さて久しぶりにミゼット作業を書きます、我がミゼット君サイドブレーキワイヤーは他社の物を流用したようで取り付けも不自然、そもそも効かない。クラッチも調整も効かず遊びゼロ!ワイヤー類も最近は出てこない、なければ作るしかない。
ワイヤー作りは材料と道具がちょっと特殊、いくら作ろうと思っても材料道具がなければ始まらない。

これネットで調達した金具類、と自作したピン。左側のピンはHCで売っているものを切り詰め頭が半マルなので旋盤で純正のように平らにした。その右はこのピンと一緒に使いリンクとワイヤーにつながる。(この金具も穴径の拡大の必要あり)その隣はアジャスト部品、アウターケーブルが付きインナーケーブルが通る。その右はインナーケーブルの先端に付く調整ボルト6mm、一番右はダストカバー、その名のとおり防塵のためワイヤーの末端につく。

これがインナーワイヤー2.5mmとアウターケーブル7mm何と各25mもある!使い切れない、ワイヤー屋でもはじめるか!

ワイヤー作りで一番の問題はインナーワイヤーに付くアジャスターボルトのカシメだ。これがしっかりカシメられていないとすっぽ抜けてしまい大変危険だ、専用の圧着器もあるが商売を始めるはけではないので買えない、だったらそう作るしかない。またまた作りました。手持ちの油圧圧着器に合う様にメーカーのカタログを参考に一番左の駒を作った、試しに圧着したらいいんじゃないか!テストでワイヤーが切れるまで引っ張ったが抜けなかった、良し良し。しかし駒の角が変形。当たり前だが軟鉄では駄目だ。次は端材のなかから鋳物材で造ったのがその右隣、これまたテストで一回でパッチンと言う音とともに割れてしまった。困ったな。硬くて丈夫でちょうどいい大きさ、そして安い。そんなの有るわけない!でもありました、この条件に当てはまるものが。六角レンチの太くて立派なのが!工具なのでクロムバナジウム鋼らしい、硬いし粘りもある。六角で形がよくないが我慢。硬いのでフライス加工はあきらめディスクグラインダーでフリーハンド加工、あんまり綺麗でないがよしとしよう。早速テスト、ぐいぐい圧着、六角レンチ製の駒は割れも凹みのなく上手く圧着完了。油圧圧着ポンプでなく万力でやっている人もいるね。もちろん油圧プレスでもOKだ。

作ったクラッチワイヤー、上のものが付いていた物、下が作ったもの、長さがわからずMP3を直しているA10さんに情報提供してもらった。A10さん有難うございます。

クラッチレバー側、レバーはDIY亜鉛メッキ済み。このダストカバーは自転車の物を使っています。

サイドブレーキ前側

サイドブレーキドラム側、リターンスプリングはいつものモノタロウで調達(要加工)始めて作ったわりにはいいんじゃないですか。作ってみてオリジナルがないため各寸法がわからず考えている時間が多かった。調整代に注意しないとアジャスト出来なくなる。これにてワイヤー作りの授業は終了。さて雪かきでもするか、本当はユンボ君の活躍するときなんだが年末知り合いに貸し出し不在なんです、なんてこった!六十肩に鞭打って頑張るか。
ではこの続きはまたあした・・・かな。
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2016/01/20 10:40:12