年を取ると色々な物がなくなる、たとえば髪の毛だの歯だの、視力だの・・・。逆に増えるのは血圧・内臓脂肪とガレージのお宝?(他人から見ればただのゴミ!)クルマいじりも早くて数ヶ月から数年と長くなる、飽きっぽい俺、作業をしていても思いつくまま気の向くまま一貫性がない。こんなわけで今回はバンパーを作りました。
愛車ミゼット君のバンパーはただ付いているだけの物、パイプは温室用、曲げ方もきれいでない、取り付け金具は腐食が激しい、ゴムはボロボロ、55年も経っているのでしょうがないか。ネットで捜しても程度のいいのはない、ゴムなんか1万以上する!ビックリ!クルマの一番先端でミゼットの特徴でもあるバンパー、どうにかしなければ!知り合いのOさんのミゼットはMP4後期だがバンパーは何とステンレス、そうだ俺のもステンで作ろう、そうすればメッキの問題も解決、取付金具もステンで作ればいいがステンは切削性が悪い、調べるとよくあるSUS304は切削性が悪いがSUS303というのがあり切削性はいいという。どの程度加工しやすいのかはわからないがこれにかけてみよう。ゴムは多くの人が使っているように既製品のゴム足などを使うがこれまた金属とは違いやわらかすぎて加工しにくい、硬くても柔らくても扱いにくいのだ。
完成!下が以前のもの、上側が今回作ったのも。なかなかいいね。取付時に長さと曲げを最終調整する。使った材料はよくHCにある巻きステンパイプだと剥がれてしまうのでオールステンパイプの19mmを使った。今回は取付金具も作るので良くあるようにパイプの裏側に溝加工はしない。
加工方法、通常パイプ曲げはベンダーを使い太さに合わせたシューを使って曲げるが今回のような大きいRで曲げるのには使えない(少しづつ動かしながらやれば出来なくはないがきれいにいかない)そんなわけで昔買ったパイプを曲げられない中華製パイプベンダー。これを改造して使うことにした。
曲げ方は鉄板を丸める三本ローラーのようなもの。三個あるローラのうち真ん中のローラーを動かしながら挟んだパイプを曲げる、締めればRがきつくなる。少し締めたら左右に何度も往復する、最初は重いが曲がってくると軽くなってくる。作ったのは樹脂のローラー、金属だと傷がつく、太い樹脂は中古が出ないし仮にあっても高いもんだ。そんなわけで今回使った物はHCにある再生プラスチック
の太い杭。再生なので中は巣が多いが問題なし。旋盤でざっとパイプの形にガイドを彫る。
曲げすぎた!そんなときは反対に挟み修正。
さてパイプが出来たので今度は受け金具を作る、始めて使うSUS303、今までは切削性が悪くステンは扱いたくなかった。ところが加工を始めるとビックリ!旋盤・フライス加工でもさくさく削れる、気持ちいいほどでこりゃ鋼材よりいい!金具を受けるゴム加工も何とかできた。組み合わせるとこんな感じ。
当たり前だがゴムは柔らかいので旋盤で掴めば変形するし柔らかくて弾性があるので削りにくいし削れても寸法どうりになりにくい、さてどうするか?今回は外周は加工しないので写真のようなゴムがすっぽり入るアダプターをつくり外からリング状のもので軽く押さえる。削るのは無理なので切る事に。今回も既製品のカッターの刃を使った、一番下の槍のような刃で中心に穴を開けたりバンパー金具の大きさに切り込む、その後中央の直角に曲がった刃で切り取る。柔らかいゴムでも切れるカッターを使ったので思った以上の出来だった。せっかくバンパーは出来たがクルマがまだ出来ていないので取り付けられない!計画性がないね!壁にでも掛けて置くか?
オーバーペースでUPしておりネタがなくなりそうだ、さて明日は何かな?では続きはまたあした。
Posted at 2016/01/09 10:10:15 | |
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