ！？」
「それを見せろとは、どういうことや？」
「俺とオート氏の仁義を破れっちゅうんか？」
「そんなこという営業から、クルマなんか買えるか？アホが！」

ヤバいです。母と私も、正直ビビりました。
父はキレるとしばらくは手をつけられない、厄介な性格ですから、一部演技もあるにせよ、マズい状況です。

それで、コーヒーも口を付けずに席を立ち、帰るのかと思いきや、コロナに乗って一言、

「チェイサーで決まりや。文句ないな？」

もちろん文句はありません。
それから、またまたオート店に戻り、完全に戦闘モードの父と、やる気満々のオート氏との一騎討ちが始まりました。

先ほどの見積りから、さらに値引きした見積り書を作って待ってたオート氏に対し、初めは特別仕様車で作ってた見積りを、通常グレードに下げ、さらに装備は最小限まで削らせ、端数を削らせ、約35万引きの242万円になりました。

で、最後の一言、

「242って、数字の縁起がな～んか悪いわなぁ。240でどや？」

私も母も、吉本新喜劇みたいにコケそうになりましたが、
さすがのオート氏、

「やりましょう！参りました！」

ちゃんちゃん。

ちなみに、買ったのはチェイサー2,000ccアバンテ、色はフラクセンマイカメタリック、薄いゴールドっぽいメタリックです。

父はグリーンのメタリックがいいと言ったんですが、母が、

「やの付く自由業の人みたいやん、やめとき。」

と反対し、この色になりました。

いやはや、私はこの時、値引き交渉の極意を垣間見た気がします。
この後、家電やマイカーを自分で買うときは、いつもこのエピソードを思い出しますしね。

長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

今日は朝からクルマネタで。
昔話：父のクルマその4は、トヨタの90系チェイサー。
長くなるので、その4の1です。

1992年、時代はバブル経済の終わり頃、80系のマーク2、チェイサー、クレスタも贅沢仕様でしたが、90系は車体も1700ミリを突破し3ナンバーボディーになりました。

このクルマは、父が初めて商談で本気を出したという意味で、記念すべき1台です。
私も、「月刊自家用車」を愛読してましたから、頭のなかは完全に商談モードで、臨みました。

その前のクルマはトヨペット店扱いのコロナですから、順当ならマーク2が有利なはずですが、担当営業マンが変わったりしてて、お店に行ってもカタログ１つ出すのにモタモタ。
母と私で行ったのですが、第一印象で、トヨペット店はアウト。まともな商談はしませんでした。

あとは、当時はオート店のチェイサーと、ビスタ店のクレスタ。父は相変わらずクルマに興味がないので、母と私で気に入ったクルマを、最後に父が交渉して決める、ということになりました。

母が気に入ったクルマは、クレスタ。
「クレスタでなければならない」山崎努の印象も強かったみたいです。
私も、4ドアHTのチェイサーより、4ドアセダン（プレスドア）のクレスタの方が、距離を乗ることを考えると剛性が高いセダンがオススメでした。

で、交渉はビスタ店に絞って、父を連れて営業マンに引き合わせました。
一通りクルマを見て、席について、
「だいたいどんくらい勉強してくれんの？」
から、価格交渉がはじまりました。

以下は、その4の2へ、続きます。

さて、クルマネタに戻ります。

父のクルマその3は、T150系初代FFコロナセダン。
1,800cc、Ciエンジンのセレクトサルーン、末期の特別仕様車でした。

何が特別か、というと、イコライザー（グライコではなく、手動のレバー操作。）付きのカセットステレオが装備されてました。

我が家で初めてのエアコン付き。
そりゃもう、快適でしたね。旅行といえば父はクルマ好きでもないのにクルマでしたから、夏の海水浴とか、エアコンで心地よい道中でした。

それに加え、初めてのAT車。
それまで私はロングドライブだと、よくクルマ酔いしたんですが、ATになって楽になりました。
要は、それまでは父の手動変速とクラッチの操作がイマイチだったわけですね。

私が免許を取って、初めて運転したのもこのコロナです。
初期のFF車だからか、フロントヘビーで曲がらないし、後輪の接地感は薄いしで、クセのあるクルマでした。

約9万キロ走ったところでオイル上がりし、やむなく代替しました。

サムネイル画像はまたまた使い回しです。ごめんなさい。

クルマに乗らない日のネタとして、「好きな旧車シリーズ」を始めることにしました。
しかし、手元に当時のカタログなどあるわけもなく、自分の記憶とウィキぺディアを参考に、書こうと思います。

大学2年生で4輪免許を取った私は、がぜん鉄道からクルマに趣味がシフトして、帰省（大学の街と地元が近いので、月イチ）の度に、父のT15#系トヨタコロナセダン（初代FFコロナ）1,800cc、セレクトサルーン（変な英語？）4ATと、祖父のDB51T型スズキキャリィ4WD、660cc、4MTを転がして遊んでました。

当時、バイト代を貯めて、何とかして中古車を手にしようかと考えはじめた頃です。
バブル崩壊は既に始まってましたが、発表される新車はいずれもバブル期に設計・企画されてるわけで、豪勢なのが多かったです。

中でも気に入ってたのが、T19#系コロナの後期型。
中村雅俊が、「コロナ氏、登場！」みたいなコピーで、マーク2に迫る高級感だったのを、覚えてます。
当時父の旧型コロナの代替の時期で、トヨペット店で実車を見ましたが、ラウンドシェイプがよかったです。

さらに、5ドアハッチバックのコロナSFがよかった。
なかなか、日本市場に5ドアハッチバックは根づかないですが、ハッチゲートに若干ノッチが付いてるデザインが、秀逸でした。

いま思えば、父に買わせればよかったんですが、買い替えでアップグレードしていく時代でしたから、すでに視線は90系マーク2の3兄弟に移ってましたね。

どなたか、カタログお持ちなら、画像を上げてください。