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2023年12月31日

【奇跡なんか努力なくしては起こらない、全ての偶然は繋がっている】

【奇跡なんか努力なくしては起こらない、全ての偶然は繋がっている】

【奇跡なんか努力なくしては起こらない、全ての偶然は繋がっている】

全日本ラリー選手権に出るようになったのは2012年。
2011年に地区戦シリーズチャンピオン、オールスターラリーでクラス優勝をして勢いに乗っている所での初挑戦でした。
当時は会社勤めで、お金なんて有るわけがなりません。
どこまで通用するのか、腕試しがしたくてオールスターラリーで頂いた半額券を握りしめて全日本ラリーへと足を踏み入れました。
2012年ラリー洞爺、初めて尽くしで右も左もわからないながらに、上位を好走、初日を3番手で折り返し、トップの背中も見えてきた2日目の最初のSS「SEA TANGLE」で無念のコースオフ。
そっからが長かったなー・・・
2013年は車が調子悪く入賞止まり。でも、ラリーを通じて急遽コドラを引き受けてくれて、必死にリーディングしてくれた当時の彼女に心を打たれてサービスに戻るリエゾンでプロポーズ、サービスで号泣してみんなドン引きされるという(笑)
2015年にミラージュが全日本で使用できるのが最後ということで、思い切って走ったラリー洞爺、初日でSSが止まって与えるタイムで少し揉めたけど、結果はセキネンさんとミラージュ1-2フィニッシュ。
この時に、ラリーの中で自分の意志で何かを越えようと気持ちを持ったのがきっかけで、会社員を辞めて親の会社に戻ることを決める。
そして、このラリーでSSが止まった時にタイムの件で揉めた際に突然「それでいいんか?CROとかに言ったほうが良いよ!」って人事ながらに声をかけてくれたのが、今年一緒に走ってるマキ姐という偶然(この時は同じクラスで貴利さんとブーンで出てました)
ミラージュ最後だから、ということで、思い切ってラリー北海道にも挑戦し、みんなからカンパを頂いて初めてのラリー北海道にも参戦。
だけど、この時はラリー北海道の戦い方を知らなくて、良いタイムを残すことは出来たけど、自分の整備ミスをきっかけに、色々と崩れて、サバイバルになった展開でそれでもなんとか残ろうともがいてました。
運命のヤムワッカ2回目、スタート前の駐車場でセキネンさんがやってきて、ライバルに知られないようにこっそり「今ギア一つ無くなってるから追いついたら抜かせるからね!」と言われて、気持ちに迷いが。
当時の僕にはもうここまでで色んなトラブルに見舞われて気持ちがいっぱいいっぱいで、そんな中走ったヤムワッカ2回目、途中のなんともなさそうで逆バンクの付いているいやらしいコーナーでフロントが逃げて路肩へ吸い寄せられて、ノーダメージでコースオフ。
この時、走りきっていれば優勝も有り得たのに、夢に出てくるくらいめちゃくちゃ勿体無いことをしてしまいました。

そしてミラージュと別れて次の車を探すことになるんですが、当時はなかなか縁がなかった訳で、しばらくラリーからは離れることに。
そんな中ジムカーナの折茂さんからチケットを分けていただいて、初めて行った2016年のオートサロンで初めてお会いさせてもらったのがTMWORKSの轟社長、この時はお互い数年後に一緒に獣害対策の仕事をするなんて思っても居なかっただろうけど(笑)
そして声をかけてくれたカトタクさん、お陰でYoutubeLiveの配信で新城に行ったりして色んな情報交換ができるようになりました。
最後はマツダの楠さん、発表になったばかりのデミオ15MBを見ていたところに声をかけてくれたのがきっかけでした。
あそこで塩対応されたらデミオには乗ってなかったと思う(笑)

まあそんな中子供が生まれて、更にラリーからは離れる事になるけど、水面下ではガレージシンシアさんのお客さんでデミオ15MBを手放すかもという話を頂き、これはチャンスとばかりに飛びつく。
そして車輌制作に入り2018年シーズンからデミオとともにラリーに復帰。
復帰後初の全日本はラリーカムイ、シェイクダウンも兼ねて今のパッケージでどこまで通用するかを見るために走りました。
結果は3位、妥当だったと思います。
そして大会終了後に2人目が出来たことがわかり、調べたら・・・双子??
流石に全日本に出ていられる余裕もないのでまたお休みすることになるのですが、地区戦とか練習で少しずつデミオのセットを煮詰めていく訳です。

この頃あたりからラリーに対して自分の中で一定のルールが確立されて、プロじゃない以上、家族を犠牲にしてまでやることじゃない。
その当時で30代後半、現実は厳しいです、モータースポーツをやっているのは、一般社会ではなんの評価も得られませんどころか、「お金持ってるんですね」とか(なけなしのお金ですw)、「危ない」(ある意味一般道より安全?)とか、マイナスな返答しか返ってこないのが現実です。
僕がYoutubeLive配信とかに力を入れているのは、生活の中にモータースポーツを少しでも取り入れれる世界にならないだろうか、もっとカジュアルにという思いで取り組んでたりします。
自分と車輌を俯瞰してみて、適切なタイミングで段取りを組んで、背伸びせずバランスを保つを目標に取り組もうと考えました。
一度は全日本選手権で勝つという目標を捨てなかったからこその決断です。
子育ての合間を縫って2019年に秋田のオールスターラリーで優勝することが出来、翌年のラリーカムイに挑戦!と思った矢先にコロナ騒動でラリーカムイは中止。
だけど、コンパクトな設定でラリー北海道をやるという話を聞いて走るチャンスを探して、コドラを岩渕さんに頼んで出場することに!
2015年の時に散々準備不足で痛い目に遭ったので、できるだけの準備をして挑みました。
結果は置きにいったSS1のタイム差が響いて、秒差で3位、全体的に気負いすぎてちょっと勿体無いことをしたと思いながらも、完走できたことが自信に繋がりました。

2021年は初優勝を目指すべくHMRacersさんに協力してもらって足回りを強化し、コドラに尼子さんを招聘し、万全の体制で挑みます。
当時デミオはギア比でライバルたちに比べると不利で、でもその領域はプライベーターにはコストで厳しいので、他のものを煮詰めてキング天野選手にどこまで通用するかが課題でした。
結果は手応えのある2位。当初から予想されていたセクションで大きく負けていたのでそこは仕方なかったですが、それ以外の箇所で勝利する事が出来たので少しずつ段階を踏んで勝利を模索していました。
この頃にはTMWORKS轟社長と一緒にやりだした獣害対策他の仕事がなんとなくハマりだして、全日本に1回出るくらいならなんとかなるかなくらいには仕事が回りだしました。

2022年はご縁がありいよいよデミオに待望のクロスミッション投入です!
マイナートラブルはあったもののラリーカムイの本番前には問題無い状態に仕上げてこれとないレベルの仕上がりで本番を迎えます(毎回毎回ボジョレーヌーボーかよw)
ただ、この時獣害対策の仕事がとにかく多忙で、自分に余裕のない中ギリギリの段取りで色んな事をこなして行ってたのですが、家庭の事がうまく行かなくなりつつあって、大会前に些細なことで妻と喧嘩をします。
そこから、気持ちにモヤモヤが残ったまま本番を迎えたくなかったので、表面上は謝罪したものの、気持ちの何処かに引っかかりが有るままで大会を迎えます。
天野さん、大倉、小濱、渡部と役者揃いのJN5で、全員に勝って優勝すると息巻いて少し前のめり気味で走ったLEG1、なんとか気持ちをコントロールして初日をトップで折り返します。
そして迎えたLEG2、朝のスタートでNEW SUNRISEから奇襲をかけるべくフロントにウェットタイヤを履いてぶっちぎる気満々でスタート。
やっぱり気持ちに雑味が出たんだと思います、少し雑目で侵入した右コーナーでアングルが付きすぎてほぼフルカウンターでドリフト状態に。
これをやるとデミオはシャフトに負荷がかかるので、案の定イン側のギャップで負荷がかかった瞬間にアウターが破壊、コース上からハンドルが真っ直ぐなのに左に落ちていき、リタイヤとなりました。
このリタイヤで心も折れました。
「もう何回やっても全日本じゃ勝てないんだろうか」とか色々思い悩みながらも、ラリー北海道のエントリーが始まったことを知り、エントリーをしようとしましたが、その日は上の子供の保育園最後の運動会。
どうしても出ると言ったものの、妻に泣かれて思いとどまりました。
「あー世の中の人ってこういうことがきっかけで離婚とかするんだなー」とか色々頭をよぎりましたが、一度原点に帰り自分を見つめ直し、家族会議をしてまた来年の全日本へ向けて再出発することに。
同時に、降って湧いて出たようなマキ姐からの「たっくんターマック(舗装のラリーの事)って走れるんか?」という一声から始まったヤリスでのターマックラリーの参戦で、来年の全日本にターマックもスポット参戦することが決まり、絶望から這い上がるチャンスを貰いました。
ターマックに関しては、散々ストリートで走っていた峠小僧だったので、負けるつもりはないんですけど、本州のターマックスペシャリストの人たちは僕らには考えられない根拠の無い進入をするので(褒め言葉です)北海道人がターマックで勝負するには何年もかかるだろうと言われてました。
なので、群馬県線あさま隠山ラリー、地区戦丹後半島ラリーとヤリスに乗って習熟度をまして行って、全日本最終戦ハイランドで立ち位置を確認すると言ったプロジェクトが始動しました。
デミオの方は地区戦の最終戦で走った際にミッションがブローして、更にまたその後のちょっとしたトラブルに巻き込まれて気分的に落ち込みましたが、その次の週のヤリスでの全日本ハイランドでは初のターマックラリーを危なげなく走り8位入賞、来季への感触を掴むことが出来ました。

そこからはデミオは梶山さんが助け舟を出してくれて同じものを手に入れることに成功し、2023に向けて突っ走ることとなります!

2023年が始まって、開幕戦はノータッチだし、第2戦新城ラリーはお手伝いで配信しながら「次から俺も走るのかー」と思いながらも半分他人事のように終わっていきましたが、唐津に向けては水面下で色々と動き出してました。
ターマックのテストをテルゾマルムラ高橋巧さんがやってくれて、走行会という名目で僕に走る機会を作っていただいて、群馬の下仁田の林道を走らせていただけることに。
巧さんに頼む以上、お金はかかるわけですが、「儲かんない!」って言いながらも、勝負するためにクロスミッションまで作っていただいて、それ以上に色々と良くしていただき感謝です。
高山くんも毎回テスト走行前にラリーのコースに合わせたセットを出してくれて、でもちょっと固めなセットなので意見交換しながら煮詰めて行って、それにあらたやさんや北海道からワタルさんが来てくれて手伝ってくれて、コースロックだったり林道に集まったお手伝いの皆様のお陰で質の良い練習を沢山させていただきました。
挑戦者として、沢山の失敗をしながら取り組んでいった今年のラリー活動、奇策がハマったり、うまく行かなかったり、成功の陰には沢山の失敗が有りました。
ターマックでは本当に最後ちょっと足りなくて2位でしたけど、1年を通じてコンマ差の戦いができるところまで煮詰めることが出来ました。
そして、グラベルではしっかりとコントロールしてカムイで初優勝、ラリー北海道でも初優勝。
ラリー北海道では家族も表彰式に駆けつけてくれて、本当に感無量でした。
僕の勝利は、家族の勝利でも有り、また、支えてくれたスポンサーさんファンの方皆さんの勝利でもあるし、ここまで来るのに一緒に色んな事をしてきた北海道の選手、オフィシャルの皆さんの勝利でもあります。
ここまでずっと支えてくださったセキネンさんはじめ、チームの皆さんにも本当にありがとうございました!!
色んなチームでの経験者が集うガレージセキネンのサービスチームは、プライベーター最強です!どんだけ壊しても治してくれて走れそうな気がします(壊すなって話だけどw)
シリーズチャンピオンは、様々な要因が重なっての奇跡のような6戦有効で5戦参加でチャンピオンを取ってしまいましたが、この奇跡もこれまでの努力、沢山の失敗の上でのキセキじゃないでしょうか。
ライバル大倉も不運なリタイヤはあったもけど、ターマックではやっぱり刃が立たなかった!
僕の経験は失敗談として後世を生きる人は是非参考にしてください、もっと簡単に頂点に上がれると思うからこういう風にはなるなよって(笑)
最後に、今回このような機会を与えてくれたマキ姉には本当に感謝しか有りません、同時に、チャンピオンにさせてあげれなくてごめんなさい。
明日になれば来年です、また、僕は一人の挑戦者に戻って、来年はコドライバーのシリーズチャンピオンを目指して、そして自信2度目のシリーズチャンピオンを目指してチャレンジしていきますので皆様応援よろしくお願いします!
今年一年どうもありがとうございました!!




というわけでカッコいい動画作ったから見てください(笑)
ブログ一覧 | 全日本ラリー | クルマ
Posted at 2023/12/31 12:49:28

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とも@DE5FS海苔さん

この記事へのコメント

2023年12月31日 20:48
長げーよ(笑)

それはともかく、ブランクがあったとしても
やり続ける行動力や強い思い、それに結果がついてきたことに拍手を送りたい。
先日も仲間内で飲みながらアイツは行動力あるよね~と話してたのよ。
これからも想いが続くうちは走り続けてください。
ウチの子も来年には免許取れる歳になるので、軽く自慢できる人になってくれ(笑)

たくろーのくせに
全日本チャンプおめでとう!
コメントへの返答
2024年1月18日 22:12
ヤバい!見落としてた!
アピヲさんありがとうございます!
たくろーのくせにチャンプ取らせていただきましたw
たまにみなさんで会いたいですね!
この前は滝川のアニキと久々に再開しましたけど😅

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何シテル?   07/22 12:43
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