板金加工も直線曲げなら何とかなったが今回は曲線や難易度AAAの空気取り入れ口のルーバー加工がある、まずは本番前にテスト加工。使用道具は大きな物としてビードローラー改とシュリンカー・ストレッチャー改がある、またまた改がつく、昔から職人と言われる人は自分で道具を作ったり使いやすいように工夫したもんだ。俺の場合はそうではなく安いのを買うので付属品を作ったり補強したり職人とは次元が違う。練習で作ったものがこれ、何かできそう気がしてきた。

給油口廻りはビードローラーでRに折り曲げ最後はハンマーで仕上げる、問題はルーバー。まずは情報収集、普通専用の駒がありそれをプレスで打ち抜いている。ええ~そんな駒はできっこないよ!板金職人だと手作業で作るらしいがハードルが高すぎる。住宅用の換気口のルーバーがあるが寸法や形状が違うが最後はこれを切り貼りするか。そんなときいつものようにYouTubeでビードローラーの使い方を見ていたら切断をしている、ひょっとすると使えるかも。ただ切断用だとルーバーの形状にならないので駒を作ることにした。

切断の片方の刃をルーバーの断面にしてやれば切断しながらルーバーになるんじゃないか?先ずは材料選択、作ると言っても手持ちの鋼材ではなまくらでとても鉄板は切れない、モノタロウのカタログを見ること30秒、早い!プーリーかスプロケットを加工しよう。結局安いし硬いのでスプロケットを選択。これはビードローラーの軸径と同じものがあるので穴加工が省ける。さて加工に当たってまず歯の部分をエアープラズマ切断機でカット、使うのは軸部分だけ。その後旋盤加工する前に酸素溶接器で焼き戻し、でも硬かった。旋盤でルーバーの形に削るのは大変、フリーハンド加工で何とか出来上がり、その後自己流の焼入れ。何だか少し硬くなった気がする、OK,OK!こんなもん作るに自己流旋盤加工なので半日以上掛かった。暇じゃなければ出来ないね!早速テスト、緊張の一瞬。ビードローラーのSWを入れ駒の間隔をハンドルで閉めていくとパッチンと言う音、壊れたか?恐る恐る覗くと見事に打ち抜かれている!久々の感動。その後少しづつ駒の間隔を締めていきルーバーの形を整えていく。一番上の写真はルーバーの裏側。思った以上の出来だ。今度は本番だ!

さて本番加工にあたっての注意、七本のルーバー加工するが寸法が揃わない為見栄えが悪くなるのでこんなストッパーのガイドを両面テープで止めた。

給油口廻り、練習のときは小さい材料だったのでビードローラーで加工できたが本番は1200mmの長さがありとても一人で振り回すことが出来ず結局酸素で暖め手作業で加工、何とかR加工になったかな。

右側フェンダーを仮置きしてみた。

ルーバー部分のアップ、何とか難易度AAAのルーバー加工もクリアーできた。明日は今回大活躍したビードローラ改を紹介します、では続きはまたあした。
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2016/01/06 10:57:30