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サムネイル画像は、山手線の緑の電車復刻キャンペーンのラッピング電車。車両自体は最新型のE231系です。

さて、来春のJR全国ダイヤ改正はかなり大規模なものになります。先日乗ったJR西日本の特急「くろしお」も、JR西日本の在来線特急で最後の国鉄型車両381系が引退することになりました（12／31付け毎日新聞朝刊より）。

以下は私の推測を含みますが、車両は北陸新幹線開業で余剰車が出る北陸本線の特急車両683系が、はるばる金沢運転所から大阪の日根野電車区に転属し、381系の運用分を代替することになるようです。

この381系、カーブの多い地方の山間部や沿岸部を走る路線の電化・高速化を目的に70年代にデビューしました。バイクのように車体をカーブ通過時に内側に傾けることで、曲線通過速度をふつうの車両より15キロから25キロ向上させられるように設計されました。車体はコロとベアリングで台車に載せられていて、カーブの外側を高くしてある線路の傾き（カントといいます）と合わせて車体を傾斜させることで、より高速でも遠心力を打ち消してスムーズに通過できるようになっています。

しかし、振り子機構はカーブ通過のときの遠心力に任せて自然に傾くシステム（自然振り子機構）なので、カーブ進入時の「振り遅れ」とカーブから出るときの「振れ戻し」が大きく、景色の動きと身体の動きの違和感で、乗り物酔いを起こす乗客・乗務員が続出し、飛行機のようにエチケット袋を常備する事態になりました。

近年では、線路の改良とベアリングの調整でそれほど気分の悪くなるような状況は減少していたようですが、カーブの位置を検知して車体の傾斜を制御する、制御式振り子機構の車両にはかなわないです。

JR西日本のWEBサイトに車輛の紹介が載っていましたので、リンクを張っておきます。